蕎麦屋になりたい脱サラ親爺のブログ

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メニューブックカバーのリニューアル~制作編~

2022年09月27日 | 日記

 開業以来使ってきたメニューのブックカバーを手作りの新品に交換しました。

 

 焼杉の表紙、革の背表紙、メニューファイルは紐で固定する・・・イメージは出来上がりました!!

 まずは試作。杉板の端材を使って焼き加減の確認。背表紙に用いる革の厚さと幅をミリ単位で数パターン試作し柔軟性や強度のチェック。

 概ね目途が立ったところでいよいよ制作段階に。

①杉板の加工:

 ホームセンターで購入した「杉無垢材 格天」(すぎむくざい ごうてん)本来は天井材に用いられる

 

 [試作品] 上から、焼く前・弱め・強め                                      

 

 試作の結果、表側を強めに焼き裏側を弱めに焼くことにしました。

 

 ガスバーナーでむらなく焦げ目をつけていきます。強火で焼くと板が燃えてむらが出来るので中火くらいで根気よく。表側は全体が黒くなるまで(深煎り??)裏側はそれより弱めに(アメリカン??)。

 

 焼き上がった杉板の表側

 

 焼き上がった杉板の表面を流水をかけながらたわしでこすり、焦げ(すす)を落とします。

 こんな具合になりました。ここで問題は反り。こうなることは分かっていたことです。表裏焼き加減が異なるので当然です。

 

 この反りは試作の段階でもいろいろとやってみたのですが、幅10mmくらいで薄めの材で、杉板裏面の辺縁ぎりぎりの部分に貼り付けることである程度修正できました。コツは完全に固着するまで本来の反りと反対の反りを若干入れた状態をキープすること。

 反りはほぼ修正されています

 

②背表紙部分の加工:

 作業内容は、表紙(杉板表裏の2枚)を革でつなぐことと、メニューファイルを紐で固定するための加工です。

 まずはメニューファイルを固定する工夫として、かまぼこ状の加工材(幅10mm程度)の両端に紐を通す穴を開け、色をつけて革を挟むように接着。これで革の縦の柔軟性を無くしファイルが安定するようになります。

 

 次に表紙(杉板)と革を接着します。

 

 完成です!!

 

 


久しぶりの投稿 ~メニューブックのリニューアル 準備編~

2022年09月22日 | 日記

 久しぶりの投稿です。早いもので手打ち十割そば「くにじ」は開業してから3年半が経ちました。開業当初から使っていたメニューブックのカバーが傷んできたので取り替えることにし、新品を物色しに合羽橋へ行くも気に入ったものに出会えず、手作りすることにしました。

  

 過去に古民家風のお店で見たことがあった木製のブックカバーを思い出し、素材は木で決まりです。そこで問題として、①材(木材の種類)を何にするか?②二枚の板(表表紙と裏表紙)をどんな方法で接続するか?③メニューファイルをどんな方法で固定するか?の3点が浮上しました。

 ①材(木材の種類):これについては軽量であることと加工のしやすさを考え、「杉」か「桐」の二種類に候補を絞りホームセンターを数か所廻り「杉」に決めました。注目したのは厚さでした。

                                      「杉無垢材 格天」(すぎむくざい ごうてん・天井材)4枚仕入れました。この綺麗な木目を最大限生かすにはどんな方法があるのかなあ?またまた課題にぶち当たってしまい、いろいろと調べた結果「焼杉」にチャレンジすることにし、早速端材を使って試作してみるが焼き加減が難しい。カセットコンロ用バーナーで試行錯誤を繰り返し、何とか納得できるレベルに達した。コツは強火にしないことと、板が燃えないように火は常に動かし全体が同じ色調になるまで根気よく満遍なく板に当てる。焼き加減は少々焼き過ぎたと思うくらいで丁度いい。

②二枚の板(表表紙と裏表紙)をどんな方法で接続するか?:柔軟性と強度を兼ね備えているレザークラフト用のヌメ革で決まり!!問題は革と杉板のつなぎ方。板に小さな穴をあけて革を縫い付ける方法も考えていたが、試作で木工用ボンドで十分な接着強度を確認できたので決まり!!

③メニューファイルをどんな方法で固定するか?:開店時から使っていた市販のブックカバーは上下をクリップで固定するようになっていて、同様の方法でもよかったのですが、少し手間はかかるが二枚の板を接続する革(本でいう背表紙部分)に木の棒(かまぼこ状で断面が半円)を表裏から革をサンドイッチする形で貼り付け、木の棒に開けた穴に紐を通してメニューファイルを固定する方法を考えた。

つづく