ゲイのためなら、王をも泣かす~♪ ※玉を綱にぶつけるからといって、窓口で「玉の男」と言わないようにしてください。
キャッチコピーは「それより奥は、見てはならない」である。これから公開される日本映画『大奥』への挑戦状とも感じ取れるのですが、暴君ヨンサングンやその大奥を描くというよりもあくまでも旅芸人の二人が主人公なのです。それでも暴君の描写は興味深いもので、世間を知らないマザコン王という雰囲気から理不尽な処刑を繰り返す王へと豹変する様子に驚かされます。役者であるチャンセンとコンギルの芸に突如笑い出す姿はまさに北村一輝!これから地球を破壊していくX星人そのものでした。
芸人のチャンセンとコンギルは旅芸人一座を抜け出し、漢陽の町で一旗挙げようと町の中で噂に聞いた宮廷内を皮肉った芝居で人気を得るのですが、不敬罪だとして王の重臣たちによって捕らえられる。「王を笑わせることができれば侮辱してることにならない」と主張し、王の前で風刺劇を敢行するという序盤のストーリー。下ネタばかりの芸なので、王が笑うわけないと思ったら、さすがに世間知らずのおぼっちゃま王にとっては新鮮だった。その晩には、早速妾ノクスと下ネタ芸ごっこをする始末なのだ・・・
映画を観ている者にとって、決して笑える芸ではないのですが、宦官の下半身に「無」とかかれた布を見るとクスリと笑ってしまいました。ヨンサングンの時代、朝鮮史は全くわかりませんが、ハングル文字と漢字が混在していた16世紀の朝鮮。漢字のネタや伏線となる筆跡など、日本人にもわかりやすいけど、カブもあったとは知りませんでした。「9」をカブと言ってたし・・・
コンギルは女形のような男性。チャンセンとは深い絆で結ばれた男同士。冒頭では男娼のような扱いを受けていたのですが、「後悔するぞ」というチャンセンの言葉でも感じられるようにゲイだったわけではなく、兄弟のような雰囲気。男の友情以上のものもあったのかもしれないけど、ラストシーンを見るとそんなことはどうでもよくなってきます。宮廷に入ってからは、燕山君も妓生遊びに飽きたのか、やがては彼を気に入るようになった。体の関係はあったのかどうか定かではありませんが、これを面白くないと思った王の愛人ノクスは復讐を思いつくという展開に突入します。
マザコンから暴君へと変貌を遂げる心理劇のような王族の醜い争いとともに、一般庶民の生きていく強さがも感じられました。ただ、出世欲など持たずに笑って楽しく生きていく側と、王に取り入って貪欲に出世を目指す側とが対照的です。腹黒い奴だと庶民からも重臣からも嫌われるってことでした。
音楽もよかったので、かなり満足できました。だけど、どうせ下ネタ満載なんだから、レイティングを高くして残酷描写がもっとあったほうがいいと思う。
★★★★・
キャッチコピーは「それより奥は、見てはならない」である。これから公開される日本映画『大奥』への挑戦状とも感じ取れるのですが、暴君ヨンサングンやその大奥を描くというよりもあくまでも旅芸人の二人が主人公なのです。それでも暴君の描写は興味深いもので、世間を知らないマザコン王という雰囲気から理不尽な処刑を繰り返す王へと豹変する様子に驚かされます。役者であるチャンセンとコンギルの芸に突如笑い出す姿はまさに北村一輝!これから地球を破壊していくX星人そのものでした。
芸人のチャンセンとコンギルは旅芸人一座を抜け出し、漢陽の町で一旗挙げようと町の中で噂に聞いた宮廷内を皮肉った芝居で人気を得るのですが、不敬罪だとして王の重臣たちによって捕らえられる。「王を笑わせることができれば侮辱してることにならない」と主張し、王の前で風刺劇を敢行するという序盤のストーリー。下ネタばかりの芸なので、王が笑うわけないと思ったら、さすがに世間知らずのおぼっちゃま王にとっては新鮮だった。その晩には、早速妾ノクスと下ネタ芸ごっこをする始末なのだ・・・
映画を観ている者にとって、決して笑える芸ではないのですが、宦官の下半身に「無」とかかれた布を見るとクスリと笑ってしまいました。ヨンサングンの時代、朝鮮史は全くわかりませんが、ハングル文字と漢字が混在していた16世紀の朝鮮。漢字のネタや伏線となる筆跡など、日本人にもわかりやすいけど、カブもあったとは知りませんでした。「9」をカブと言ってたし・・・
コンギルは女形のような男性。チャンセンとは深い絆で結ばれた男同士。冒頭では男娼のような扱いを受けていたのですが、「後悔するぞ」というチャンセンの言葉でも感じられるようにゲイだったわけではなく、兄弟のような雰囲気。男の友情以上のものもあったのかもしれないけど、ラストシーンを見るとそんなことはどうでもよくなってきます。宮廷に入ってからは、燕山君も妓生遊びに飽きたのか、やがては彼を気に入るようになった。体の関係はあったのかどうか定かではありませんが、これを面白くないと思った王の愛人ノクスは復讐を思いつくという展開に突入します。
マザコンから暴君へと変貌を遂げる心理劇のような王族の醜い争いとともに、一般庶民の生きていく強さがも感じられました。ただ、出世欲など持たずに笑って楽しく生きていく側と、王に取り入って貪欲に出世を目指す側とが対照的です。腹黒い奴だと庶民からも重臣からも嫌われるってことでした。
音楽もよかったので、かなり満足できました。だけど、どうせ下ネタ満載なんだから、レイティングを高くして残酷描写がもっとあったほうがいいと思う。
★★★★・
と、ヨンサングン観ながら思ってました(笑)
そっか、実は北村X星人だったのか・・・
高笑いしながら、星に帰ったんでしょうか?(ぉ
暴君と言われたヨンサングンに、悲劇の子供時代があったことが途中でわかったあたりから、同情を禁じ得ませんでした。
権力とは本当に怖いもの。幼い男の子から、みんなして母親を奪うとは、なんというゆがんだ世界でしょう。
かの世界では、それでも「徳の高い名君」と呼ばれるのですか?もちろん、母がいなくても立派な王になられる方もいるでしょうが・・・。
まあ、よく似たことはどこの国でもあるのかもしれませんが・・・。
さて、注目の美男子、コンギルです。彼はやはり噂に違わず美しかったですね。あのさらさらの髪、手入れされてそうでした。でも、どうかしたときに「あれ?」と思うほ
ど、やや顔が大きいんですね。もちろん、「M・バタフライ」のジョン・ローンほどではありません。が、ちょっとそんなことも思ってしまいました。
美しいだけに、つい高望みしてしまいました(笑)。
私的には、もう一人くらい美男子がいてもよかったかと・・・。すみません。
昔の芸人さんは結構強靭だったんでしょうかね?今の日本のお笑い芸人さん必見かも?(笑
なるほど、渡辺いっけいかぁ・・・宇崎竜堂にも似てたかと思ったんですけど、他にも似てる日本人俳優がいるかもしれません(笑)
最後に軍勢が押し寄せてきましたけど、モンスターXを使えばいちころですよぉ~
>kisen様
悲劇の子供時代。その芝居をやらせるなんて、重臣たちも酷いことをするもんだ。たしかに可哀想だとは思ったのですが、それよりも残酷になった理由がわかったので王族というのはいつも陰険だなぁ~などと感想を持ちました。
日本でもそれに似た話がいっぱいありますよね。
コンギルは美しかったですね~アップになると髭剃り跡がわかったりしましたけど、王に犯されそうになったときにはドキドキしてしまいました(汗)
もう一人くらい美男子・・・たしかに芸人たちは汚かったですもんね(笑)
痛いはずですよね~
プロテクターでもつけてたのでしょうか。
俺も「カジノ・ロワイヤル」を思い出しましたけど、これを思い出すのは男性だけかもしれません(笑)
もうちょっとだけ思わせぶりなシーンがあったらいいのにな~なんて。
いったい私は何を期待してたのかしら。
北村一輝も言われてみればそうですね。特にキレた感じが似てるカモ。私は時々横顔が堀部圭亮に似てるなと思って観てました。
観てきましたよぉ~!
これ映画館で観れて良かったです。
イ・ジュンギの綺麗なこと。女性顔負けのすばらしい演技だったと思います。
王の事情もとても切なかったです。
踊りが最高でしたねぇ。
たくさん笑えてとても切なくなる、とてもいい映画だったと思います!
北村一輝みたいだったかもです
でもでもあんな人が国の王なんて、、、ひどい!
なんてコト思いながら見てしまいましたよ。
チャングムに登場する王(名前忘れちゃいました)とは大違いで!
ぜひもう一度みたい作品です☆
そうでしたか~ミチ様は愛憎劇のほうを期待していたのですね。
俺は最初の庶民感覚溢れるシーンから、好きな方向へと行ってくれたので楽しめました。
>かのん様
そうなんですよね。結局ヨンサングンにも感情移入させようという意図が見えたので、幅広い層へアピールする映画となってしまいました。だから残酷描写もエロチック描写も弱かったんですよね。
堀部圭亮ですか、なるほど。北村一輝は、笑ったときと怒ったときにそう見えるのですが、普段の顔はまた違った印象でした。
>あっしゅ様
イ・ジュンギはよかったです。
予告編を見てるときには、実は女だったとか、倒錯の世界になるのかと思っていたくらいです。
王の事情も同族の権力争いには欠かせないものかもしれませんけど、事実を知ったときの表情がなんともいえないものでしたね~
>きらら様
あんな人・・・だけど世襲制だからしょうがないんですよね。ほかに世継ぎが生まれなかったのかもしれません。皇太后の実子はいなかったようだし・・・
チャングムとの関連があると聞いてから、見ておけばよかったと、少し悔やんでいます(汗)