心の環境をデザインする K-happiness

未来を担う子どもたちが、いきいきと生きられるための人づくり・地域づくりの活動を紹介するブログ

チームカウンセラー養成講座 第2期 を終えて

2020年02月18日 | チームカウンセラー

昨日、チームカウンセラー養成講座の第2期 第5回目の「環境」のメソッドが終了しました。

初めの頃は、固く不安げな表情をしていた受講生が、

5回目が終わる頃には、表情も明るく雰囲気も穏やかになるのを感じました。

その表情は、知識(アイテム)を得た自信と5回の学びを終えた安堵から来ているのだと思います。

 

チームカウンセラー養成講座の内容を簡単に説明します。

 

第1回目「認知」のメソッドでは、

エゴグラム(自己分析用の質問紙)によって自己分析を行い、

 

第2回目「行動」のメソッドでは、

オペラント学習(認知行動療法)で行動の法則を学び、

 

第3回目「感情」のメソッドでは、

レスポンデント学習(認知行動療法)で、認知(物事のとらえ方)のゆがみや

それからくる不安への対処法を学び、

 

第4回目「身体」のメソッドでは、

ストレスのメカニズムを学んだ後に、

自分が置かれている環境や自分が創り出してしまう不安や恐怖への対応法を学び、

 

第5回目「環境」のメソッドでは、

家族療法のシステム論や交流分析のゲーム分析などを学ぶことで、

環境から受けるストレスを回避、調整していく方法を学びます。

 

毎回、講座で学んだ後には、地元に戻って自分の置かれている環境で学んだ内容を実践し、

その結果を次の講座で事例検証し、情報を共有していきます。

 

第1期の時もそうでしたが、

第1回目の初回、心理学のことがよくわからず不安な様子で受講された皆さんが、

第5回目を終える頃には、表情も人との関わり方も、穏やかになり頼もしく感じるようになります。

 

私が15年かけて学んだ来た心理学の内容から、

カウンセラーにとって必要だと思うことを5日間に凝縮してお伝えしていくので

心理学を初めて学ぶ人には理解するのにとてもハードだとは思いますが、

随時復習を入れながら、積み重ねていくようにカリキュラムを組み立てています。

(資格取得後もフォローアップ講座を行って、学んだ内容のブラッシュアップを行っています。)

 

第1回目の時に、自分の身の周りに起きている人間関係の問題を記入してもらうのですが、

第5回目を終えるときには、どうしてその問題が起きているのかを理解できるようになっており、

それを改善する手立ても身についています。

 

現在、第2期の資格認定試験(レポート形式)を自宅に行ってもらっており、

続々とレポートが送られてきていますが、

問題の見立て、介入方法等、的確な答えが提出されています。

 

資格試験を通れば、場づくりのスペシャリスト『チームカウンセラー』として、

それぞれの職場で活躍していくことになります。

講習の中では、カウンセラーとして活動していくために必要な

身だしなみや立ち居振る舞い(ソーシャルスキル)など、時に厳しい意見もしてきました。

第2期の講習が終わり、私自身もホッとしているのを感じます。

 

2020年4月12日(日)から、チームカウンセラー養成講座の第3期が始まります。

講習会場は、静岡労政会館(JR静岡駅から徒歩7分)、時間9:30~15:30(1日5時間)です。

第1回 4月12日(日)「認知」のメソッド

第2回 5月10日(日)「行動」のメソッド

第3回 6月14日(日)「感情」のメソッド

第4回 7月12日(日)「身体」のメソッド

第5回 8月  9日(日)「環境」のメソッド、資格試験

職場、家庭、地域、学校など、どんな環境においてもチームカウンセラーの知識や資格が役に立ちます。

養成講座への参加をお待ちしています。

チームカウンセラー養成講座の詳細は、以下のリンクからご覧ください。

 

■今、最も必要とされている場づくりのスペシャリスト
 チームカウンセラー養成講座3期生(2020年4~8月全5回)現在募集中
 チームカウンセラー養成講座の詳細は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「分からないから教えて欲しい」と言える勇気

2020年02月14日 | チームカウンセラー

先日、チームカウンセラー第1期生のKさんと、

「日本教育相談学会静岡県支部」の講演会に参加しました。

内容は、中学校の中にある相談室(教室に行けない子どもたちが、

校内で安心して過ごせるように設置されている教室)のようすや、

そこに来ている子どもたちとの関わりについてでした。

 

講話の後、質問やディスカッションの時間が設けられていました。

 

そこで、Kさんが、

「私は、先日チームカウンセラーの資格をとりました。

心理学についてはまだ分からないことがたくさんあって、今学んでいるところです。

学校のことも分からないので教えてください。

どうして相談室は、中学校にはあって小学校にはないのですか?」と質問した上で、

今Kさんが置かれている状況や困り感を発表しました。

 

それを聞いて、そこに来ていたいろいろな立場の人(先生やスクールカウンセラー、養護教諭、通級指導教室の先生)が

Kさんに教えるという名目で、自分が見聞き、体験している今の学校の様子を語り始めました。

 

そこに来ている人は、ほとんどの人が学校関係者や、カウンセラーなど心理学を専攻してきている人です。

 

往々にして、「そんなことは分かっていることだろう」という暗黙の了解の中で、

話しが進んでいくことが少なくありません。

 

しかし、現場は日々刻々と変化していっています。

机上の論理を話していても、何の役にも立ちません。

学校で相談活動をおこなうには、

文科省の方針や各学校での現状、それぞれの立場(役割)での考え方など、

情報を収集・整理することがとても重要です。

 

今回、チームカウンセラーのKさんが、

「素人だから教えて欲しい」と質問したことが起爆剤となり、

参加した人たちは、学校が置かれている現状に対しての

より深い洞察を得ることができたのではないかと思います。

 

時に硬直した関係に風穴を開けるのも

チームカウンセラーの役割、使命かもしれませんね。(^^)

 

■今、最も必要とされている場づくりのスペシャリスト
 チームカウンセラー養成講座3期生(2020年4~8月全5回)現在募集中
 チームカウンセラー養成講座の詳細は→こちらから

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小5・6年生への心理教育『自分の行動をコントロールできるようにしよう』

2020年01月20日 | 講演・講話

今日は、袖師小学校の学校保健員会によばれて、

「自分の行動をコントロールできるようにしよう」という演題で

小学5,6年生にお話をさせていただきました。

 

内容は、

①10代の脳は怒りのコントロールが苦手

②心が育つには栄養が必要

③マイナスな気持ちを伝える方法

④怒りの対処法

⑤自他尊重タイプのコミュニケーション

など、について順番に話をしていきました。

 

①10代の脳は怒りのコントロールが苦手

では、脳の成長について。

初めに怒りや恐れなどの古い脳が発達し、

計画したり自分をコントロールしたりする進化脳の前頭葉は一番最後に発達していく。

 

心は、脳や身体からできているが、

身体は、食物から栄養を取るが、心の栄養は・・・。

 

②心が育つには栄養が必要

心の栄養は「ストローク(心理学:交流分析より)」ということ。

言葉で伝わるのは、たった7%。

残りの93%は、それ以外の言い方や表情、仕草、態度なので伝わっていきます。

 

プラスのストロークは具体的に、

マイナスのストロークの具体的な表現は、

マイナスの表現を順番に言葉や態度にして伝えていくと、

子どもたちの目や身体が硬くなっていくのがわかります。

普段使ってしまっている言葉や態度が

どれだけ相手の心を傷つけていたかを実感しているかのようでした。

 

今までも他校で何度かこの話をしていますが、

どの学校のどの子どもたちも、

顔つきが真剣になっていきます。

 

でも、いやな気持になることや困ることは必ずあります。

③マイナスな気持ちを伝える方法

・・・だから怒っている

・・・だから困っている

と表現すればいいと教えてあげます。

 

それでも、怒りやすい人は、

④怒りの対処法で、

1.イラっとしてから6秒がまんする

2.深呼吸する

3.その場から離れる

4.「大丈夫」「何とかなる」「落ち着け」など、自分が落ち着くことばをこころでとらえる

など、コントロールするためのいろいろな方法を教えます。

 

最後に、子どもたちのアンケートの回答から

⑤自他尊重タイプのコミュニケーション

の内容と、心に余裕を作る行動を伝えて、

講話は終了。

30分ぐらいのメニューでしたが、みんな真剣に聞いていてくれました。

その表情には、自分をコントロールする方法を本気で知りたいと

思っている様子が垣間見れました。

 

大人だって上手くできないのに。

子どもたちは、本当に偉いな~と感心するばかりです。

 

■子どもたちの居場所一日児童館「かっぱら広場」の日々の様子をお伝えしている
 かっぱらぱ編集室つれづれのブログ→こちらから

■「子どもと関わる人のための実践心理学講座」(静岡新聞社@S アットエス)の案内は→こちらから

■今、最も必要とされている場づくりのスペシャリスト
 チームカウンセラー養成講座3期生(2020年4~8月全5回)現在募集中
 チームカウンセラー養成講座の詳細は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実践心理学講座のイベントを作成しました。

2020年01月16日 | 実践心理学講座

2020年2月2日(日)に行なう予定の

子どもと関わる人のための「実践心理学講座」のイベントを

Facebookと@エス(静岡新聞サイト)にアップしました。

 

今回の内容は、「心を伝える技術」と題して、

学校で行なっているソーシャルスキル教育についてお話をします。

 

どんな大人でも、子ども時代はありました。

元々の気質に加えて、どんな環境で育ってきたかによって、

その人の行動パターンがつくられていきます。

 

支援者は、支援する人の心を傷つけないためにも、

自己理解を進めていくことが鉄則です。

そのためには、子育て心理学を学び、

自分の育ってきた環境に照らし合わせながら、

今関わっている子どもたちや、周りの人たちと接することが必要です。

 

子どもと関わる人のための実践心理学講座の詳細は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小学5・6年生を対象にしたコミュニケーション講話

2020年01月15日 | 講演・講話

昔だったら考えられませんが、最近は、子どもたちを対象にした心理学の講話をよく頼まれます。

 

小学校で子どもたちを対象にした心理学講話を頼まれたときは、

発達段階だけではなく、その学校の子どもたちの様子をよく聞いて、

学校のニーズに合わせて内容を組み立てて行きます。

 

今回依頼を受けているのは、怒りの対処法とコミュニケーションに関するもの。

 

怒りを感じることは悪いことではないのですが、

その発散法や対処の仕方が分からなくて、友だちにあたってしまうことも…。

 

昔は、よく友だちとけんかをしました。

けんかをしたり仲直りしながら、次第にコミュニケーションを学んでいったものですが、

今は小さい頃からけんかもさせてもらえないので、自己主張ができなくて、内へ内へと入ってしまうことも…。

 

本当は、大人がもっと安心できる社会や環境を創ってあげることが大切だと思うのですが、

今の時代は、それがなかなか難しいのです。

 

場づくりのスペシャリスト
「チームカウンセラー養成講座」全5回の案内は→こちらから

「かっぱらぱ編集室つれづれ」は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日から学校での仕事が始まります。

2020年01月07日 | つれづれ

新年が明けました。

 

カウンセラーは、「ON」と「OFF」の切り替えがとても大切だと考えています。

 

年末年始は、東京に住んでいる80歳を過ぎている両親と共に過ごしてきました。

いつもの仕事から離れてゆっくり過ごしたことで、

頭の中がとても軽く、クリアになっていることを感じます。

 

忙しすぎたり、過剰なストレスがかかると

人は正常な判断ができなくなります。

 

そういった点では、子育て中の母親(父親や養育者を含めて)は、

休む暇なく24時間営業ですから(お正月などは特に大変)、

イライラしたり不安定になったりするのは当たり前のこと。

まして、今のお母さんは仕事もしていますから、

ホッとできる時間は皆無でしょう。

 

学校でスクールカウンセラーとして仕事をするとき、

子ども本人は元より、

母親や父親、養育者の心の状態に目を向けて支援していくことが大切です。

 

それができるようになるためには、

常に自分の心をモニタリングして、コントロールできるようになっていることが必要です。

 

さぁ、明日から仕事が始まります。

大切な子どもたち、家族や先生のために、今年もがんばります。

 

チームカウンセラー養成講座(4月開講、全5回)第3期の募集は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も年賀状を書いています。

2019年12月29日 | つれづれ

今年も年賀状を書いています。

SNSが発達して、ラインでもFacebookでもすぐに人とつながれる時代ですが、

そんな時代だからこそ、手間をかけて時間をかけて人と向き合うことが大切なのではないかと思います。

 

昨年いただいた年賀状を見直しながら、

新しい年賀状に1人ひとりことばを添えていく作業は、

この一年を振りかえると共に

新たな年への希望や期待を胸に抱く時間でもあります。

 

忙しいと自分を振り返る時間がなかなか持てませんが、

こういった時間を大切にしながら新たな年を迎えたいと思います。

新年まであと3日ですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カウンセリングと事務仕事。どちらも大事な仕事です。

2019年12月26日 | つれづれ

昨年度から、日本カウンセリング学会静岡県支部の事務局長をしています。

年末になり、学校でのスクールカウンセラーの仕事が一段落したところで、

11月に行なわれた研修会の事務処理に取りかかっています。

研修会を行なうに当たって、

静岡県や静岡市、浜松市の教育委員会に後援を依頼したので、

その報告書を作っています。

後、研修証明書の発行など、まだまだやることは山積みです。

 

カウンセリングの時とは違う脳領域を使っていると、つくづく…。

年内に終われるかな~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不登校のきみへ」のブラッシュアップ

2019年12月24日 | つれづれ

学校が冬休みに入り、スクールカウンセラーの仕事も一段落。

少し時間ができたので、溜まっている他の仕事に少しずつ手をつけています。

 

今日は、夏休みにつくった「不登校のきみへ」のブログの内容を

さらに分かりやすくするために、イラストを加えたり書き直したりしています。

不登校のきみへ③「どうして不安な気持ちがおきるのか」 に新しく加えたイラスト

 

 

ブログを読んで、少しでも気持ちが軽くなってくれたらいいなぁ~。

 

子どもの居場所づくり、子どもの今を伝えるブログ「かっぱらぱ編集室つれづれ」は→こちらから

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実践心理学講座より『心のメッセージを読み取る』コラージュを体験する 

2019年12月09日 | 講演・講話

毎月1回ずついろいろな心理学をお伝えしている

子どもと関わる人のための『実践心理学講座』の9回目。

『心のメッセージを読み取る』と題して、コラージュを体験してもらいました。

実施したのは、「マガジン・ピクチャー・コラージュ」と言われ、

雑誌から気に入った絵や写真や文字を切り抜いて画用紙に貼っていく手法。

 

カウンセリングの勉強をしていくと

自分や人の心が分かったような気になっていってしまします。

しかし、このコラージュをやると

『意識』とは違う『無意識』という世界があることを実感します。

 

コラージュは、1時間20分で行なっています。

落ち着ける音楽をかけながら、自分との対話が続きます。

その時間は、『マインドフルネス』の時間にもなっているのではないかと私は考えます。

 

私自身は、コラージュを終え、深い集中から解放されると、言いしれぬ爽快感があります。

 

しかし、初めて行なうと、自分でも気付かなかった悲しみや苦しみに触れる場合があります。

そんな時には、作成後のシェアの時間に、

参加者全員で丁寧に話しを聴いていき、その気持ちを本人が受け止めていく手助けをします。

そんなこともあり、コラージュを行なった後は、参加者全員の心の距離がぐっと近くなるのを感じます。

 

カウンセラーは、自分のことをよく分かっていないと、

思わぬところでクライエントを傷つけてしまいます。

そうならないためにも、コラージュなどの自己理解のセッションに積極的に参加することをおすすめします。

 

これは、私が7~8年前に行なったコラージュです。

画用紙いっぱいを緑で埋め尽くしています。

当時の自分は、迷走しており、癒やされたい気持ちでいっぱいだったのだと思います。

 

今年作成したものです。

ここのところずっとこんな感じのものをつくっています。

旅行や風景写真など外に出るものも気になりましたが、

やはりまだまだ自分の内面、自分づくりに目が行くようです。

 

一日の始まりの朝を大切に過ごしたい気持ちと

『爽快と自信を持っている人たちの中で いいエネルギーをもらいたい』

というメッセージが目に触れ、切り抜いて貼りました。

 

コラージュは、いつでもどこでも行なうことができます。

ぜひ、体験してみてくださいね。

 

今、最も必要とされている場づくりのスペシャリスト
チームカウンセラー養成講座3期生(2020年4~8月全5回)現在募集中

チームカウンセラー養成講座の詳細は→こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電話でのカウンセリングを行っています。

専門家としてチームボイスマルシェに参加しています!匿名相談受付中! 電話カウンセリング ボイスマルシェ