かなり期待していたイメージとは異なっていた。そう、ダムの完成は2009年だったのだ。貯水が始まってしばらくしてからの2年間のドキュメンタリーなのです。焦点となるのは移転を迫られた住民たちと地方自治体の役人との葛藤。移転の資金を捻出するため論議を繰り返す教会など。
中国共産主義体制では住居の保障問題よりも自由経済を取りいれることに力を注ぎすぎたのだろうか、特に国、地方、住民という補償金の流れがうやむやになっていることが浮き彫りとなる。失業問題も蔓延しているようで、移転という重労働にもやる気のない人間もかなりいたように思えた。
日本人の感覚からすれば、先祖代々住みついた土地を離れることを拒絶することがクローズアップされるだろうけど、このドキュメンタリー映画においては生活や金銭面の方が重要だと感じられるのです。爆破され撤去される集合住宅の多さを見てもわかるように、彼らは昔から住んでるようにも思えない。したがって、郷愁の念を感じるよりも、懸命に生きている人々の姿が美しく思えるほどなのだ。廃材を荷車に積んで汗を流し運ぶ姿。解体するための費用もない人々は自分たちで壊すシーン。意地になって動こうとしない人も中にはいたけど、未来に向かって生きていくことは美しいことですね。
音楽を全く使っていなかったこと。教会のシーンが多いのでダレてくること。もう少しコンパクトに仕上がっていればもっといい。最前列で鑑賞したため、爆破シーンの迫力は凄かった。ここは大満足。
★★★・・
金沢コミュニティ映画祭にて
中国共産主義体制では住居の保障問題よりも自由経済を取りいれることに力を注ぎすぎたのだろうか、特に国、地方、住民という補償金の流れがうやむやになっていることが浮き彫りとなる。失業問題も蔓延しているようで、移転という重労働にもやる気のない人間もかなりいたように思えた。
日本人の感覚からすれば、先祖代々住みついた土地を離れることを拒絶することがクローズアップされるだろうけど、このドキュメンタリー映画においては生活や金銭面の方が重要だと感じられるのです。爆破され撤去される集合住宅の多さを見てもわかるように、彼らは昔から住んでるようにも思えない。したがって、郷愁の念を感じるよりも、懸命に生きている人々の姿が美しく思えるほどなのだ。廃材を荷車に積んで汗を流し運ぶ姿。解体するための費用もない人々は自分たちで壊すシーン。意地になって動こうとしない人も中にはいたけど、未来に向かって生きていくことは美しいことですね。
音楽を全く使っていなかったこと。教会のシーンが多いのでダレてくること。もう少しコンパクトに仕上がっていればもっといい。最前列で鑑賞したため、爆破シーンの迫力は凄かった。ここは大満足。
★★★・・
金沢コミュニティ映画祭にて
前回も中国作品で、上映時間9時間くらいの奴だったでしょうか、見た人は圧倒的に少なかったのですが、インパクトの強さと、ドキュメンタリーの本質を追求してるあたりが評価されるようです。
で、本音はどうでしたか。こっそり教えて下さい。
本音といっても、微妙な評価点だけですが・・・2点でもいいかなぁ~なんて思っちゃいました。
ラストにビル爆破の映像を連続させるのですが、これがなかったらかなり退屈。同じ内容の住民の怒りを延々と見せられるのです。それはそれで興味ぶかいのですが、時間が2時間20分ほどってのは、かなり長く思われますです。
観ておいても損はないと思います。
なるべく最前列で!(笑)
爆破シーンでは、「アスベストが撒き散らされないのかなぁ~」などと余計な心配してしまいました・・・
中国の実情もなんとなく分りましたが、何をしたかったんだろうか。と思いました。
2004年で終わっているし、町は 水没寸前で映画は終了するし。。。
昔 さだまさしが映画を撮った「長江」のような印象を受けました。
映画と直接関係ないけれど、ダムが出来ると川か流れてきていた栄養が、途切れてしまって、海の生物体系に影響するだろうなぁと思いました。
『長江』ですか・・・テレビで観ようとしたけど、途中で止めた記憶があります。
かなり玄人好みのドキュメンタリーなんでしょうね。
もうちょっと短くすれば、丁度よかったんだと思いますよ。俺にはあの教会のシーンが要らないような気がしたし、後の席の人のイライラ感が伝わってきました。あと30分短ければ・・・
どこかでこの作品を観られませんでしょうか?ネットで調べてもよく分かりませんでした。
12月10日に山形で1回限りのアンコール上映が催されるようです。
俺は3点しかつけてないし、それほど大絶賛されるほどの映画でもなかったような・・・
http://www.city.yamagata.yamagata.jp/yidff/news/05/051102.html