「市川万葉植物園」万葉集全20巻に収められた和歌集の植物から!
万葉時代約130年間続いた時代に、歳月を掛けて、
日本の現存最古の、万葉集全20巻に収められた歌集で、
万葉集に登場する花々を、収集した市川万葉植物園です。
万葉集には、さまざまな階層の人々が、自らの思いを託した
4,536首の歌があり、2,100首余りは、作者未詳の歌です。
植物や花の生命・存在といった、自然と人間の心が分かります。
万葉集に詠まれた植物には、食用・薬用・衣料・染料、
また建築・工芸の材料など、実用的な用途が多く、
万葉集に登場する植物名と、現代の名前が違っている植物が、
沢山ありますが、定義・解釈の決まっていない植物も含め、
約300種類の植物が栽培され、春日大社神苑をお手本に、
100種から150種程度の草木を、鑑賞することができます。
万葉植物園は、春日大社神苑・萬葉植物園、
国分寺市の万葉植物園、板橋区赤塚の万葉・薬用園があります。
日本人の心の故郷を、思う存分楽しんでください。
千葉県市川市は、万葉集にゆかりの深い土地です。
特に真間の手児奈(てこな)は、西暦630年の、
万葉時代の女性が有名で、詠んだ歌の数も、多数存在します。
高橋虫麻呂など、古代の歌人たちが詠んだ歌によって、
市川は全国的に知られるようになりました。
市川万葉植物園は、万葉集に詠まれた手児奈の、
大野緑地と呼ばれる高台にあり、平坦な土地に和風庭園を設け、
面積は3,387m²(約1,024坪)と、小ぶりではありますが、
1989年(平成元年)6月に、春日大社神苑・萬葉植物園を、
お手本にして作られ、開園しました。
静かで落ち着いた環境のなか、万葉植物と親しむことが出来ます。
また、春日大社にある春日大社神苑・萬葉植物園が、昭和7年
(1932)開園と、もっとも歴史が古く、規模も大きく、
9,000坪の園内に、300種類の植物が植えられています。
市川万葉植物園は、万葉集ゆかりの花木類197種類を、
集めた和風庭園で、万葉集に詠まれている植物を集め、
関連する和歌、作者などの説明書きがあります。
園内には、せせらぎ・池・東屋・藤棚・石灯篭・つくばい等が、
配置された和風庭園で、池には大きな鯉が泳いでいいますが、
餌やりは禁止です。平日などは、散歩コースの一部になり、
高齢の方が散策に来ています。
素朴だった万葉人の心を忍び、万葉時代の心の時間に、
和歌、作者など見ながら、浸ってみては、いかがでしょうか。
きっと、遠い過去の時間を、共有することが出来ると思います。
「市川万葉植物園」
開園期間 【4~10月】9:30~16:30
開園期間 【11~3月】9:30~16:00
入園料:無料
休園日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12月28日~1月4日)
TEL:047-712-6367
駐車場 なし
交通機関
JR武蔵野線市川大野駅から徒歩約5分
1日を楽しく過ごしてください。
いかがでしたか?
花の楽しみ方にも、色々ありますね。
どこでも出かければ、偶然に出会う花があります。
今まで探してたり、知らなかった花に出会います。
市川万葉植物園は、駅から近いですが、改札を出て、
目の前の信号を渡り、コンビニと自転車置き場の間を、
抜けると、101段の階段があります。線路の高架と同じ高さ迄、
登らなければなりません。足腰の弱い方は、注意が必要です。
万葉植物ですから、いつでも咲いてるとは限りません。
開花情報もなく、初夏から秋口までが、見頃だと思います。
植物ごとに説明書きがあり、和歌に詳しくなくでも、
1つ1つ読むと、知っている歌人があったりして、
思っていた以上に、興味深く楽しい時間になります。
線路脇なので、武蔵野線が通ると煩いですが、人も少なく、
かなり静かで、ゆっくりと見て回ることが出来ます。
1~2時間あれば、万葉時代を偲んで満足すると思います。
ぜひ、出かけて楽しんでください。
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