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「ヘリコニア」夏の山野草の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)
「ヘリコニア」ギリシア神話で芸術と学問を司どる女神ムーサ!英名でMuseでMusicの語源の山野草の花!夏の花の種類は豊富!



ヘリコニアは南国の花。南国というと、ハワイが浮かび上がり、
ハワイが原産地と思ってしまいますが、中南米や西インド諸島。
ハワイでは観賞用に、20種以上のヘリコニアが栽培されいて、
そのうち3種は野生化し、それでハワイと思ってしまいます。

ヘリコニアは、熱帯アメリカや南太平洋諸島に、100種類以上が
分布し、野生種同士の自然交配で、雑種も多く正確な数は、
わからないようです。また品種改良された園芸品種も出回っています。

平らな葉っぱの葉身(ようしん)と鞘(さや)状の葉鞘(ようしょう)
との間に長い柄をもつタイプと、ごく短い柄がある無柄のタイプ
とに大別され、葉っぱは、バナナやバショウか、ショウガに
似ているのがあり、花に見える包が美しく色づいて、長期間観賞
できる種類が多く、切り花としても人気があります。

日本では、ほとんど温室しか見られません。インパクトがあり、
夏を感じさせる、鮮やかな花ですから、一目見たら忘れられない、
花と思います。以前はバショウ科でしたが、現在は、独立した
オウムバナ科に、分類することが多いです。
ハワイへ出かけたら、ファーマーズ・マーケットでヘリコニアが、
売られています。気に入ったヘリコニアを1~2本買って、
滞在中にホテルの部屋に、飾ってみてはいかがでしょうか。
きっと思い出に残る、旅になると思います。



ヘリコニアの名前は、ギリシア神話で芸術と学問を司(つかさ)
どる女神ムーサが、住んでいたと言うギリシア南部にある、
ヘリコン山に由来します。ムーサは英名でMuse(ミューズ)
と言い、Music(音楽)Museum(博物館、美術館)の語源です。

ヘリコニアは、長い軸をもった、大きな葉っぱを左右交互に出し、
バナナの葉っぱに似ています。軸の付け根は筒状に重なり合って、
偽茎(ぎけい)と呼ばれ、地中には地下茎があり、根茎(こんけい)
と呼ばれます。偽茎から花茎を長く伸ばして、その先端に、
赤、黄色、オレンジ、グリーンに彩られた、派手な花穂を付け、
上に向かって伸びるものと、垂れ下がるものがあります。

派手に彩られた花を包んでいる部分が、苞(ほう)と言います。
実を結ぶ花は、その内部に付き、苞は種類によって形も様々です。
英名は、lobster claw(ザリガニのはさみ)と表現しています。

ヘリコニアの種類は、沢山ありますが、主な種類は、
「ヘリコニア・プシッタコルム」
原産地は西インド諸島~南アメリカに分布し、オレンジ色の、
花を咲かせる小型種です。英語名はParrot’s beak heliconia。
「オウムのくちばし」という意味。
「ヘリコニア・ロストラタ」
原産地はアルゼンチンやペルーなどの南アメリカに分布する大型種で、
ハワイで最初に移入されたヘリコニア。
花茎は下に垂し、左右交互に、15個前後の派手な色彩の
ロブスターのはさみに似た苞を付けます。英名はhanging lobster claw
(ぶらさがったロブスターのはさみ)と呼ばれ、rostrataは、
(くちばしがある)という意味。
「ヘリコニア・ビハイ」
原産地はカリブ海地域~南アメリカ。ハワイでは1940年代より、
観葉植物として栽培され、オアフ島では1941年には、
栽培され、マウイ島のハーナ・ハイウェイ沿いには、野生化し、
苞は赤みを帯びたオレンジ色で、苞の縁(ふち)が緑色です。
大きさや花序の色が、異なる様々なバリエーションがあります。
「ヘリコニア・ラティスパタ」
原産地はメキシコ、中央アメリカ、南アメリカ。ハワイでは、
1940年代より、観葉植物として栽培され、花序の色が異なる、
いくつかの品種があります。マウイ島とハワイ島では野生化し、
苞は黄色がかったオレンジ色や赤色です。
「ヘリコニア・メタリカ」
原産地はニカラグア~南アメリカの北西部にかけて。
ハワイでは、1930年代より観葉植物として栽培され、
オアフ島のマーノア・バレーでは野生化し、苞は赤色と緑色です。
「ヘリコニア・カリバエア」
プエルトリコ原産。山岳地域の川沿いなどに生育し、
花は12月から7月に咲き、品種改良が進んでいない。
根茎をもつ中~大型で、大きなものは高さ約6mになります。
「ヘリコニア・ワグエリアナ」
南アメリカに分布し、日当たりの良い水辺などに自生し、
花茎は葉鞘に隠れて見えません。
「ヘリコニア・ストリクタ」
熱帯アメリカに分布し、花は周年。
「ヘリコニア・マリアエ」
原産地はグアテマラ、コロンビア。他のヘリコニアとは花色が違う。
などがあり、花と名前が覚えられません。


ヘリコニア・カリバエア(黄花)  ヘリコニア・カリバエア(赤花)
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  オウムバナ科

  • 原産 中南米 西インド諸島

  • 花期 7~8月 周年

 


パロット ピーク ヘリコニア

いかがでしたか?

ヘリコニアは、日本の各地の温室で見られますが、
なんと言ってもハワイです。澄んだ空気と青い空と蒼い海。
ハワイはプルメリアやハイビスカスなどの、レイに迎えられますが、
もうひとつの楽しみは、南国のインパクトの強いヘリコニアを、
自然の中で見る楽しみです。

ハワイのウィンドワード(windward)は、北東方向からの貿易風
(トレード・ウインド)が吹き、島中央の山や丘陵地帯に、
せき止められて、海からの湿気を含んだ雲が、発生します。
凄いのはオアフ島の、コオラウ山脈の東側のウインドワードです。
ヌアヌ・パリ展望台からは、強風にさらされます。
立っているのも、やっとという場所です。50年位前に初めて、
その後レンタカーで。最初の印象より、違っていました。

典型的なウインドワードの気候は、ハワイ島のヒロ、
マウイ島のハイクー(Haʻikū)、ナーヒク(Nāhiku)、
ハーナ(Hāna)、カウアイ島のハナレイなどが、
ヘリコニアの世界的な産地になっています。

ハワイに出かけるチャンスがあったら、
ぜひ、1ヶ所でも訪ねて楽しんでください。





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