宮崎アニメの世界観が健在だったのがうれしい。街並や戦争の雰囲気からすると第2次世界大戦中のイタリア、フランスが想像できるが、しっかりと魔法使いが存在し、国は全て王国であるという無国籍ワールド。
宮崎作品で重要なポイントの一つに空を飛ぶシーンが欠かせないことが挙げられる。今回は90歳になったソフィーが不思議な飛行機(ナウシカやラピュタの雰囲気)を操縦するのだが、この雰囲気がラピュタのドーラそっくりなのだ。ただし、今までの作品よりはおとなしい飛行シーンだったし、後半の盛り上がる部分にも取り入れてもらいたかったな。
お得意の隠されたテーマを考えてみるのも面白い。反戦メッセージや星にぶつかった少年というファンタジーだけでは、宮崎ワールドの一部しか楽しめないのであろうから、サブテーマを考えてみる。まず、ソフィーが自分には帽子屋という職業の道しかないと思っていたのに、普通の職に就くことを捨ててしまうという人生設計のテーマ。第2に、ソフィー、荒地の魔女、サリマンに共通する老人介護のテーマ。第3に、悪魔や魔法使いという人種差別・偏見のテーマ。4色のボタンが象徴するパラレルワールドのテーマ等、探せば色々みつかりそうだ(かなり穿った見方・・・でたらめもありますw)。
キムタクがハウルの声を担当することに対してかなりの賛否両論がありますが、その他のキャラに目を向けて、犬のヒン(原田大二郎)が『チキチキマシン猛レース』のケンケンをオマージュしていたり、キャラ作画が先か声優が先かわからないほど良く似ているサリマンの加藤治子等のナイスキャスティングを褒めるべきでしょうね。キムタクは普通・・・
ラストになってテンポが失速し、変な解決法を取るので、ちょっとだけマイナスポイントになるでしょうか。
★★★★・
・ハウルの動く城@映画生活
rikaさんのブログ
宮崎作品で重要なポイントの一つに空を飛ぶシーンが欠かせないことが挙げられる。今回は90歳になったソフィーが不思議な飛行機(ナウシカやラピュタの雰囲気)を操縦するのだが、この雰囲気がラピュタのドーラそっくりなのだ。ただし、今までの作品よりはおとなしい飛行シーンだったし、後半の盛り上がる部分にも取り入れてもらいたかったな。
お得意の隠されたテーマを考えてみるのも面白い。反戦メッセージや星にぶつかった少年というファンタジーだけでは、宮崎ワールドの一部しか楽しめないのであろうから、サブテーマを考えてみる。まず、ソフィーが自分には帽子屋という職業の道しかないと思っていたのに、普通の職に就くことを捨ててしまうという人生設計のテーマ。第2に、ソフィー、荒地の魔女、サリマンに共通する老人介護のテーマ。第3に、悪魔や魔法使いという人種差別・偏見のテーマ。4色のボタンが象徴するパラレルワールドのテーマ等、探せば色々みつかりそうだ(かなり穿った見方・・・でたらめもありますw)。
キムタクがハウルの声を担当することに対してかなりの賛否両論がありますが、その他のキャラに目を向けて、犬のヒン(原田大二郎)が『チキチキマシン猛レース』のケンケンをオマージュしていたり、キャラ作画が先か声優が先かわからないほど良く似ているサリマンの加藤治子等のナイスキャスティングを褒めるべきでしょうね。キムタクは普通・・・
ラストになってテンポが失速し、変な解決法を取るので、ちょっとだけマイナスポイントになるでしょうか。
★★★★・
・ハウルの動く城@映画生活
rikaさんのブログ
サブテーマ勉強になりました♪
サブテーマの指摘はその通りで、前回までの環境問題から老齢化問題に移行したような映画でした。
全体としては、なぜ戦争をしているのか、ソフィーは帽子屋さんでの役割は何かとか? 説明の無いまま、話が進んでいくので よくわかりませんでした。
変な解決法についてはうちもちょっと
腑に落ちない所ですw
今原作も読んでますが、また違う世界でおもしろいですよ。映画はまたもう1回見にいってしまいそうです。
色々と制約があるので、しょうがなかったのでしょうが、『ロード・オブ・ザ・リング』のような英断もして欲しかったというのが本音ですね。
背景の少なさに関してはやっぱり原作読めってことですかなぁ~~なんて思ってしまいました(笑)。
宮崎アニメはどこかにメッセージが隠されているのがいいですよね☆
今回私も気付いたのは、愛ですね~☆
TBありがとうございました。
そうですねえ。
隠されているサブテーマとか、確かに盛りだくさんだったとは思うのですが、
結局、ハウルが戦っているのは何となのか、
何からソフィーを守りたいのか、
魔法使い達の役割は一体なんなのか、等、
あまりにも予告でいろいろと昨年から盛り上げられてしまっていたので(笑)
実際のものは???というところで終わることが多く、
ストーリー自体が浅かったかなあ、っと
思ってしまいました。
むろん、これはこれでいいのです。
宮崎大好きですから(笑)
でもやっぱり、「愛してるの!!」って
ソフィーが叫んだときにはぶっとびましたけどね。
そいうこと言わないのがいいとこなのに~~~(TOT)
TB返しありがとうございます。
たしかに色んなメッセージがあるみたいですね。
ヘビーな2作品が続いたので、「紅の豚」のとき
みたいに、割と楽な感じで見れる映画を目指した
のではと僕は感じましたがどうでしょうか?
人間の感覚や感情は年齢によって変わるもんでは
ないってことを自分にも言いたかったのではない
かなあ
個人的には、この映画、内容的に盛りだくさんすぎた印象をもちました