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今昔亭三つ葉(国分太一)はマクラをすっ飛ばしちまいましたが、このブログ記事にしても冒頭文がいかに大切か・・・とはいっても、しゃべることと書くことでは雲泥の差があるってなもんで、毎回頭を悩ませるしろものでございます。
真打を目指す二つ目の落語家(国分太一)がひょんなことから話し方教室の先生をやることになった。生徒といえば、会話が苦手だという女性(香里奈)、強烈な関西弁のため学校でも浮いている小学生(森永悠希)、そして元プロ野球の湯河原(松重豊)というユニークな3人。噺家の現状や、落語にチャレンジする国分がみどころだってな映画です。
落語を知らない者にもわかるように丁寧に描いてくれまして、特に高座返しなんてのは生の落語を観たことのない人には新鮮だし、演題の内容よりも噺家の名調子そのものが魅力である“火焔太鼓”をメインにしてるのもいい。落語の“間”を大切にし、サゲ(オチ)よりクスグリが魅力だってことですな。その“火焔太鼓”の中に「世に二つという名器・・・」という部分がありますが、本来なら「世に二つとない」と言うべきところ、舞楽の火焔太鼓は右・左の対であるところも示してるんですな。また、この噺のオチの古い型は半鐘を仕入れた夫婦が大名が通ったときにジャンジャン鳴らし、ご近所では火事だと勘違いされ大勢が店になだれ込んできて道具をめちゃめちゃ(おじゃん)にされてしまうというものらしい・・・
もうちょいと見てみたかったのがプロ野球解説だ。本音をじゃんじゃん言ってしまえば、仕事もなくなってしまうかもしれないけど、毒舌解説者としてファンは根付くはず。そういや、ビートたけしがゲスト解説者をやったとき、「原の顔に○○の顔にしてしまえば打てるようになる」などと大いに笑わせてくれたもんだ。彼のエピソードはもっと面白くできただろうし、香里奈の心理描写も唐突すぎて、ちょっと呆気なかったでしょうか。
壁をなかなか越えることができない状態でも、ちょっとしたことが原因で“化ける”ことがある。人間の可能性を優しく描いた作品だと思うし、下町の人情を感じた映画だった。落語をもっと見てみたいと思わせてくれたし、ついつい古典落語の本を一冊買ってしまいました・・・
★★★・・
今昔亭三つ葉(国分太一)はマクラをすっ飛ばしちまいましたが、このブログ記事にしても冒頭文がいかに大切か・・・とはいっても、しゃべることと書くことでは雲泥の差があるってなもんで、毎回頭を悩ませるしろものでございます。
真打を目指す二つ目の落語家(国分太一)がひょんなことから話し方教室の先生をやることになった。生徒といえば、会話が苦手だという女性(香里奈)、強烈な関西弁のため学校でも浮いている小学生(森永悠希)、そして元プロ野球の湯河原(松重豊)というユニークな3人。噺家の現状や、落語にチャレンジする国分がみどころだってな映画です。
落語を知らない者にもわかるように丁寧に描いてくれまして、特に高座返しなんてのは生の落語を観たことのない人には新鮮だし、演題の内容よりも噺家の名調子そのものが魅力である“火焔太鼓”をメインにしてるのもいい。落語の“間”を大切にし、サゲ(オチ)よりクスグリが魅力だってことですな。その“火焔太鼓”の中に「世に二つという名器・・・」という部分がありますが、本来なら「世に二つとない」と言うべきところ、舞楽の火焔太鼓は右・左の対であるところも示してるんですな。また、この噺のオチの古い型は半鐘を仕入れた夫婦が大名が通ったときにジャンジャン鳴らし、ご近所では火事だと勘違いされ大勢が店になだれ込んできて道具をめちゃめちゃ(おじゃん)にされてしまうというものらしい・・・
もうちょいと見てみたかったのがプロ野球解説だ。本音をじゃんじゃん言ってしまえば、仕事もなくなってしまうかもしれないけど、毒舌解説者としてファンは根付くはず。そういや、ビートたけしがゲスト解説者をやったとき、「原の顔に○○の顔にしてしまえば打てるようになる」などと大いに笑わせてくれたもんだ。彼のエピソードはもっと面白くできただろうし、香里奈の心理描写も唐突すぎて、ちょっと呆気なかったでしょうか。
壁をなかなか越えることができない状態でも、ちょっとしたことが原因で“化ける”ことがある。人間の可能性を優しく描いた作品だと思うし、下町の人情を感じた映画だった。落語をもっと見てみたいと思わせてくれたし、ついつい古典落語の本を一冊買ってしまいました・・・
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あのあと感想も書かずにボヤっとしてました。
今から書かなくちゃ。
国分君、すごく頑張ったな~と思います。
彼はあまりジャニーズっぽい顔じゃないのがいいんですよね(失言?)
元プロ野球選手にしては松重さんは線が細かったですけど、お顔の雰囲気がヒールだから合ってましたね(これまた失言?)
太一はなかなかよかったっすね。
ほんとにジャニーズ?(´▽`*)
林家正蔵やいっ平も、コメンターやレポーターやってないで、太一見習えとおもっちゃいましたよ。
ガキンちょ君がおいしいとこもっていってよかったのですが、(故)桂枝雀のコピー落語だったのはちょっと気に食わないとこです。
香里奈ちゃんのツンデレぐあいがよかったので、おじさんは許しますが(笑)
松重さんはイメージとはちょっと違うんですが逆にいい味を出してそうで見るのが楽しみです。
国分太一・・・他ではイノッチなんかもそう?なんとなく、TOKIOそのものがジャニーズぽくなくなってるような気もします・・・
TOKIOのメンバーって、SMAPやV6に比べて映画出演が少ないのかなぁ。あまり進出もしてほしくないですけど、演技がよければそれでいいっか・・・
松重さんのスウィングなんて見てたら、結構野球選手に向いてたりして。
>よゆぽん様
林家正蔵やいっ平・・・故三平師匠のご子息たちはどうも噺家というよりタレントで・・・どうせなら、「こうやったら笑ってください」をもっとネタにしてもいいのにね。
桂枝雀って、ちょっとビデオに出てただけなのに凄くインパクトありますよね。俺的にはもっと見たかったです。
香里奈は『深呼吸の必要』が一番良かったなぁ~
>ひめ様
「会話は苦手です」ときっぱり言うシーン。
香里奈ちゃんよかったですよぉ~役柄にぴったり。
それでもって、記憶力抜群のところとか、感情のこもってない喋り方が最高でした。
松重さんもよかった!
太一の落語も見事だし専門家からの評価も高かったですが、
なにより村林演じる森永悠希クンの「まんじゅうこわい」には驚嘆しました。
枝雀ワールドを知っている人にとっては、彼が演じた「まんじゅうこわい」はまさに枝雀の艶っぽい賑やかな落語そのものだと思います。あの年齢をして凄いと思わず心の中で拍手しちゃいましたよ(笑)
そこらの実力を伴わない落語家よりは笑えましたねぇ(笑)
観終わってスッキリ感のある映画でした!
落語は上手かったですね~
彼の練習中の「どんどこどんどこ」が最も印象に残ってしまいます。
枝雀さんの落語はテレビでしか見たことないですけど、生で観ると迫力あるんでしょうね~映画の中のビデオだけでも凄かったですから・・・
実力を伴わない落語家・・・生で見たことないのでわかりませんけど、学生時代の落研の落語はひどかったです(笑)
>通りすがり様
ご指摘ありがとうございます!
まさしくV6。
知ってたんですけど、俺の書き方じゃどうしてもそう読み取れますよね(汗)
とっても楽しんじゃいました。
うまいへたって・・・ちゃんと、しっかりわかるのも
面白かったし。
一応、みんな成長物語になってるので、ついつい
太一くんの火焔太鼓で目頭熱くなっちゃいました(笑)
落語の楽しさ、俺も味わいたいです~
やっぱり生で観ると違うんでしょうね。
それぞれの成長物語。
「化ける」というその瞬間が手にとるようにわかるってのがいいですね~火焔太鼓は買えんなんて安易なオチを想像していた俺はバカでした・・・