やっと見れた。オスカー授賞式が発表されてから観ると、最後の「中国人め!」という台詞をアン・リーがどう感じたのか興味あるところです・・・
それにしても、これはストーリーを追うのが大変。人間関係を書きとめるのも困難。誰がどの人種で・・・なんて把握するのは不可能に近い。と、自分の記憶力の弱さを露呈してしまうかのような映画でした。何が原因でどう連鎖してしまっているのかなんてどうでもいいことなのかもしれませんが、黒人2人組が車を盗むところから事件が始まりました。
人種も雑多なLAでは誰もが偏見を持っている。黒人・白人の対立だけではなく、プエルトリコ系、中国系、アラブ系等々、冒頭から中盤まではこの差別発言が飛び交って重くなる一方でしたが、やがて逆恨み・復讐、交通事故、等々些細なことから徐々に大きな繋がりを持つようになっていきます。唯一人種偏見の無さそうなライアン・フィリップでさえとんでもないことをやってしまいます。そうした重苦しい雰囲気の中でも、「透明マント」の話を信じた錠前屋の娘が一時の清涼剤となって心温かくなり、マット・ディロンだって警官の職務を全うするといった本来あるべき人間の姿を見せてくれて、ストーリー全体を引き締めてくれました。
結局、人種差別などの偏見を持った表面的には醜い人間であっても、本質的にはみな繋がりたい!人間らしさがあることを訴えたかったのでしょう。しかし、皮肉にもライアン・フィリップのような逆のパターンもあるので注意しなければなりません。なんだか考えさせられます。
そんな温かな人たちが多いのに、サンドラ・ブロックとブレンダン・フレイザーだけは浮いていました。ひょっとすると、この夫婦のように人間らしさを取り戻せないでいるアメリカ人が一般的なのかもしれませんけど、早く人の痛みをわかってもらいたいと思っていたら、階段から滑り落ちちゃいました。ブレンダン・フレイザーはトレジャーハンターだったり、その昔は原始人をやってましたから、この映画の役はちょっとピンときませんでした。
★★★★★
それにしても、これはストーリーを追うのが大変。人間関係を書きとめるのも困難。誰がどの人種で・・・なんて把握するのは不可能に近い。と、自分の記憶力の弱さを露呈してしまうかのような映画でした。何が原因でどう連鎖してしまっているのかなんてどうでもいいことなのかもしれませんが、黒人2人組が車を盗むところから事件が始まりました。
人種も雑多なLAでは誰もが偏見を持っている。黒人・白人の対立だけではなく、プエルトリコ系、中国系、アラブ系等々、冒頭から中盤まではこの差別発言が飛び交って重くなる一方でしたが、やがて逆恨み・復讐、交通事故、等々些細なことから徐々に大きな繋がりを持つようになっていきます。唯一人種偏見の無さそうなライアン・フィリップでさえとんでもないことをやってしまいます。そうした重苦しい雰囲気の中でも、「透明マント」の話を信じた錠前屋の娘が一時の清涼剤となって心温かくなり、マット・ディロンだって警官の職務を全うするといった本来あるべき人間の姿を見せてくれて、ストーリー全体を引き締めてくれました。
結局、人種差別などの偏見を持った表面的には醜い人間であっても、本質的にはみな繋がりたい!人間らしさがあることを訴えたかったのでしょう。しかし、皮肉にもライアン・フィリップのような逆のパターンもあるので注意しなければなりません。なんだか考えさせられます。
そんな温かな人たちが多いのに、サンドラ・ブロックとブレンダン・フレイザーだけは浮いていました。ひょっとすると、この夫婦のように人間らしさを取り戻せないでいるアメリカ人が一般的なのかもしれませんけど、早く人の痛みをわかってもらいたいと思っていたら、階段から滑り落ちちゃいました。ブレンダン・フレイザーはトレジャーハンターだったり、その昔は原始人をやってましたから、この映画の役はちょっとピンときませんでした。
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「クラッシュ」は思ってたよりも心にぐっとくる映画でした。「透明マント」のエピソードはすごーく好きです。殺伐とした世の中で、一片の光明といった感じでしょうか(笑)。
待ちわびた鑑賞だったようなので、感慨もひとしおですね。
失礼しました。
やっとご覧になれたのね~
楽しみに待ってました!…とばかりに勝手にTB二つもつけさせていただきました。
結局1回だけじゃわからなかっただけなんですが。笑
ドン・チードルが哀しかったなあ。マットは惚れ直しました。爆
ほんと、いろんなのをやる人ですが、
今回はちょっとブレンダンの意味がなかったです~
サンドラとブレンダンはやっぱり切に出演希望した派なんですよね、、、、
サンドラの、わがままだけれど人の暖かみに気が付くシーンも良かったけど
ライアンフィリップ! 可哀想デシタ
私もこの手のいろんなストーリーが交錯してみたいな映画って苦手です。映画の前半なんか登場人物の顔と名前を覚えるのに必死で。
まぁこの作品はそれでも人種がいろいろだったこともあって比較的見た目の区別は付きやすかったので助かりましたけど。「シリアナ」は無理でした。
いい映画でしたよね。観た後にガクッと落ち込んでしまうような作品かと思ってたら意外と爽やかな気分に。妖精のマントみたいな救いがあったからでしょうか。
ほんとそうです!
俺もかなりの偏見があったようです・・・重たいだけの映画だと。一片の光、まさしくそんな感じ。偏見だらけの世の中にも希望はあるんですよね。
待ちわびて、自分の好みじゃなかったらどうしようかと思いましたよ・・・よかった。
>charlotte様
1回だけじゃ全てを把握できないのかもしれないですけど、初見で感じ取ったままを書いてみました。でも観終わった瞬間に「もう一度観たい」と思わせる映画でもありました。
冒頭で事故に巻き込まれた人は誰だったんだろう・・・とか、わからない点も・・・
>mig様
ブレンダンファンでしたか・・・こりゃどうも失礼しました。
彼の印象というと、『ハムナプトラ』よりも『原始のマン』が俺の脳内を支配しています。当初は香取慎吾似かと思っていたのですが、随分変わってきました・・・
この映画で一番印象に残ったのはライアン・フィリップでした。
彼にはハッピーエンドが似合わないのか、予想外の結末が用意されてて・・・ううう。いい俳優になったものですね。
>jack様
びっくりするほど、がらりと変化する映画でした。
俺も群像劇がほんとに苦手・・・
知ってる俳優がメインだったので、すんなり入れた感じでした。ハリウッド俳優をあまり知らない人が観ると結構苦労する映画なのかもしれませんよね(笑)
救いといえばマット・ディロンも!マントの少女とともに温かくなれたところですね~
(群像劇&時系列いじりがすきなのかな?)
一度だけでは全体が把握できないですよね。
若い警官だけは「イイ人」でいて欲しいと願っていたのに、あんなことになって愕然としました。
早々と東京で鑑賞されたのを羨ましく思い、ヨダレを垂らしていました・・・
こういう素晴らしい群像劇を見せられると、群像劇が好きになりそうです!
何もかもが上手くいくことはない・・・このあたりの脚本も秀逸ですね。
たましょくも映画の日を使って、やっと
観賞しました!序盤は、登場人物全員がカ
ルシウム不足じゃないかと思うほどに、み
んなイライラしているなぁ~と。
やっぱ鍵の修理工の娘のエピソードは、
胸を締め付けられますよね。娘を安心さ
せるための話があんな展開になるとは。
あの若い警官もライアンの行為に嫌気
がさしたのに、深層心理では、ライアン
的な考え方が潜んでたんですね。
サンドラ・ブロックの黒人差別の考え方が多かれ少なかれ白人の心に潜んでいる。
自分だけは人種差別をしないぞ!と思ってた若き警官ライアン・フィリップも咄嗟の行動にそれが表れてしまいました。
米軍基地の近くに住んでる日本人だって、「暗闇で黒人が現れらた怖い」という感覚を持ってるはずで・・・俺だって銃を持ってたらどうなるかわかんない・・・
透明マントのエピソードは良かったですよね。
観ているときには「裸の王様」かと思ってしまった・・・