小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

東浜、澤村、藤岡の鼎立時代

2011-12-21 14:36:31 | 雑感記

 東浜と沢村、藤岡がどんな投げ合いを演じたのか見ていこう。

 

<対澤村>

2009

 421 ○亜大10中大(延長10回)※ともに完投

1020 ○亜大70中大 ※澤村拓一(6.24失点)

1022  亜大53中大 東浜完投勝利も救援の澤村に負けつかず

2010

 512 ●亜大12中大 ※ともに完投

 514 ○亜大10中大 ※澤村拓一(91失点)

 921 ●亜大01中大 ※ともに完投

◇通算成績 32

 

<対藤岡>

2009

1013 ○亜大64東洋大 ※7.24失点、藤岡は先発3.12失点

2010

1019 ●東洋大20亜大(延長10回) ※ともに完投

1022 ●東洋大10亜大 ※ともに完投

2011

 413 ●東洋大51亜大 ※藤岡完投、東浜64失点

1011 ●東洋大51亜大 ※藤岡完投、東浜7.24失点

1013 ●東洋大21亜大 ※藤岡完投、東浜82失点

◇通算成績 15

 

 両投手との投げ合いで2点以内のロースコアは7試合あり、1001)は4試合もあった。澤村には32敗と勝ち越し、内容もいいが、藤岡には最初の対戦で勝ってからは5連敗を喫し、その高い壁を越えられなかった。その藤岡は東浜をどう見ていたのだろう。ドラフト直後に発売された『週刊ベースボール 1114号』のインタビューで、藤岡はこんなことを言っている。

 

――一番印象に残るシーンは?

藤岡 やっぱり今年の慶大との大学選手権決勝が思い出に残っているんですけど、それよりも東浜(巨=亜大)との投げ合いが印象深いですね。

――数々の名勝負がありました。

藤岡 できれば投げ合いたくないという気持ちもありましたけど(笑)、東浜と投げ合った6試合は、本当に自分の財産となっています。

(中略)

――来年のドラフトの目玉と言われる投手に対し、最後に自らが壁になったわけですね。

藤岡 負けたら東洋大の優勝がなくなるという状況で対戦し、緊張感もありました。その中で勝てたということは、自分自身を成長させてもらえたと思います。前から、東浜と投げ合って勝つことが目標でしたから。

 

 1学年上の絶対エースにこういうことを言ってもらえる東浜は幸せ者である。最終学年を迎える2012年には、東浜以上の投手はいなくなる。福島由登、斎藤英輔(青山学院大)、鍵谷陽平、島袋洋奨(中大)たちの挑戦を受けて立ち、いかに圧倒するか。その投げっぷりに注目したい。


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