さくらちゃんは寒がり

ヨークシャテリアは寒がりである。
なにせアンダーコートがないシングルコートのワンコだから。
しかし昨年からさくらちゃんは衣服を手放した。

いつもだったら服を掲げると寄って来ていたが、それをしなくなったのだ。

「私は服を着ませんよ」と言う確固たる意思表示のように見えたので、その時から着させていないのだ。

服を着ているさくらちゃんはいつもにもまして可愛いので（親馬鹿）復活してくれると嬉しいと思っているのだが、今年も服が嫌いなままなのだろうか。
そろそろ寒くなっているのに、頑固な奴め…。

朝などはベッドの上から降りてこない。
体の下に手足を折りたたんで収納しているのを見ると寒いのではないかと思うのだが…。
ちなみにさくらちゃんが座っているのは伴侶の枕なのだが…。

ぷぷぷ…ツチノコ見たい…。
（見たことないけど）

上から布団をかけてあげたくなるが、きっとこれがさくらちゃんにとってちょうどいいのだろう、と思ってやめた。

「ワンコは歳をとっても全然可愛いまんま。むしろ十年を超えたあたりから意思の疎通がスムーズになってきて、愛おしさが増す。」と会社の友達が言っていた。
激しく同意。
二人でしばらく仕事そっちのけでワンコの話で盛り上がってしまった。
ちなみに彼女の大事なワンコは16歳のおじいちゃんである。
なのにずーっと赤ちゃんなのがまたたまらないのだとか。

会社でワンコ話が出来るのは本当に幸せである。
さぁ、帰ったらさくらちゃんの散歩だ！と門を出ると綺麗な夕焼けが。

どんどん日が暮れるのが早くなる。

すぐに冬が来てしまう。

もっと寒くなっても、さくらちゃんは裸で過ごすのだろうか。

せめて散歩に行くときだけは服を着させてあげるべきかな…。
冬のさくちゃんを快適に過ごさせてあげるために、色々考えてしまう季節なのであった。