マガンダンガビ!と無駄に覚えたタガログ語を用いて、フィリピーナのいる店へ飲みに行ってた時代を思い出す。
茨城県に限らず嫁不足の農村は多い。都会の生活に疲れたと言ってやってくる嫁候補だって実際の農家の生活を体験すれば逃げ出したくなるのでしょう。映画の舞台もその一つ、世話好きそうな藤岡弘がダンスパーティに積極的だったり、諦めムードの村田雄浩がいたり、農家がよく似合う大地康雄が富田靖子に果敢にアプローチしたり・・・結局、富田靖子の縁談はまとまらずに、フィリピンパブで出会ったリバティ(ルビー・モレノ)ととんとん拍子に話が進みフィリピンまで行き、結婚を承諾してもらい父親に結納金200万を渡してしまう。
久しぶりに見たルビー・モレノでしたが、彼女は結婚詐欺師でした。野田正男(大地)は彼女を探すけど、そのうち浮浪者と成り果ててマニラを彷徨する。そんな彼を助けたのがフィリピン女性を日本に送り込むブローカーの中田(清水紘治)だったのだ。正男がそのブローカーの仕事に慣れてきた頃、裏の仕事まで手伝わされるようになるが、仕事途中にフィリピンの農村で稲刈りをする家族に出会い、忘れかけていた故郷の畑仕事を思い出すのだった・・・
この後は典型的なラブストーリーへと発展するのですが、どん底生活と悪の道にも染まりだした男が本当にやりたいことを再認識するまでの波乱万丈ぶりが見事にストライクゾーンに入ってしまいました。そして、貧しいフィリピン農家であっても偽善的な金や物は受け取らないというプライド。大切なのは土と水と太陽なのです。さらに、日本人と結婚することにも過去の戦争の影がつきまとい、全面的には信用できないというフィリピン人の心の奥まで見せてくれました。
ベタな展開だというのに号泣です。主演の大地康雄が構想から10年を経て企画、脚本、製作総指揮をもつとめるという熱の入れようは嘘ではありませんでした。農家の方がご覧になると、辛い現実を突きつけられるだけなのかもしれませんが、むしろ農家以外の方にオススメです。将来、家庭菜園したくなるかも・・・
★★★★★
茨城県に限らず嫁不足の農村は多い。都会の生活に疲れたと言ってやってくる嫁候補だって実際の農家の生活を体験すれば逃げ出したくなるのでしょう。映画の舞台もその一つ、世話好きそうな藤岡弘がダンスパーティに積極的だったり、諦めムードの村田雄浩がいたり、農家がよく似合う大地康雄が富田靖子に果敢にアプローチしたり・・・結局、富田靖子の縁談はまとまらずに、フィリピンパブで出会ったリバティ(ルビー・モレノ)ととんとん拍子に話が進みフィリピンまで行き、結婚を承諾してもらい父親に結納金200万を渡してしまう。
久しぶりに見たルビー・モレノでしたが、彼女は結婚詐欺師でした。野田正男(大地)は彼女を探すけど、そのうち浮浪者と成り果ててマニラを彷徨する。そんな彼を助けたのがフィリピン女性を日本に送り込むブローカーの中田(清水紘治)だったのだ。正男がそのブローカーの仕事に慣れてきた頃、裏の仕事まで手伝わされるようになるが、仕事途中にフィリピンの農村で稲刈りをする家族に出会い、忘れかけていた故郷の畑仕事を思い出すのだった・・・
この後は典型的なラブストーリーへと発展するのですが、どん底生活と悪の道にも染まりだした男が本当にやりたいことを再認識するまでの波乱万丈ぶりが見事にストライクゾーンに入ってしまいました。そして、貧しいフィリピン農家であっても偽善的な金や物は受け取らないというプライド。大切なのは土と水と太陽なのです。さらに、日本人と結婚することにも過去の戦争の影がつきまとい、全面的には信用できないというフィリピン人の心の奥まで見せてくれました。
ベタな展開だというのに号泣です。主演の大地康雄が構想から10年を経て企画、脚本、製作総指揮をもつとめるという熱の入れようは嘘ではありませんでした。農家の方がご覧になると、辛い現実を突きつけられるだけなのかもしれませんが、むしろ農家以外の方にオススメです。将来、家庭菜園したくなるかも・・・
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ヤスオちゃんに泣かされるとは。
最近、トマトをよく食ってます。
ええ、泣かされました(笑)
大地康雄に泣かされるなんて、ちょっと悔しい気もするんですけどしょうがないですよね。
俺もトマトはよく食べてますよん。
ガンの予防にもなるし・・・
もっとたくさんの人に観て欲しい映画ですよね。
大地さん、さすがでした!
乞食の役やらせたら世界一、いや、農業を担う青年(中年!)の姿もですけど(笑)。
もっとたくさんの人に観て欲しい映画ですよね。
大地さん、さすがでした!
乞食の役やらせたら世界一、いや、農業を担う青年(中年!)の姿もですけど(笑)。
私も号泣したクチです。
TBの一覧がkossyさんの記事でもうすぐ埋まりそう…。
いつもお世話になっております~。
タイトルからして田舎くささが溢れているため観客が少ないのかなぁ~
こういう映画こそ皆に観てもらいたいというか、日本映画のいい部分を受け継いだ作品ですよね。山田洋次っぽいというかなんというか。
>cloud9様
よかったぁ~
「美しい人」を観るとき、その前の回で目を赤くしていたので恥ずかしかったくらいです。
今週いっぱいですが、ミチ様もこの記事読んでくれたかなぁ。
力作でしたね!
農村の抱える問題も、フィリピン女性を買い付ける日本も、フィリピンの貧しさも、いろいろ考える事の多い映画でした。
ルビー・モレノは当然のように詐欺師役でしたね。
疑いもなく名作だと思いましたよ~
映像的にもそれほど凝ったものではないのに、茨城の農地とフィリピンの夕陽とか色々と対比できたりして、ずっと印象が残ってしまいます。こういう印象は劇場で観ておかないと残りませんよね。
ラストはベタすぎるんですけど、むしろそこが安堵感を与えてくれたような気がします。
>ミチ様
間に合ってよかったです~
大地康雄が作らなければ山田洋次に先に作られてしまったかもしれないような映画でした。
ルビー・モレノは久しぶりに見たのに、「やっぱり・・」と思わせるところもベタだったかな(笑)