この度、父と母のありがたいお申し出により沖縄旅行に行くことになった。
こいちゃんの「沖縄か北海道か、とにかく遠くに、日本の一番端っこ(?)に行ってみたい!」との要求に答えた形である。
最近旅行の楽しさも判ってきたいっくんも大喜びで、前日はなかなか眠れなかったほど楽しみにしていたようである。
当日朝は、6時に起きて6時30分に出発し、空港に早めに到着し、朝ごはんにピザを食べた。
退屈な飛行機の待ち時間は本を読みながらごまかすが、テンションも高く、子供達は何かと喧嘩・・・ここまで来て、よーやるわ。
待ちに待っていた飛行機の離陸では、あの独特の離陸の瞬間の感覚に、思わず「おぉぉぉぉぉ」と声が出てしまう子供達。
ジュースは飲めるし、面白い機内放送はやっているし、トイレまでもが新鮮で面白い様子である。
もちろん空からの景色に「飛んでる」実感があるのか、大変うれしそうで、ご機嫌である。
飛行機に乗ること1時間30分ほど。
「めんそーれ」の看板や、半そでの人々を見て沖縄についた・・・・と感じる。
こいちゃんは「めんそーれ、ってなあに?」と耳慣れない言葉などに早速反応。
「なんで」「どうして」が怒涛のように始まった・・・
子供達が回転ずしと称した「飛行機のお腹」から吐き出されたトランクを回収して、いざ出発!
熱帯魚の水槽が置かれていて、早くも浮かれる子供達である。
が、まずはレンタカーを借りるため、バスに乗り込みレンタカー店に向かう。
テンションの高い子供達は最前列に座り、樹木の形も違う、一風変わった風景に目を見張り、何やらニギヤカ・・・・
何もかもが新鮮、と言った様子である。
腹減りの一行、何やら美味しそうな沖縄そば屋さんを見つけて入ってみることになった。
美味しいと有名なのか、地元の家族連れ(半そでなのですぐにわかる)がたくさんいた。
お品書きに「ラーメン」の文字が一言もない事に、怪訝な表情のいっくん。
私たちが新婚旅行にきた10年前は、こんな美味しい沖縄そば屋に巡り合う事はなかったので、大変美味しくて感動ものである。
麺の様子が初めてであることにこいちゃんも不思議そうな顔をしたが、「おいしい!」とすぐにガツガツ食べ始めた。
10年前、入れなかった「ひめゆりの塔」に入ることになった。
とにかく説明を求めるこいちゃん!
いっくんは、視覚的な刺激を求めて次から次にと歩き回るが、こいちゃんはその建造物の内容や、詳細が判るまで動こうとしない。
そのため、読めない字があるパネルや、難解な言い回しをしてある説明を解説して回る羽目に・・・。
あまりに突っ込んだ質問に、とうとう私も判らなくなり、館内におられた語りべさんのお力を借りることに。
語りべさんに対するこいちゃんの質問は尽きることがなく、結局予定時間をオーバー!
伴侶が寝る間を惜しんで考えた素晴らしい旅行スケジュールがやばいことに。
帰り際、熱心に話を聞いてきたこいちゃんに、語りべさんは、館内で売っていた絵本をプレゼントしてくださった。
「まだ見たい!」とスタート地点に戻ろうとするこいちゃんを説得して、次のポイントに移ることなった。
ごめん、こいちゃん、お金ためて、またいつか行ってください・・・
次に向かったのは糸満農園。
長袖できた私たちは汗だくである。
何と11月なのに、ブルーシールのアイスキャンディーがピッタリなのだから驚きである。
植物園には、熱帯の植物がたっぷりで興味津々である。
暖房もしてなくても、フツーに熱帯の木の実がなってるし・・・
こいちゃんが大好きで、スーパーに行くたびにおねだりされる「ドラゴンフルーツ」がなっている!
サボテンの実だったんだ~!と驚くことばかりである。
お土産なんかもボチボチ買いながら、次に向かったのはディナークルーズ。
ディナークルーズって?の質問に、すっかり疲れていた大人たちは「乗ったらわかるわ!」といい加減なお答え・・・
「これがディナークルーズかぁ!」と船に乗り込み、感心しっぱなしの子供達。
ディナーとは別に、食べ放題のバイキングが用意されており、ヘタをすると本命のディナーが出てくるころにはお腹いっぱいなんてことに・・。
子供達は一応そこは心得ているのか、ゆっくりと食べ放題メニューを少しずつ食べてゆったりと食事を楽しんだ。
運ばれてきた食事は、美味で、船はゆっくりと沖に向かったり旋回したりと動いているようで景色が変わる。
生演奏も始まって、何だかとってもいームード。
運ばれてくるお料理は、アグー豚のパイ包みなど、沖縄の特産品などが盛り込まれている。
勿論こいちゃんは感激しっぱなしでよく食べる。
好き嫌いいっくんも沖縄のディナークルーズの雰囲気が気に入ったのか食が進む。
やがてあたりも暗くなり、お酒もすすむ様子の伴侶と父である。
外の風に辺りに船の上の階に上がってみると、「Moby Dick」と船名が記されていた。
時折ここから黒い煙が出て船が進むのだ。
たっぷり食べてもまだ食べたくなってしまう。
食べ放題の方のサーターアンダーギー。
お酒と料理を楽しみつつ、子供達はトイレがてらおっかなびっくりの船内探検である。
「暗い、怖い~!!」と大はしゃぎである。
時折吐き出される船の煙もお化けのように見えるらしい。
やがて外が真っ暗になると、街の明かりが彼方に見える。
この夜景は、いつも知っている近所の夜景(?)ではないのだと思うと、改めて遠くに来たなぁと何とも言えない感動がこみ上げてきた。
帰ってみるとデザートが運ばれてきた。
もう、おなかいっぱいだー!などと言いながらちゃっかり完食であるが・・・
この旅行から帰って体重計に乗るのが、本当に怖い!
とにかく美味しい料理をおなか一杯食べ、最後は生演奏と沖縄の音楽に盛り上がり、一時の船旅は終了。
楽しい時間を提供してくれた船さんと一緒に写真を撮った。
もうくたくた!状態でホテルに向かう。
全く疲れを見せない様子の子供達を連れて部屋に向った。
一日目から全力疾走の沖縄旅行である。