犯人は船越英一郎だ!
「キトキト」とは富山弁で“生きがいい”という意味なのですが、劇中にはこの言葉は登場しなかったように思います。それよりも金沢弁とも共通の「だら」という言葉が30回は登場していました。さすがに映画の方言はわかりやすかったのですが、むしろホスト用語がわかりづらかったです。『東京タワー』を観たばかりで、息子を想う母親の姿、それに息子や娘が育つのを生きがいにしている愛情たっぷりの内容に類似点はあるものの、またしても感涙でした。
映画にはなぜか“玉”というキーワードが存在していました。主人公優介のお祖父ちゃんにあたる井川比佐志はパチンコ狂い。ちらりと映ったパチンコ屋は“金の玉”だったのです。そして母親智子(大竹しのぶ)は最終的には水商売を営むことになるけど、出来る職業は何でもこなすスーパー智子ちゃん。夫を早くに亡くして子供二人を育て上げる姿はまさしく“肝っ玉母ちゃん”だったのです。三つ目の玉は、智子の恋人佐川(光石研)が“ケン玉”という特技を持っていたこと。こうして三つの玉によるトライアングルができたと同時に、母親、娘(平山あや)、息子がそれぞれ水商売をやっていたというトライアングルも完成するのです。
主人公の故郷である高岡市が“なーんつまらん町”ということや母親が勝手に進路を決めそうになったりする強引さに嫌気がさして、東京に憧れる。女の子に囲まれて単純に儲かるという理由でホストの道を選んでしまいましたが、母親が突如上京したときも驚く表情は見せるものの子供の自主性を尊重する。“生きた証し”を見つけるためには、職業も自分で見極め、何でもやってみればいいという考え方はまさしくリリー・フランキーと共通点がありました。
“故郷は遠くにありて想うもの”と同様に、“母親も遠くにありて想うもの”なのかもしれません。生きているうちに親孝行せねば・・・と、またしても痛感するものの、近くにいるとなかなか行動にうつせない。こんな温かくなれる映画を作ったのは、本作が初監督であるという27歳の吉田康弘。全体的には荒削りながらも、脚本・演出ともに素晴らしかったです。
★★★★・
【注】船越英一郎は登場しません・・・
「キトキト」とは富山弁で“生きがいい”という意味なのですが、劇中にはこの言葉は登場しなかったように思います。それよりも金沢弁とも共通の「だら」という言葉が30回は登場していました。さすがに映画の方言はわかりやすかったのですが、むしろホスト用語がわかりづらかったです。『東京タワー』を観たばかりで、息子を想う母親の姿、それに息子や娘が育つのを生きがいにしている愛情たっぷりの内容に類似点はあるものの、またしても感涙でした。
映画にはなぜか“玉”というキーワードが存在していました。主人公優介のお祖父ちゃんにあたる井川比佐志はパチンコ狂い。ちらりと映ったパチンコ屋は“金の玉”だったのです。そして母親智子(大竹しのぶ)は最終的には水商売を営むことになるけど、出来る職業は何でもこなすスーパー智子ちゃん。夫を早くに亡くして子供二人を育て上げる姿はまさしく“肝っ玉母ちゃん”だったのです。三つ目の玉は、智子の恋人佐川(光石研)が“ケン玉”という特技を持っていたこと。こうして三つの玉によるトライアングルができたと同時に、母親、娘(平山あや)、息子がそれぞれ水商売をやっていたというトライアングルも完成するのです。
主人公の故郷である高岡市が“なーんつまらん町”ということや母親が勝手に進路を決めそうになったりする強引さに嫌気がさして、東京に憧れる。女の子に囲まれて単純に儲かるという理由でホストの道を選んでしまいましたが、母親が突如上京したときも驚く表情は見せるものの子供の自主性を尊重する。“生きた証し”を見つけるためには、職業も自分で見極め、何でもやってみればいいという考え方はまさしくリリー・フランキーと共通点がありました。
“故郷は遠くにありて想うもの”と同様に、“母親も遠くにありて想うもの”なのかもしれません。生きているうちに親孝行せねば・・・と、またしても痛感するものの、近くにいるとなかなか行動にうつせない。こんな温かくなれる映画を作ったのは、本作が初監督であるという27歳の吉田康弘。全体的には荒削りながらも、脚本・演出ともに素晴らしかったです。
★★★★・
【注】船越英一郎は登場しません・・・
荒削りとしもねたオンパレードで、青少年向きでは有りません。分かりにくい方言も有ったので、字幕欲しいかなととも思いましたけど。。(笑)
火葬場のシーンは 「8月のクリスマス」とは別のところでしたね。何もないところですが、映画のロケ地として、高岡市も注目されてきたのかなと思いました。
そういや『東京タワー』も30代以上の人向けなのかもしれませんね。そろそろ親孝行しておかねば!と感じている人にとっては特に・・・
俺は富山市で観たので、高岡の方言とも若干違うのかなぁ。それでも会場は大盛り上がり。じいさんばあさんがスクリーンの登場人物に話し掛けるようにして笑ってました。
火葬場はちょっと古いタイプでしたよね。
大仏のドアップも凄かったけど、立山が綺麗だったです。
この映画ホント良かったです。やっとkossyさんとにTBコメント出来て嬉しぃです(笑)。
東京の大仏は、多分乗蓮寺の大仏でしょうね^^
僕も近くを通りかかることはあっても見ようとは思いませんでした(汗)
スーパー智ちゃん、最近始まったドラマ「冗談じゃない」の理衣にもハチャメチャのところは似ていたりして(笑)
映画の中で智ちゃんの歌う「WOMAN」が妙に心に残っています^^
そうそう大仏といえば小さいながら触って祈願する大仏様もありました。http://blog.goo.ne.jp/cyaz/e/06da7c1448586394b6ebe90ffd22a91d
祖父役の井川さんもリトル・ミス・サンシャインのおじいちゃんを思わせて、好きなキャラクターです。
エロ爺 バンザイ!
東京ではホストも映画館に来るんですね・・・というか、金沢はまだまだ少ないのかも(笑)いや、それよりも映画を観る人が少ない・・・
たまたまホストという職業になってしまった彼らでしたけど、夢を持っていればなんだってやれそうでしたよね。
俺も東京行ってたら、どうなっていたんだろ・・・
>cyaz様
乗蓮寺の大仏・・・ふむふむ、そうだったんですね。
俺も高岡へは何度も行ってるんですけど、高岡の大仏を最後に見たのは小学生のときだったりして・・・(汗)
大竹しのぶの歌もよかったですね~わざと下手に聞こえるように歌ったり・・・さすが女優魂!
大仏といえば、やっぱり東大寺。
>じゃがバタ子様
なるほど、リトル・ミス・サンシャインかぁ~
アラン・アーキンも賞をもらったことだし、井川さんも助演男優賞候補になるかなぁ。年末の賞レースにどれだけ絡んでくるかも楽しみですね。
俺もエロ爺目指そうっと!!
辛抱強く待った甲斐があってシネモンドでも公開されて嬉しいです。
身近な方言って聞いていてちょっと恥ずかしいものですね~。
親子がみんな水商売に関わる話とは思っていなかったので少々驚きました~。
井川さんの黒パンツがやけに記憶に残ります(汗)
どうしても観たい映画は辛抱たまらず・・・てか、ミチ様も遠く京都まで行ったことがありましたよね。
俺はこの映画の方言の本場、富山で観ましたから、劇場内の雰囲気もすごいですよ。高岡弁とは若干違うらしいけど、区別できません・・・そういや、富山市だったら「だら」は連発しないのかも。
空も広い。
それに比べ、歌舞伎町は汚いこと。
映像には映りませんが、汚いだけでなく、臭いです。
ホストになった優くん。
幸運にも上客がつきましたが、現実は、月収5、6万からスタートし、指名客などなかなかつかず、ヘルプで体を壊し、もっと汚い部屋に、数人が同居し、雑魚寝状態が普通かと思います。
少し甘い設定だなと思いました。
甘い誘惑と、怖い罠が沢山ある町なので、甘い表現は危険かもしれません。
地方出身者ばかりとのフリがあったので、そのヘンのエピソードも欲しかった気がしました。
実は富山県でも県庁所在地の富山市は戦災に遭っており、区画整理が徹底され、近代的な都市となっています。
『8月』にしてこの作品にしても高岡市が舞台。金沢と同じく戦災に遭ってない町でして、古い町がそのまま生かされているんですよね。
ホストに関しては、たしかに甘い!
もっと辛いものだという描写は欲しいところですが、なんせ俺はこの世界を知らない・・・