◇4月30日(火曜日)春季埼玉大会・大宮公園球場
花咲徳栄6-4武南
花咲徳栄の4番・若月健矢捕手(3年・右投右打・178/80)の肩が素晴らしかった。イニング間の二塁送球では初っ端から1.97秒の好タイムを記録し、5回表の2死一塁の場面では電光石火の一塁けん制で走者を殺している(写真は8回の二盗刺のシーン)。このときのタイムは1.58秒。二塁送球のときの強肩の目安は2秒未満だが、一塁(三塁)けん制のときは1.6秒未満が目安となる。4月30日現在、私が計測した中で一、三塁へのけん制球で1.6秒未満を計測したのは次の2人しかいない。
4/2 (選抜大会)1.47秒 喜多亮太(敦賀気比)が浦和学院戦で計測
3/27(選抜大会)1.57秒 若月健矢が県岐阜商戦で計測
プロ野球の試合でも滅多に見られない喜多の1.47秒はさておいて、過去2カ月に2度の1.5秒台を計測した若月の肩は見事というほかない。
バッティングもいい。第1打席、ノーステップかと思うような小さな動きで盤石のトップを形成し、1ボール2ストライクから投じられたストレートを無駄のないスイングで捉え、鋭いライナーで左前へ運んでいるのだ。
捕手の当たり年で言われる今季、関東には内田靖人(常総学院)、石川亮(帝京)というプロ注目の好捕手がいるが、ディフェンスに関しては若月が頭1つ抜けていると言っていいと思う。
※浦和学院対狭山ヶ丘戦の観戦記はホームページに掲載しています。http://kosekijunjihomepage.com/