ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

涙そうそう

2006-10-01 02:47:23 | 映画2006
 何度も予告編を見ていると、妻夫木も長澤も鼻血を止めるために鼻をつまんでいるのだと思っていたのですが、違っていたようです・・・

 この先何が起こるのか、いい人ばかりの設定だからとてもわかりやすい。主人公の新垣洋太郎(妻夫木)、カオル(長澤)のみならず、医大生の恋人恵子(麻生)、そして働く居酒屋の夫婦、市場のおばさんたち。このままストーリーが進むと妹思いの兄が自分の店を出して順風満帆なドラマになるのですが、やっぱり現れる悪い人・・・と、若い二人に襲いかかる悲劇の数々。まるで世界名作劇場沖縄版といった展開なのに、なぜか引き込まれてしまう。

 最初の悪人は2時間サスペンスの帝王である船越英一郎。いつもは片平なぎさの相棒カメラマンとして活躍するのですが、たまに犯人役として登場するとその意外性に驚かされるものです。次の悪人(とは言えないけど)はこれまた2時間サスペンスのベテラン橋爪功。真野あずさの相棒として活躍するけど、なかなか犯人役では登場しない。そして3番目の悪人(これもちょっと違うが)は父親役の中村達也。ジャズトランペッターという設定も渋いのですが、彼はイカすバンド天国(通称イカ天)の6代目イカ天キングとなったブランキー・ジェット・シティのドラマーだった人。テーマ曲の作曲と挿入歌を歌うBEGINが2代目イカ天キングであることを考えると興味深い共通項がありますね。

 鼻つまみ効果を試してみたくなって、泣きそうな場面ではこっそりつまんでみようと思っていたのに終盤まで泣けませんでした。途中、市場のおばぁのきついけど思いやりのある言葉によってウルウルしてしまいましたが、チャンスを逸してしまいました。そして、島に帰ったときに試すチャンスがやってきたのに、島のおばぁに「泣きたいときは思いっきり泣け」と言われてしまっては涙を垂れ流しにするしかないじゃないですか・・・この平良とみさんの言葉が優しいんです。歌とおばぁにやられちゃいました。

 人は死んだら天国じゃなくて、海の向こうに行ってしまう。沖縄地方に伝わる信仰、ニライカナイの楽園。平良とみと平良進(今作は出てない)の出演している映画を全て制覇したくなってきました。

★★★★・

コメント (37)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ローズ・イン・タイドランド | トップ | 夜のピクニック »
最新の画像もっと見る

37 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ミチ)
2006-10-01 09:09:56
沖縄のおばぁたちはとてもいい味を出していますよね~。

平良とみさんは「ナビィ~」に比べたらさすがにお年を召しましたがお元気そうな姿を拝見できてよかったです。

沖縄弁といい、先日の福島弁といい、方言のある作品ってどこか温かいですよね。
返信する
泣きポイント見逃し三振 (たましょく)
2006-10-01 09:49:39
 ども、たましょくです♪



 船越さんは、悪人なのに一言もイヤなセリフを

吐かないのは、やはりイメージ優先ですかねw今

回の作品に出てきた3悪人?、とことん憎むほど

の憎まれキャラじゃないのがちょっとw



 たましょくは、エンドロールの「涙そうそう」が

流れても涙腺が緩まず、涙が枯渇してしまったんだ

と諦めたら、家に帰って来て「純情きらり」の最終

回で号泣出来ましたw
返信する
鼻をつまんで静かに嗚咽。。 (AKIRA)
2006-10-01 11:10:40
おばぁの台詞がこの映画最大の勝因ですね!

見事に泣かされました。。



理想のおばあちゃんだぁ
返信する
BEGINもイカ天キング (bakabros)
2006-10-01 13:00:49
だったんですね!? BEGIN好きなんですけど、知りませんでした。

ずっと購入を考えていた一五一会、ついに買ってしまいそうです♪
返信する
まいどおおきに。 (かなやす)
2006-10-01 13:23:37
私は1日に見に行きましたよ。

沖縄の風景に物語がマッチしていて、とてもいい映画でしたよ。
返信する
平良とみ (祐。)
2006-10-01 16:43:09
やはり平良とみさんをみるには、「ちゅらさん」ですよ。 最高でしたね。



涙そうそう 森山良子作詞だとは知らなかったです。長澤まさみは この手の役をやらしたらうまいですね。 タッチとかラフとかには 出てほしくないなぁと思いました。アイドルから早く卒業してほしい女優さんです。
返信する
泣けなかった (よゆぽん)
2006-10-01 16:53:41
本編、泣けなかったですぅ。



夏川りみの歌でウルウルしちゃいました(-.-;)



ラストの幼少時の二人は微笑ましかった。
返信する
泣きそびれ注意報 (こっちゃん)
2006-10-01 17:47:13
発令中?
返信する
キ~~~~ン。 (Ageha)
2006-10-01 18:02:52
ファンの方には殴られそうですが、



まさみちゃんが「にーにー」って言うたびに

超音波ってくらいキーンと・・。

声の高さが気になるってのは

初めてでした。



泣く場面は2人のオバァ。



正直いうと平良とみさんって

役者っていう感じがしないのに、

歌うように語りかけるセリフが

なんでもない言葉なのにあれが唯一の

涙そうそうでした。

(本編は?主役は?ってつっこまれると

アハハハハハハ・・・・)
返信する
ツボは (更紗)
2006-10-01 20:05:34
私の一番のツボは「振袖」でした。

あの包みの中身が「振袖」とピンときた習慣、止まらなくなっちゃった
返信する

コメントを投稿

映画2006」カテゴリの最新記事