「復讐するということは誰かが傷つくものだ」「痛いことを想像できないバカが多すぎる」・・・なんだかパク・チャヌクの映像をそのまま台詞で代弁したような・・・
痛いよ、そりゃ。でも実際に映像化して観客に訴えないと理解できないバカがいるんですよね。どちらかというと、痛さよりもトイレの汚さの方が痛烈に伝わってきたのですが、これはメッセージじゃないんですよね(汗)。メッセージといえば、「いい誘拐と悪い誘拐」といった『復讐者に憐れみを』の台詞も思い出してしまうし、復讐すれば誰かが傷つくという当たり前のことをも教えてくれる。児童虐待母親に対する、一見爽やかであるかのような復讐にだって、どこかに痛さが伴ってるはずだ。
冒頭からオダギリジョーが死んでしまう?といった展開に戸惑いながらも、その“一度死んだ人間”と再生の道を歩もうとしていた彼が、クソみたいな人生は嫌なんだと復讐請負業を持ちかける。誘われた粕谷シンジ(加瀬亮)は庶務課でのデスクワークに明け暮れる警察官。ロクな勇気も持ち合わせてないのに捜査1課に転属願いを出し続けているが、環境さえ変われば性格も変わると淡い期待を持っているのだろう。彼の性格が現代のやる気のない若者を象徴しているのかもしれないし、オダギリジョー演ずるテツは、シンジのような性格の人たちの憧れや想像の産物なのかもしれない。サキ(栗山千明)だけは異質のような気もしますが、薬剤師という職業はかなりリアルで、彼女の性格もありがちなのでしょう。リアルと言えば、マーブルチョコ(?)を分包機に入れるなんて、機械を試運転するときに実際にする人いますよね・・・
かなり社会派の内容もあり、最初に出てくる「ストーカー殺人の未然防止」というテーマから始まり、世の悪を根絶するためには対症療法だけでは限界があると訴えていると思います。さすがに少年犯罪については語られていませんが、「痛みを想像できないバカ」は人を傷つける子供にだって多い。どこまで訴えたいのかはわかりませんけど、シンジの理解度がそのまま観客の理解度につなげようとしていたのかもしれません・・・
しかし、この映画には欠点もありました。ソフトな復讐の充実感がテツの父親の死を契機に徐々にエスカレートする際、心理変化が捉えづらいところ。拳銃強奪という意図がそれまでの彼の考えとリンクしなかった。むしろ「世界を一瞬で消す・・・」といった厭世観のほうがわかりやすいとなると、勘違いしてしまう過激な人も生まれそうな予感が・・・
★★★★・
痛いよ、そりゃ。でも実際に映像化して観客に訴えないと理解できないバカがいるんですよね。どちらかというと、痛さよりもトイレの汚さの方が痛烈に伝わってきたのですが、これはメッセージじゃないんですよね(汗)。メッセージといえば、「いい誘拐と悪い誘拐」といった『復讐者に憐れみを』の台詞も思い出してしまうし、復讐すれば誰かが傷つくという当たり前のことをも教えてくれる。児童虐待母親に対する、一見爽やかであるかのような復讐にだって、どこかに痛さが伴ってるはずだ。
冒頭からオダギリジョーが死んでしまう?といった展開に戸惑いながらも、その“一度死んだ人間”と再生の道を歩もうとしていた彼が、クソみたいな人生は嫌なんだと復讐請負業を持ちかける。誘われた粕谷シンジ(加瀬亮)は庶務課でのデスクワークに明け暮れる警察官。ロクな勇気も持ち合わせてないのに捜査1課に転属願いを出し続けているが、環境さえ変われば性格も変わると淡い期待を持っているのだろう。彼の性格が現代のやる気のない若者を象徴しているのかもしれないし、オダギリジョー演ずるテツは、シンジのような性格の人たちの憧れや想像の産物なのかもしれない。サキ(栗山千明)だけは異質のような気もしますが、薬剤師という職業はかなりリアルで、彼女の性格もありがちなのでしょう。リアルと言えば、マーブルチョコ(?)を分包機に入れるなんて、機械を試運転するときに実際にする人いますよね・・・
かなり社会派の内容もあり、最初に出てくる「ストーカー殺人の未然防止」というテーマから始まり、世の悪を根絶するためには対症療法だけでは限界があると訴えていると思います。さすがに少年犯罪については語られていませんが、「痛みを想像できないバカ」は人を傷つける子供にだって多い。どこまで訴えたいのかはわかりませんけど、シンジの理解度がそのまま観客の理解度につなげようとしていたのかもしれません・・・
しかし、この映画には欠点もありました。ソフトな復讐の充実感がテツの父親の死を契機に徐々にエスカレートする際、心理変化が捉えづらいところ。拳銃強奪という意図がそれまでの彼の考えとリンクしなかった。むしろ「世界を一瞬で消す・・・」といった厭世観のほうがわかりやすいとなると、勘違いしてしまう過激な人も生まれそうな予感が・・・
★★★★・
この映画は好き嫌いがはっきりするんでしょうね。
あんまり主人公に感情移入しすぎるとガッカリさせられるような・・・俺のように一歩引いて見るのが正解だったようです。
俺も相性の悪い監督さんがいます・・・
私はあまり好みではなかったです。
キャストは凄い豪華で良かったんですけどねぇ・・・。
もしかしたら李相日監督と相性が悪いのかもしれません。
シックスティナインもダメだったし(汗)
彼の他の作品もチェックして、相性が悪いかどうか調べてみようと思います。
トラバさせてください。
ただ単に「無軌道な若者」を描いただけではないのが良かったと思います。
痛みだけではなく、もどかしさも伝わってきました。
ありがとうございました。
実際に起こっている暴力・殺人事件とは違い、それを戒めるかのような反面教師的な内容だったかもしれませんよね。
普通のクライムムービーとは明らかに違うんですけど、俺も同じく説明がむずかしいと思います。ちょっとは痛みを感じ取れただけで満足している自分がいました。
自分で上手く説明出来ないのですが、よく解らない何かを感じました。
等身大の演技が親近感を感じたし、奇を狙わない映像も素直に入ってきました。
痛くて辛いけど、いい映画です。
最近、栗山千明は客寄せになっているのでしょうか。
そろそろインパクトが薄れてきているのかもしれません。
『明日に向かって撃て』ですかぁ~なるほど。今の邦画では無理なのかもしれませんね~
想像力、痛みなどと、テーマが分散してしまったのは残念でしたけど、なかなかいい映画だったと思いますよ。
あの目玉はコメディだけど・・・
コメディ映画かと思ってた(!)んですけどね~。
死人に自殺者まで出したら行き着く先が見えてるのに
ホント想像力が足りないのはあんたらやんかと。
あれさえしなきゃな~・・・。
そうそう、青い空とやたら汚い公衆トイレが
ものすごいコントラストでした。
・・PS:栗山千明は客寄せパンダ?
存在感はめちゃめちゃあるんだから
もう少し2人にからんできてほしかったなと。
いや別に「明日に向かって撃て」を
期待したわけじゃないんですけどね・・・。
俺も思った~~ユアン・マクレガー
まぁ、中まで入りませんでしたけどね(笑)
『スタンドアップ』も注意してくださいね。
パク・チャヌク。
今後も記事の中にいっぱい登場しそう・・・
やっぱりパク・チャヌク、ですよね、ねっ!
たしかに俺も好きな映画ではあるけど、ベスト3とはすごいですね~~
終盤の展開のもやもやがなければ、俺もベスト10に入れたかもしれない・・・って今年観たんだから、ダメか。
NGワードはなんでしょうね。
「絶望」ってことはないよなぁ・・・
でも、なぜか、gooサマ宅にTBできなくなっています
前はgooさんにもTB出来た記事なんですが・・・。
NGワード増えたんでしょうか?
雑なところはしょうがないですよね。
あの数分のシークエンスだけが乗りきれなかったけど、他は良かったです。
わかんない・・・とおっしゃる人多いですね~
ひょっとして俺ってやばい方の人間なのか?
なんて、説明できるほどは理解してないですけどね。
動機としては、そんなに難しくないような・・・
よくわかんねー映画でした。
加瀬の動機はわからないでもないが
後の二人は不鮮明でした。
想像しろ!!ってことなんだろうけど
観客になげつけすぎっす。
お菓子の調合なんて、暇な薬局しかできませんよ(笑)
警察官のシンゴが睡眠導入剤か何かの処方箋を持ってきたのでしょうけど、医師や薬剤師は法律によって拒むことができないなんてのもかなり現実に即した設定でしたね~
そんなことを考えていたのは俺だけかもしれませんが・・・
時間が長すぎたこともあったんでしょうかね。エスカレートするときのオダジョーの心がわかりませんでしたね。これも想像しなきゃダメなのかな・・・
大御所からTBを頂戴すると、縮こまってしまいます(汗)。小児科で調合してたことありました。マーブルチョコ、やってみればよかったな。
どうも「クソ」が、「くっそー!」という生きの良い台詞に聞こえず(想像力がリアルなので)、同音の物体を想像してしまったため、どうもノリが悪くてしようがありませんでした。シチュエーションも「便所」(「トイレ」と言いたいが…)だったし…。(爆)
かなり乱暴な雰囲気と殺伐さが、切なかったです。kossyさんが仰るように、復讐の、あのエスカレートの方向性は、おかしいですよね?
理想を求めるわけじゃないし、この映画は、しっかりしたメッセージを持っているとわかるんですけど。「怒鳴られたり」「殴られたり」するのを見るのは、しのびなくて…。甘っちょろいのは、自覚してます。すみません。
ブログURLにするくらいの大ファンのミチ様より高い評価になってしまいました!(笑)
というか、楽しめました。かなり奥が深いですね~
以前、薬局関係の仕事をしていたせいかもしれませんが、千明ちゃんもその辺にいそうな薬剤師だな~なんて見てしまいました。
オダジョーはもしかすると、死んでるんじゃないかと途中まで思ってたものですから、加瀬亮の想像上の人物じゃないかとずっと考えていました。「クソ」を連発する彼はとてもよかった・・・
オススメした手前とっても気になっていたんですが、★4つとは大健闘ですね~、ホッ
自分の「想像力の欠如」にはあきれ返りますが、あと1,2回は見ようと思っています。
OJ君、いかがでしたか?