序盤に時系列をいじってあるのなら、前もって教えてほしかった。おかげであちこちに出てくるトミー・リー・ジョーンズが地球を調査する宇宙人じゃないかと疑ってしまった・・・
スペイン語も自由自在のトミー・リー・ジョーンズ。今作品での彼はメキシコ人メルとの篤き友情もさることながら、一つの約束を守るためにかなり強引な方法でわが道を突き進むカウボーイだ。自分よりもかなり若いメルキアデスを殺された悲しみと、不法入国者であるというだけで人権を無視するアメリカ人を憎んでいるかのような性格を表に出すのです。とりわけ品行方正でもないけど、メルを故郷のヒメネスで埋葬するんだという一途な想いが伝わってきました。
友人を殺された恨みで短絡的に復讐するというのも一つの道だったのかもしれないけど、目的を果たすために犯人を殺すわけにはいかなかったのだ。自分の財産なんてのもどうなろうと知ったことじゃない。ロバや馬を失い、細かな経費さえ目的のためならば惜しまない。さらに国境警備隊の包囲網も突破しなければならなかったのです。
ロードムービーとなる後半。馬とロバと犯人と死体という不思議な組み合わせによって、とんでもないコースを辿る。途中、孤独な盲目の老人のエピソードや、ガラガラヘビの毒で死にかかった犯人を助けるくだりも面白い。そしてメヒネスという町は存在しない!という意外な展開で最高潮に達しました。
その他、犯人の嫁さんとメルキアデスの関係や、二人と不倫しているウェートレスとか、暴力の因果応報などといった複雑に絡み合う人間の面白さが秀逸でした。それにしても、親切なメキシコ人からもらったクマの肉はいつ食べたのだろう。死体と一緒に食べたのかな。そして、盲目の老人の行く末も気になるところですね。
★★★★・
気をつけよう コヨーテ狩りと スケベ本
スペイン語も自由自在のトミー・リー・ジョーンズ。今作品での彼はメキシコ人メルとの篤き友情もさることながら、一つの約束を守るためにかなり強引な方法でわが道を突き進むカウボーイだ。自分よりもかなり若いメルキアデスを殺された悲しみと、不法入国者であるというだけで人権を無視するアメリカ人を憎んでいるかのような性格を表に出すのです。とりわけ品行方正でもないけど、メルを故郷のヒメネスで埋葬するんだという一途な想いが伝わってきました。
友人を殺された恨みで短絡的に復讐するというのも一つの道だったのかもしれないけど、目的を果たすために犯人を殺すわけにはいかなかったのだ。自分の財産なんてのもどうなろうと知ったことじゃない。ロバや馬を失い、細かな経費さえ目的のためならば惜しまない。さらに国境警備隊の包囲網も突破しなければならなかったのです。
ロードムービーとなる後半。馬とロバと犯人と死体という不思議な組み合わせによって、とんでもないコースを辿る。途中、孤独な盲目の老人のエピソードや、ガラガラヘビの毒で死にかかった犯人を助けるくだりも面白い。そしてメヒネスという町は存在しない!という意外な展開で最高潮に達しました。
その他、犯人の嫁さんとメルキアデスの関係や、二人と不倫しているウェートレスとか、暴力の因果応報などといった複雑に絡み合う人間の面白さが秀逸でした。それにしても、親切なメキシコ人からもらったクマの肉はいつ食べたのだろう。死体と一緒に食べたのかな。そして、盲目の老人の行く末も気になるところですね。
★★★★・
気をつけよう コヨーテ狩りと スケベ本
トミーリーおじさんの監督としての次回作にも
期待できそうですよね
彼の演技は良かったですね~
最後まで素直にあやまらないところなんて、アメリカ人気質なのでしょうか。それを見事に表現していたような気がしました。
コーヒーの宣伝にあのようなオチャメな役で出るなんて、役者魂を感じました(笑)当然、次の映画も期待しています。
アリアガの本はどれもそうなのですが、ぐぐっときます。
メキシコ人ってみんないい人だよね(笑)
あのあと・・・彼らはまた一緒に旅をするんだろうね・・・そう信じたいです
メキシコ国境近くでエッチ本を見てするコト、爽快なのかなぁ?それも激しく気になります(笑)
トミー・リーもいい味出てますね~。
またまた気になるオヤジが増えました!
トミーリーもいいですがこの作品ではやっぱりバリーペッパー一押し!です。
いっちゃってましたね~、白目むいて。笑
複雑な人間関係と思わぬ展開。
私は盲目のおじいちゃんが気になってしかたがありませぬ。
結構道路映画の中では起伏があり、ほろりともさせられ、面白かった作品でした。
そうかぁ~仏教的な因果応報だったのですか。
宗教の比較はわからないのですが、なんとなく伝わってきますね(←いいかげん)。
折られた鼻の上のバンソーコーになんとも言えない面白さがありましたね。
>しんちゃん様
国境越えにはいっぱい方法がありそうな・・・
昔の西部劇でも見たことがあるような風景がよかったですよね。
あの後マイクはどうするか・・・う~む、わかりません。
>ミチ様
クマの肉ってどんな味なんでしょう。
「かもめ食堂」ではトナカイの肉が気になってしまったんですけど、日本にいると食べたことのないものがいっぱいになってしまいますね・・・
エッチ本をあんな殺風景なところで見たって・・・
もしかすると不能だったのかしら・・・それで・・・あのキッチンでのシーンは「やっぱりダメね~」という台詞が隠されていたのかも(笑)
>charlotte様
ロードムービーはいいですよね。
俺も色んな映画が観たいです。
自宅で観てるとそれほどでもないんですけど、映画館だと旅してる空気に包まれるというかなんというか・・・
おじいちゃんのエピソードはホロリときました。
こういった人との出会いもロードムービーの醍醐味ですよね♪
友達にするには多分苦手なタイプですが、役者さんとしては最高の俳優さんですね。
俺も友達にはしたくないかなぁ~
でも上司だったら、あちこちにいそうな感じ。
日本でいうと団塊の世代よりもちょっと上の、戦前生まれの方々の雰囲気でしょうか・・・もう退職してるか・・・
こういう派手さはないけれど、奥深い作品って好みなんですよ。
観終わってあれこれ考えを巡らしたりして。
消耗品のような娯楽映画と違って、
後々もすごく記憶に残る作品ですよね。
トミー・リーおじさんって大好き(缶コーヒーのCMも好き♪)だし、
共演のバリー・ペッパーもイイ味出してて良かった!
DVDが出たら、絶対また観ます!!
なんだか面白かったですー。
タイトルでちょっと損してる気がします。
(もっと難しくて堅い話なのかと・・・)
ヨレヨレになっていくバリー・ペッパー、
すごいことになっていく メルさん。
トミー・リー・ジョーンズ、スペイン語がカッコイイ。
ええ話でした。
みなさん大絶賛ですね~
こちらでは今週いっぱいやってるので、
もう1回観ようかなぁ~などと考えてます。
とりあえず缶コーヒーのCM見てモチベーション高めなきゃ!
>kino様
俺も「ブロークバック」よりは好きですね。
ちょっと失敗したのが、記事にも書いた時系列バラバラの件でした。
トミーリーも良かったけど、バリー・ペッパーもカンヌで賞をあげたくなりますよね。
メルさんって、どこまでが本人が演じてたんだろ・・・死体はほとんど人形かなぁ・・・
頑固で俺が法、19世紀の西部開拓時代と変らないような。個人の信念を優先させるのは、日本の戦前生まれと違う。
国教警備員(バリーペッパー)のよろめき奥さんも、面白いですね。
することがなくてレストランに入り浸りと火遊び、対照的にメキシコ女性はしっかりしています。
富と暇がありすぎると、女性もこんなに違うと感じました。
現代にも生き残っているカウボーイ。
いいですよね~
サムライ魂に興味を持つアメリカ人も多いけど、自国の文化のほうがよっぽど気持ちいい。国ためじゃなくて友のためですもんね。
よろめき奥さんは現代ッ子の象徴なのかもしれませんね。
古い考えの男たちと現代ッ子の対比がとても面白かったです。
因果応報ですか・・・私はキリスト教的なものを感じました。
記事を書いて2ヵ月半。自分の記事タイトルが間違っていたことに気づきました。「の」→「と」(汗)
キリスト教的なモチーフが隠されてますよね~
引き連れた相手が殺人犯ということを考えると仏教的だともいえますが・・・宗教的なところはわかりません。
夕日が綺麗~
流石は、ハーバード卒です。
kossyさまもおっしゃる通り、最初の頃の時系列が分りづらく、埋葬の順番に戸惑いました。
良く分らなかったのも事実。
そして、ロード・ムービーに持っていくところはお約束っぽいとしても、何か宗教めいた風刺を感じます。
この人にはこれからも注目です。
アメリカもさすがに広い。メキシコ近くのアメリカはほんとに病んでますよね。
宗教の違い、人種の違い、まだまだ根深いものがあると痛感しますよね。人の死をどう扱うのか、まだまだ軽く扱ってる人が多いのかな~