三億円事件と初恋だなんて、どう結びつくんだ・・・などと考えながら、宮崎あおいの揺れる想いに心が揺れた・・・
実際の兄妹である宮崎あおいと宮崎将。映画でも兄と妹である。まさかこの2人の間に・・・などと下衆の勘繰りを働かせてはいけないのです。高校生みすず(あおい)が好きになったのはランボーの詩を愛する東大生。他の仲間たちは学生運動の最中に、ちょっと距離をおいてジャズ喫茶Bでたむろする、夢はあるが血気盛んでどことなく空虚な若者たち。「喪失感には時効がない」。そんなみすずの言葉に代表されるかのような群像劇にも思え、そんな空気の中でなんとなく権力に逆らいたい気持ちが三億円事件を計画するのかと、最初は想像してみました。
みすずは親に見捨てられた薄幸の少女であったため、孤独から抜け出そうともがいていたのでしょう。東大生岸を全面的に信じ、幼き恋心とともに世の中を変えると主張する彼についていったのも当然の成り行き。単車が好きになり、車の運転も得意になり、強奪計画によって何かが変わると信じるようになったのです。だけど幸せは束の間。変えようとする力が大きければ大きいほど、喪失感も増大する・・・
最初は暗い性格であったこともあって、宮崎あおいも抑え目の演技でしたけど、バイクのシーンや詩集を読むシーンでは他の若手女優には真似できないものがありました。そして小嶺麗奈の大胆ヌードには驚いてしまった(初めて?)。星野真理も脱いだことだし、負けちゃられないと思ったのでしょうか・・・チラリと出演していた鰐淵晴子が彼女の行く末を暗示していたのかもしれません(意味不明です)。
それにしても、時代考証や当時の車など、またロケ地も60年代を見事に描いていたのにはびっくりです。あのおひょいさんが経営する柏田自転車店は本物だろうか、実はタイムスリップして撮影したんじゃないかと思えるほど。『三丁目の夕日』のようなCGをほとんど使わない美術にはかなりのこだわりがあったようです。反面、ちょっと惜しいのは脚本だったかもしれません。冒頭から「ナンパしてきたよ」などと言ってたけど、当時にそんな言葉はあったのだろうか・・・
★★★・・
実際の兄妹である宮崎あおいと宮崎将。映画でも兄と妹である。まさかこの2人の間に・・・などと下衆の勘繰りを働かせてはいけないのです。高校生みすず(あおい)が好きになったのはランボーの詩を愛する東大生。他の仲間たちは学生運動の最中に、ちょっと距離をおいてジャズ喫茶Bでたむろする、夢はあるが血気盛んでどことなく空虚な若者たち。「喪失感には時効がない」。そんなみすずの言葉に代表されるかのような群像劇にも思え、そんな空気の中でなんとなく権力に逆らいたい気持ちが三億円事件を計画するのかと、最初は想像してみました。
みすずは親に見捨てられた薄幸の少女であったため、孤独から抜け出そうともがいていたのでしょう。東大生岸を全面的に信じ、幼き恋心とともに世の中を変えると主張する彼についていったのも当然の成り行き。単車が好きになり、車の運転も得意になり、強奪計画によって何かが変わると信じるようになったのです。だけど幸せは束の間。変えようとする力が大きければ大きいほど、喪失感も増大する・・・
最初は暗い性格であったこともあって、宮崎あおいも抑え目の演技でしたけど、バイクのシーンや詩集を読むシーンでは他の若手女優には真似できないものがありました。そして小嶺麗奈の大胆ヌードには驚いてしまった(初めて?)。星野真理も脱いだことだし、負けちゃられないと思ったのでしょうか・・・チラリと出演していた鰐淵晴子が彼女の行く末を暗示していたのかもしれません(意味不明です)。
それにしても、時代考証や当時の車など、またロケ地も60年代を見事に描いていたのにはびっくりです。あのおひょいさんが経営する柏田自転車店は本物だろうか、実はタイムスリップして撮影したんじゃないかと思えるほど。『三丁目の夕日』のようなCGをほとんど使わない美術にはかなりのこだわりがあったようです。反面、ちょっと惜しいのは脚本だったかもしれません。冒頭から「ナンパしてきたよ」などと言ってたけど、当時にそんな言葉はあったのだろうか・・・
★★★・・
「初恋」というタイトルがぴったり。
濃密な空気感のある映画で、観ている時は疲れたり長かったりもしたけれど、それが不思議と心地良かったです。
宮崎あおいちゃん。毎日見てるので、すっかり桜子のつもりで観てしまいました(汗)
映画が終わってから帰宅するまでが、心地よかったです。
この映画も男女差があるのかなぁ・・・
頭の中は「青のレクイエム」がエンドレス状態のあたいです(^▽^;)
この週末に観に行きます。
あおいちゃん本人がやりたっかという本作品。楽しみです。
元ちとせの曲は心に響きますなぁ~♪
いいですよね。
あおいちゃんの演技は最高でしたけど、
全体的にはちょっと・・・という感じでした。
宮崎あおいがみすずとゆー役を通して、
序盤の影のある役から岸と出会い、笑顔
を見せはじめる演技、喰いいるよーに観
てしまいました。
小峰麗奈さんは、キレイな体してまし
たよね~。まさかあんな大胆な演技する
とは思ってませんでした。
確かにお話の展開としては、もう少し
3億円事件に絞って欲しかったところも
あります。みすずと亮の関係性も少し弱
いし。(この映画観るまで宮崎あおいに
兄が居ることしりませんでしたw)
気の強さは「桜子」に通ずるモノがあ
ったよーな気がします♪
俺は小学校に入ったばかりのときの事件。
今では伝説のような扱いになってるけど、時効成立のときまで話題に事欠かないほど強烈な事件でした。
参考人として呼ばれた人間は数万人だか数十万人だか忘れましたけど、俺の叔父さんも呼ばれたらしいです(笑)
みすずと亮の関係は、実際の兄妹ということもあってか、恥ずかしさもあったのでしょうか、もう一度観る機会があればその辺りにも注目したいところですね~
俺の評価が下がってしまった原因は「純情きらりのほうがもっと色んな表情が見ることができる!」というkとだったかもしれません・・・
先日見た「好きだ、」にも制服モノとして被るところがありましたが、とてもよかったです。
あおいちゃんの映画を二本続けて見た後では、「純情きらり」はやはりテレビ的な演技だなということを感じました。
みずみずしくて大好きな女優さんです。
小出君を違う俳優さんでやったほうがよかったような気がするのですが・・・。
人生そんなものだというケセラセラ。
でも、そんな人たちが、実行犯になっていく心理が見えてこなかった。学生の閉塞感は若さゆえの元ですが、おっさんまで・・・
おっさんといえば、映画のチケット売り場で 大声で 3億円1枚と言っていた方がいました。
手には千円札一枚。 3億円が千円で引き換えられるのかと、心の中で笑ってしまった。 安くなったものだ。。(笑)
なるほど、純情きらりとは別の演技だと考えたほうがよいみたいですね。ちょっと翳のある表情が多かったので別人にも思えましたもんね。
さすがに東大生ですから・・・
やっぱりもっと頭の良さそうな俳優がいい?(笑)
>祐。様
実行犯の心理はわかりづらいところです。
まぁ、世の中を嫌っていた無政府主義的な東大生ですから、頭の構造まではわかりません(汗)
「三億円1枚」なんて・・・イキなおじいさんですな。
当時の三億円って、今でいうと30億以上しますよね。
ところで、宮崎あおい、なんか歩き方変じゃありませんでした? 気のせいかな?