オカマの主人公を気色悪いと言ってたインディアンのバンドメンバー達であったが、彼らのバンド名が“モーホーズ”というのはどういうわけだ?!
冥王星(プルート)が太陽系の惑星じゃないと定義されて早2ヶ月。それ以前にこの映画を観ていたら、まだ太陽系の家族なんだという気持ちにもなったのでしょうけど、今は違います。革命気運も高まっているアイルランドにあって、主人公のパトリック・キトゥン(キリアン・マーフィ)はどこか自分の存在が宇宙の彼方にあるような性格の持ち主。かつての友達も革命戦士になっているし、簡単に言うと“浮いてる”のです。
シリアスは嫌だ嫌だと言いつつも否応なく爆弾テロに巻き込まれたりする波乱万丈の人生。そもそも教会に捨てられて普通の家族に育てられたにも拘らず女装癖が身についてしまった経歴の主人公なのです。家を飛び出してからは母親探しのためにロンドンへと向かうのですが、複数の男性を渡り歩く経歴が面白かったです。特にスティーヴン・レイが演ずるマジシャンのエピソードは不気味なアングラ系の映画に変化したような独特の雰囲気、母親にたどり着く直前の覗き部屋で働く姿も面白い。男に純粋に尽くす性格は『嫌われ松子の一生』をも思い出してしまいます。
しかし、彼の脳内は銀河系の彼方に飛んでいってしまっているので、爆弾犯と間違えられてもMの性格になったりして、「もっと牢獄にいたい」と言ってしまうほど。基本的には人を傷つけることなんて出来ない平和主義者のようなので、男たちを困らせてしまうけど憎めないキャラ。何とか母親に会わせてあげたいと応援したくなってきます。そして、最初はメイクもひどいものだったのに徐々に女らしくなっていくキリアン・マーフィが凄い。ラストには完全に綺麗な女性となっていました(公式ページ参照)。
オープニングから大ヒットしたルーベッツの「シュガー・ベイブ・ラブ」。全編に渡り懐かしい曲のオンパレードでしたが、シルバー・コンベンションの「フライ・ロビン・フライ」が流れたときにはどんな選曲してるんだとビックリしてしまいました。『慕情』とか『南太平洋』を知っている方ならもっと楽しめるのかも・・・
★★★★・
冥王星(プルート)が太陽系の惑星じゃないと定義されて早2ヶ月。それ以前にこの映画を観ていたら、まだ太陽系の家族なんだという気持ちにもなったのでしょうけど、今は違います。革命気運も高まっているアイルランドにあって、主人公のパトリック・キトゥン(キリアン・マーフィ)はどこか自分の存在が宇宙の彼方にあるような性格の持ち主。かつての友達も革命戦士になっているし、簡単に言うと“浮いてる”のです。
シリアスは嫌だ嫌だと言いつつも否応なく爆弾テロに巻き込まれたりする波乱万丈の人生。そもそも教会に捨てられて普通の家族に育てられたにも拘らず女装癖が身についてしまった経歴の主人公なのです。家を飛び出してからは母親探しのためにロンドンへと向かうのですが、複数の男性を渡り歩く経歴が面白かったです。特にスティーヴン・レイが演ずるマジシャンのエピソードは不気味なアングラ系の映画に変化したような独特の雰囲気、母親にたどり着く直前の覗き部屋で働く姿も面白い。男に純粋に尽くす性格は『嫌われ松子の一生』をも思い出してしまいます。
しかし、彼の脳内は銀河系の彼方に飛んでいってしまっているので、爆弾犯と間違えられてもMの性格になったりして、「もっと牢獄にいたい」と言ってしまうほど。基本的には人を傷つけることなんて出来ない平和主義者のようなので、男たちを困らせてしまうけど憎めないキャラ。何とか母親に会わせてあげたいと応援したくなってきます。そして、最初はメイクもひどいものだったのに徐々に女らしくなっていくキリアン・マーフィが凄い。ラストには完全に綺麗な女性となっていました(公式ページ参照)。
オープニングから大ヒットしたルーベッツの「シュガー・ベイブ・ラブ」。全編に渡り懐かしい曲のオンパレードでしたが、シルバー・コンベンションの「フライ・ロビン・フライ」が流れたときにはどんな選曲してるんだとビックリしてしまいました。『慕情』とか『南太平洋』を知っている方ならもっと楽しめるのかも・・・
★★★★・
いつも楽しく読ませていただいてます。
何に関しても博識だなぁ、といつも感心しています。
こちらは凡人ですが、どうぞよろしくお願いします。
さて、「プルートで朝食を」、もうこれ大好きなんです。音楽には全然詳しくないのですが、なぜか耳に残ってしまって(sugar baby loveね)、映画館で買ってしまいました。聞き込んでいます。
キリアン・マーフィーもいつも前向きな感じでよかったですね。「いい囚人になるから」には笑ってしまいましたが。あそこで、彼に救いの手を差し伸べるのが、イアン・ハートなのがミソな気がします。
私も『嫌われ松子の一生』を連想しました。
脚本がしっかりしていて、それに軽いタッチの演出がとても良く利いていて、絶妙に面白い映画になっていたと思います。
先日はコメントありがとうございました。
題材は重たいのに
味付けがキュートでポップだったので
逆に締め付けるような気持ちにもなるんですよね
何があっても前向きなキトゥンに胸を打たれました。
TBさせて頂きました。
名前を入れるの忘れてしまいました(汗)
それでは、またお伺いします!
Mojo'sと書いてモーホーズとイタリア語読みかなっ
そうですね、折りしも惑星プルート、太陽系から銀河系に返還後でしたぁ
もしやまだ誰もこのこと言ってなかったんじゃないですか♪?いやぁー1本取られました
これ、本当に大好きで、もし近くの映画館で上映されていたら、
きっと何度も通っただろうと思うくらい。
DVDの発売が決まったので、早速予約したくらいです。
女性から観て、稀に見る可愛い心の持ち主の「女性」だったキトゥン。
何とか幸せにしてやりたいと本気で願ってしまいました。
それが、『バットマン・ビギンズ』のスケアクロウなんですもんね。
足の綺麗さ、歩き方の違和感のなさにも唸りました。
はじめまして。
いつも読んでくださってありがとうございます。
サントラCDを買ったのですかぁ~いいなぁ。
俺も買おうかと衝動的に思ったのですが、使われた曲が30曲以上あったんでしょうか、かなり少ないのであきらめました・・・
「シュガー・ベイビー・ラブ」は俺が中学時代に流行ってました。この1曲だけで終わった感のあるバンドでしたが、同時期に1位を獲得したファーストクラスの曲がどうしても聞きたい・・・って知りませんよね(汗)
「いい囚人になるから」にはこちらでも笑い声が起こりました。後半になってから笑える部分が増えてきたのかな。
有名な俳優・ミュージシャンが多かったので、TVで観ることができればまた確認したいものです。
>bakabros様
これはキリアン・マーフィに俳優賞をあげてもいいんじゃないかと・・・ノミネートだけで終わってるけど、今後も期待。
IRAの活動とか、爆弾テロとか、暗く重いイメージになりがちなのに、こうも観客を魅了できる軽いタッチにするなんて、やっぱりベテラン監督は違いますね~
>こべに様
味付けの軽さが光ってましたよね。
暗い部分をも明るく生きていく主人公によって雰囲気を変えていってしまう。
選曲もよかったし、衣装のポップ感もよかったです。
もう一度観たくなる映画ですよね♪
>とらねこ様
モーホーズ・・・ほんとはモホーズだったと思うのですが、どちらも似たようなものかもしれません(笑)
冥王星のニュースがあってからは、ほとんどの人がこのことに触れているんだと思いますよ。逆にその前では想像もつかないことだったし・・・
楽しい映画でしたよね。
>悠雅さま
こんばんは!
こちらこそいつもありがとうございます。
DVDも買うですか・・・俺も欲しくなりました。
サントラにも入っていない曲の中で、好きな音楽があったのですが、思い出せないでいます。う~む、センスもよかったなぁ。
女性よりも女性らしい!といっちゃ失礼なんですけど、そのくらい純粋な乙女心、素敵でした。最後にあれだけ綺麗になるなんて・・・惚れちゃいそうですもん・・・・
冥王星、外れちゃいましたね。ぐすん。
でも、この作品は今年のマイベストテンに食い込んでくる作品です。
洋楽ファンならやっぱり必見かなと。
あんまり古い曲はわからなかったのですが、まあそれなりにわかってしまうところが複雑な心境でもあり。笑
ブライアンはキトゥンを殺そうとする変質者らしいですー。私にも??でしたー。
洋楽ファン必見~
つかみはOKのオープニング。
曲数もむちゃくちゃ多かった。
サントラも出ていますが、
どうせなら30曲くらい入ったほうがいいですよね。
知らない曲も多かったので確認したいなぁ~♪
ブライアン・フェリー、次に観る機会があれば探します!
まさに『嫌われ松子』でしたね~。
松子はワタクシ的にはちょっとtoo muchだったのですが、こちらのキトゥンはなぜか大丈夫でした。
音楽も懐かしのメロディばかりでした。
『トランスアメリカ』とのハシゴもオツなものでしたよ(笑)