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ローズ・イン・タイドランド

2006-09-30 08:19:29 | 映画2006
 お腹を押せばオナラが出るんです。しかし、ミは出なかったんでしょうか?名前がジェフ・ブリッジスというくらいですから・・・

 独特のブラックファンタジー作家ともいえるテリー・ギリアム作品。“鬼才”などと称されることが多いのですが、今作品に限っては“臭い”テリー・ギリアムと呼んでもOKです。未だ彼の監督作品を全て観てるわけではないので、何か語ろうとするとファンからの抗議が殺到しそうなのでやめておきます。

 この映画に関して言えば、主人公の少女ジェライザ=ローズを演ずるジョデル・フェルランドがいなければ成り立たない作品でした。ジャンキーの両親の元で夢見がちなのですが、天真爛漫、好奇心旺盛、純粋無垢な少女。「不思議の国のアリス」が愛読書であり、バービー人形の首4体がお友達なのです。お父さんがヤクを打つのを手伝ったり、一緒に夢の話をしたりして、かなりのお父さんっ子なのですが、実際はお父さんの実体よりも頭の中に愛着があったようでした。穴の中に落ちたときでも、彼女の頭の中は注射器でいっぱいになるくらい・・・

 「ミイラになるのって夢だなぁ」などと、お父さんは夢を叶えてしまったかのような展開となりましたが、そうなってくるとローズは一人ぼっち。ウサギの代わりにリスを追いかけて孤独じゃなくなるのかと思っていたら、ディキンスという男と友達になっちゃいました。キスばか日誌という危ない展開になるかと思えば、彼のサメ退治が中心となり、一方でミイラ化に対する幻想も打ち砕かれる。現実と妄想が交錯する中で、バービー人形に新しい脳を入れるという“生”に対する欲望も生まれてきたようでした。

 ジョデルちゃんの演技はどこまでが決められたものなのでしょう。かなりハイテンションになっていたようですが、彼女の演技は子役を超越していました。さすがにキスされるときに一瞬逃げ出しそうな表情を見せていましたが、それ以外は完璧。ラストの悲惨な状況のあと、彼らがどうなったのか知りたくなること間違いなし・・・

★★★★・

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ギリアム (kossy)
2008-09-17 01:13:39
>Aki様
ギリアムといえばブラックですもんね~
ストーリーよりもジョデル・フェルランドの演技を思い出してしまう映画・・・というより、ストーリー全く思い出せない(汗)ラストを書いていただきありがとうございました!

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観ているのがツライ作品でした。 (Aki)
2008-09-15 16:57:27
音楽と蛍から【パンズ・ラビリンス】を連想しましたが、片や内戦の被害者となった少女の物語。片やジャンキー両親の元に産まれ育った少女の物語。
道徳なし・超ブラックでシュールな物語でした。
原作ミッチ・カリン『タイドランド』
鬼才テリー・ギリアム監督による映画化。
日本で想像しようとすると気分が・・。
アメリカのスラム街とテキサスの田舎だと頭を制御しないと、精神的にキツかった。若干9才ローズ役ジョデル・フェルランド嬢。映画=非現実と日常の区別はつくのか?カウンセリングは万全?と心配な程、リアルで完璧な演技でした。
ラストで列車事故被害孤児と勘違いされ、身なりのキチっとした女性に保護され、ホッとしました。
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高得点 (kossy)
2006-10-05 21:10:16
>エリー様

こんにちは。

この映画もみなさんの評価がバラバラ。

ちょっとグロいシーンもあるので、嫌いだととことん嫌いになるようです(笑)

DVDでも楽しめると思いますよ。爆発音がすごかったけど。
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見たかったデス・・・ (エリー)
2006-10-05 16:31:48
Kossyさま、こんにちは♪



 これ見たかったんですが、わたしが行ける関東地方の東京&神奈川は8月上旬に終わってしまい、見に行けず、とっても残念でした。 



 Kossyさまの星の数もまあまあ高得点!?ですよネ
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 (kossy)
2006-10-02 21:49:21
>にゃんこ様

ミはミスティークのミ~♪

なんだかグロい部分には全く動じなかったkossyですが、なぜか普通に見れたところがこわいです・・・

ブリッジスおじさんもいい感じでしたね。



>charlotte様

PCが壊れると精神的にもきついですよね。

俺もまだ気分がすっきりしません・・・



今後の彼女、特にローティーンのうちがこわいですね。起用の仕方を間違えなければ大丈夫だと思いますが・・・でも男からすれば、それほど萌えないような・・・
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こんにちは。 (charlotte)
2006-10-02 15:15:35
PCの調子が悪くてお返事が遅くなりました。

なんか奇想天外でおもしろくて結構楽しんじゃったのですが、母親でもないのにどうも現実的な事ばかり心配しちゃいました。笑

彼女の今後が怖いですー。

ジョデルちゃん、もうすでに女でしたよね。

多分私より色っぽいかも。爆
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冒頭に・・・ (にゃんこ)
2006-10-01 08:29:54
この記事の冒頭の2行で爆笑してました。

kossyさん そうきたかぁ~

まぁミは後で・・・ごっそりと出されましたが

(朝から妄想するのはやめておきましょう(爆)

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ハッピー (kossy)
2006-10-01 08:28:30
>とらねこ様

これはいい感じ。

両親が死んでいくのに悲壮感がない。

純粋すぎて、善悪の区別も現実と妄想の区別もつかない少女は痛々しくもありうらやましくもありますね~

ヤクをやらなくてもハイになれるかも♪



>bakabros様

日本でも海外でも子役はオトナになってから落ちぶれるケースが多いんですよね。そう考えると心配。それと、彼女が大人になってから、俺は生きて観ることができるのだろうかと・・・

でも、ハリウッドで認められればダコタちゃんよりも使われるかなぁ~♪
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キスシーンの潔さに (bakabros)
2006-09-30 23:08:50
さすが女優! とちょっとびっくりしていましたが、一瞬逃げ出したい表情していましたか。それを知ってちょっとホッとしました。

これからが楽しみというか、末恐ろしい女優さんですね。
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大好きです♪ (とらねこ)
2006-09-30 19:20:56
大満足の妙キチリンな世界でした

『フィッシャーキング』を思い出しました。

不思議の国のアリスが好きな人やヒッピーにはきっとハマる作品と思いますが、kossyさんはどうだったのかな。

でも観てくれてありがとうって言いたくなります♪

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子役 (kossy)
2006-09-30 12:28:26
>ミチ様

「純情きらり」終わっちゃいましたね。今日の最終回よりもラジオで達彦さんがピアノを弾いた回に思いっきり泣いてしまったkossyです。

子役の中でもかなり異質で凄い子役。なんと表現したらいいのかわかりませんが、すごい女優さんです。

ディキンスと一緒にいる限り、空想世界を彷徨うのかもしれませんけど、そのうち保護局の人がやってきますよね。



>後藤久代さま

子役がすごかったせいですよね。

あれを普通の子役が演じていたら・・・凡作です。

ラース・フォン・トリアーの映画だったら、両親の死はもっと悲しいものに描かれるんだろうけど、最初からぶっとんでいましたからね~ヤク中のDNAなのかな・・・

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コレは面白かった! (後藤久代)
2006-09-30 09:53:48
子供の目線が凄くリアルだなぁ、と思って観てたんですが、そーか子役がリアルだのか、と納得しました。





ラース・フォン・トリアーの映画みたい

と思ってしまったのは私だけでしょうか?
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こんにちは♪ (ミチ)
2006-09-30 09:00:57
えーん、「純情きらり」が終わってしまいましたーーー って、全然記事違いですね(汗)



ジョデルちゃん、末恐ろしいです。

お顔もこのまま成長しても多分崩れる事はないでしょうし、すごい女優さんになりそう。

ディキンズとのキスはちょっとおぞましくて私も目を背けたくなりました。

ラストで彼女の目がきらりと光って残像となったのが印象的です。

現実世界で上手くやっていけるのでしょうか。
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