台風一家

山口県に向かう 約一名を除き…

実家からそのまま、4人で山口県にキャンプをしに出かけることになった。
ところがっ!!!

超マイペースないっくんが
「行きたくなーい。いっくんはここ(実家)にいる。」と言ってきかない。
始まったか…。
山口県のガイドブックを見せ、秋芳洞やサファリランドの楽しそうな様子を必死に説明するも、首を横に振るばかり。
以前もこんなことがあったし、頑固ないっくんがすんなりついてくるわけもない。
おそらく何でも買ってくれるおじいちゃんとおばあちゃんから離れたくないのだろうし、旅行自体が面倒くさいのだろう。
無理やり連れて行って「やっぱり、楽しくなかったよ」なんて言われるのもイヤなので、彼の意見を尊重して実家に残ってもらうことにしたのだった。

「行かないのか~、残念だけどしょうがない。では3人で行ってくるね」と車に乗り込む私の後ろで父が「信じられん…本当に行かんのか…」と驚いていたが、とっぴょうしもないいっくんと暮らすにはこれくらいが丁度いいのだ。
やはりGW中と言うこともありかなり渋滞区間が長かった。
やっとついた宮島のSAで、望遠鏡で海沿いにある鳥居を探したり、美味しそうなものを探したり。

その頃、いっくんはおばあちゃんの犬(ロボット)と遊んだり、買い物に連れて行ってもらったり、と全く寂しさを感じていない様子であったという。
私と伴侶もこいちゃんも時々いっくんの事を思い出しつつ、
「いっくんは、絶対置いて行かれたとは思っていないだろう」事をよく判っていただけに、思う存分楽しんで食べてやれ、と言う感じである。

こいちゃんタピオカのソフトドリンクを飲む。
黒いつぶつぶ(タピオカ)が口の中になだれ込んできて
「これ、なにぃ…!?」と顔をしかめつつ、たっぷり飲んだ。

店内でいい匂いをさせていた「のしいか」も買って満足。
一人っ子気分で、好きなものを買ってもらい、わがままだって言い放題である。
しばらく高速が続いたので、私達は何度も色々な場所のSAにより、珍しい食材や、特産品などを食べ歩いた。
まさに、食べ歩き大好きなこいちゃんにはうってつけ。
きっといっくんならおにぎりしか食べずに「もう帰りたい~」とゴネていることだろう。

夕方前に景清洞近くにある「トロン温泉」に到着。
温泉の食堂で、大人は「ごぼう定食」なるものを注文。
ごぼうのてんぷらが超美味!
さっくりあがって、風味が抜群である。

こいちゃんは、「ごぼううどん」を注文。
たっぷりのごぼうのてんぷらを食べきることが出来ず
「おいしいぃ…けど、もうお腹いっぱい…」とうどんをズルズルすすっていた。

食後に向かった温泉は、年季を感じさせるたたずまいながらも、広く、のんびりとお湯を楽しめた。
その地その地で、温泉の雰囲気もまた違う。
それが感じられるのがとても楽しいものである。
温泉大好きこいちゃんは、やはり全部のお風呂に入り、それは楽しそうであった。

「うちの家から一番遠い場所に行って見たい」といい、沖縄か北海道に行きたがってダダをこねたこいちゃんである。
遠い山口県に来ているというのは、それだけでわくわくすることなのだろう。
寝る準備をした車内のベッドに3人で横たわると、いつもと違うその広さに、いっくんを思い出しつつ、ゆっくりと眠りについたのであった。
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