アルバム名「マシン・ヘッド」と曲名「ハイウェイ・スター」を一緒にしてもらっては困る。その後に流れる曲が「スモーク・オン・ザ・ウォーター」というのも・・・
登場人物で面白かったのはロック少年高見(柄本佑)だけだった。なにしろ、全編高校生の戯言である。味わい深い台詞があるわけでもなく、人を笑わせてくれるわけでもなく、映画に引き込まれるような要素は全く無い。唯一、時の流れが目に見えるという台詞だけは納得いくものだったけど、主軸であるはずの異母兄妹の確執部分なんて面白いものではない。
異母兄弟をテーマにしたものは昔のドラマや少女漫画によく出てきました。が、普通は両親が離婚してから生まれることが多いだろうから、同級生という設定自体、単に父親が女好きでロクでもない男だったことを示唆しています。しかも早死にしているわけだから、生前はかなり精力的に子種をバラ蒔いていたのだろうし、子供にもそのDNAは受け継がれているに違いありません。したがって、ストーリーの中では純情そうな二人であり、回りが進んでいるような雰囲気となっていましたが、本来ならば全く逆の性格になるだろうと想像できます。こんなことを考えながらの鑑賞だったため、ますますつまらなくなってしまいました。
夜を徹して80キロを歩くという歩行祭も問題です。短絡的にスポコンものと捉えることができるのならばいいのですが、普通のスポコンものというと主人公が頂点を目指したり、人のやらないことにチャレンジしたりして自主性を重んじることが大切です。しかし、「時代錯誤のくだらない行事」だと文句を言うシーンもありましたが、学校側が押し付ける全体行動には反発する余地さえありませんでした。ましてや、その内容が陸上自衛隊の行軍並の歩行なのです。これはもう戸塚ヨットスクールクラスの体罰としか言いようがありません。80キロだなんて池中玄太だけで充分です・・・
こうした軍隊式教育の映画は安倍晋三が喜びそうな内容ですね。歩きながら英単語カードで勉強するような骨のある奴がいるのなら微笑ましいのですが、都市伝説チックな愛の告白を盛り込むようになったら、エサを与えた愛国心教育も簡単に行えます。安倍氏も祝電を送ったという、合同結婚式をエサにする統一教会と変わりありません。まさしく全体主義的な教育基本法改正案にうってつけの企画なわけです。などと考えていると、ゴール地点で出迎える校長が安倍晋三に見えてくるから不思議です・・・
決してそういう意図で作ったわけではない作品なのでしょうけど、チェ・ゲバラのTシャツを着ている主人公がこのつまらない行事に対して反乱を起こす一幕があるかと思えば、全くなかった。それにより、体制には逆らうなという印象さえ与えられてしまいました。また、彼女が目標にした「喋ること」も他人の力によるものだし、同情心は買うものの相談しなかったという点では友情もひびが入ると思われることが残念でなりません。
★・・・・
「漢字が書けないからセンター試験大丈夫かな・・・」という台詞もありましたが、記述問題ってあるのでしょうか・・・自分の名前?
登場人物で面白かったのはロック少年高見(柄本佑)だけだった。なにしろ、全編高校生の戯言である。味わい深い台詞があるわけでもなく、人を笑わせてくれるわけでもなく、映画に引き込まれるような要素は全く無い。唯一、時の流れが目に見えるという台詞だけは納得いくものだったけど、主軸であるはずの異母兄妹の確執部分なんて面白いものではない。
異母兄弟をテーマにしたものは昔のドラマや少女漫画によく出てきました。が、普通は両親が離婚してから生まれることが多いだろうから、同級生という設定自体、単に父親が女好きでロクでもない男だったことを示唆しています。しかも早死にしているわけだから、生前はかなり精力的に子種をバラ蒔いていたのだろうし、子供にもそのDNAは受け継がれているに違いありません。したがって、ストーリーの中では純情そうな二人であり、回りが進んでいるような雰囲気となっていましたが、本来ならば全く逆の性格になるだろうと想像できます。こんなことを考えながらの鑑賞だったため、ますますつまらなくなってしまいました。
夜を徹して80キロを歩くという歩行祭も問題です。短絡的にスポコンものと捉えることができるのならばいいのですが、普通のスポコンものというと主人公が頂点を目指したり、人のやらないことにチャレンジしたりして自主性を重んじることが大切です。しかし、「時代錯誤のくだらない行事」だと文句を言うシーンもありましたが、学校側が押し付ける全体行動には反発する余地さえありませんでした。ましてや、その内容が陸上自衛隊の行軍並の歩行なのです。これはもう戸塚ヨットスクールクラスの体罰としか言いようがありません。80キロだなんて池中玄太だけで充分です・・・
こうした軍隊式教育の映画は安倍晋三が喜びそうな内容ですね。歩きながら英単語カードで勉強するような骨のある奴がいるのなら微笑ましいのですが、都市伝説チックな愛の告白を盛り込むようになったら、エサを与えた愛国心教育も簡単に行えます。安倍氏も祝電を送ったという、合同結婚式をエサにする統一教会と変わりありません。まさしく全体主義的な教育基本法改正案にうってつけの企画なわけです。などと考えていると、ゴール地点で出迎える校長が安倍晋三に見えてくるから不思議です・・・
決してそういう意図で作ったわけではない作品なのでしょうけど、チェ・ゲバラのTシャツを着ている主人公がこのつまらない行事に対して反乱を起こす一幕があるかと思えば、全くなかった。それにより、体制には逆らうなという印象さえ与えられてしまいました。また、彼女が目標にした「喋ること」も他人の力によるものだし、同情心は買うものの相談しなかったという点では友情もひびが入ると思われることが残念でなりません。
★・・・・
「漢字が書けないからセンター試験大丈夫かな・・・」という台詞もありましたが、記述問題ってあるのでしょうか・・・自分の名前?
なんかキザエモンさんみたいな書き方に・・・・(笑)
正直、そこまで(ゲバラがどうとか)深く考えて映像にしていないと思うんですよね・・。
まあ、この年頃のコって深い意味とかあんまし考えないしいいんではないかなーと思いました。
kossyさんの出身高校にも3S歩行なるものがあると思うのですが・・・(42,195キロを歩くはず)
原作でも高見はなかなかいい味のウザキャラだったのですが、脳内では坂本真をキャスティングしてました(笑)
わ、わかりましたか・・・ちょっとキザエモン様を意識してしまいました(笑)
ただ面白くなかったと書けば済むのですが、そうもいきませんから・・・悲しいサガです。
ゲバラについて調べたら、内に秘めた闘争心を表現したいという意見を採用したということが公式ブログに書いてありました。
>ミチ様
世の中、そんなに歩行祭が多いんですか!!
ちょっと驚きです。
俺の出身高校にも!!
ううう、全く知らない・・・
高見くん、よかったですね。
プラトーンとか地獄の黙示録だとかのパロディもありましたが、時代がいつなのかさっぱりわからなくなりました(汗)
原作のほうがもっとシリアスなので映画よりはkossyさんの期待に少しは添えそうな気もします。映画の脚色の仕方はコアターゲットにする観客のウケを狙って軽いタッチにしたのが裏目にでたってところでしょうか。
この映画について、
いろんな方の感想を拝見しましたが、
「…まぢで」って思うほど、
絶賛している人が多くて、
正直なとこ驚いてます…
実は私もこの映画、
ダラダラ歩いているだけのような気がして、
ダメでした
私は原作を読んでいないのですが、
こんな程度の話で本屋大賞って取れちゃうの
って思ったくらい、
残念ながらストーリーの良さが、
私には伝わりませんでした
そうそうショートコントみたいな
「ピクニックの準備」というDVDも。
かのんさんが予備知識で補完して見れたからよかったって書かれてましたけど、
映画だけだと逆に
伝わらなかった部分があるんでしょうか?
この映画を撮影するにあたって
実際に長い距離を歩くということもしたそうです。
最初のうちこそ鼻歌で歩いてたのが
だんだん打ち明け話とかしだす・・・。
その心境の変化にびっくりしたと言いますから
ただ歩く、それだけのことなのに・・という
その後に続く意外な心境の変化や
ここでしか起きない出来事を
実は出演者が一番感じたかもしれないんですけどね。
ロック少年がらみは楽しかったですね。
夜が明けて再び鬱になるかと思ったら、最後の最後は、あのブリブリの彼女と意気投合と意外な展開。
映画を観ながら、こういう行事が本当にあると信じ込んでいました私です(^^;)
http://www.kai.ed.jp/first/ensoku/Ensoku_view.html
みんな、いやだなぁといいながらも、高校を卒業したときには、達成感や自身をもって社会に出たと思いますよ。青春時代にしか出来ない馬鹿な行事を平気でする環境の学校に入れたことが青春だと思います。
原作の評判がすごくいいので、多分小説としてはいい内容なのでしょうね~俺の場合、小説を読む暇がほんとにないので残念でなりません。
いいシーンも結構あったのですが、全体を通してみると何も残らなかったのが残念です・・・
>テクテク様
俺も他の方の感想を読んでみてビックリでした。
あれ、なんで???
たしかに褒め称える方たちの意見もよくわかるんです。
高校生時代に戻れるとか、感情移入しやすかったとか・・・
俺の場合、こういった行事そのものに反感を抱くタイプなので、まず仮病をつかって休むことか、職員室へ抗議に行くことまちがいなし。
もしかすると、現代の高校生にはそうした心も芽生えないのかもしれませんが、作者が俺と年齢が近いことを知って尚ビックリでした・・・
>Ageha様
これはコメディとして観るのが正しい鑑賞法だったのでしょうか・・・場内の笑い声からすると俺の見方が間違っていたのかもしれません。
映画だけ見ると、何も伝わってきませんでした。
「告白しちゃえよ」と普通の映画ならばワンシーンで終わる内容を延々と2時間続けてるんですから。
ただ歩く、それだけのことだから、もっと考えなくちゃいけないことが多いと思うのですが、告白することしか考えられないなんて、もっと豊かな精神を養う教育が望まれるところです・・・だめ?
>たいむ様
ロック少年もトナカイのお面少年も良かったです。もっと彼らの内面も描写すると作品に厚みが出て来ると思うのですが、軽く扱われていたのが残念です。ブリブリ彼女もなかなかよかったです。
40キロ歩くのなら、俺はこんなに反感を持たなかったと思うのですが、80キロなんてやっぱり体罰に近いものがありますよね・・・
なるほど、実際に行われてる学校もあるのですね・・・
大正13年に始まったことを考えると、まさに教育勅語の時代の産物。映画では脱落者の扱いはあまりいい印象がなかったのですが、この高校はどうなんでしょう。たしか山梨で一番優秀な高校だったと思うけど、これもステータスシンボルなのかもしれませんね・・・
多分ここではボイコットする生徒も多そうですが、ボイコットすることだって青春だと思う俺は弱虫なんでしょうか・・・