蕎麦屋になりたい脱サラ親爺のブログ

自宅を蕎麦屋に‼️
令和元年5月18日にオープンしました‼️
ご予約受付中‼

融資申請の審査結果 と 税務署の手続き

2019年02月28日 | 日記

 融資に関する審査の結果が出ました。

 結論から言うといい結果でした。シニア(55歳超)の起業家ということで金利が当初想定していたより低かったことが一つ。そして担当者との話し合いにより、当初の借入金額は少し抑えることにしたことが一つです。一定の実績を作れば更なる低金利で新たな借り入れをする方法(マル経融資)があるので上手にやっていこうと思います。

 

  

 

 また、先日税務署に個人事業の開業届け等を提出しました。ちょうど確定申告の期間真っ只中でしたが、夕方ぎりぎり(16時30分頃)に行ったせいか、駐車場もスムーズに入ることが出来ました。 

 

 これで大事な手続きは概ね終了しました。

   さあ、いよいよです!!
  


資金調達について

2019年02月19日 | 日記

 開業に向けての設備投資と当初の運転資金確保のために融資を受けることにしています。昨夏に受講した商工会議所主催のセミナー(創業塾)で教えていただいた資金調達の方法を実践しているところです。

  現在融資手続きを行っているのは「日本政策金融公庫」(国が100%出資する金融機関  日本公庫と略される)です。創業支援のための融資制度を利用します。最大の利点は、担保なし・保証人なしで融資を受けられ、しかも低金利なのが大きな魅力です。

 既に必要書類を提出し申請手続きが完了し、面接では創業計画書の内容について詳しい説明を求められました。また、20日には担当の方が店舗に来られることになっています。店内の様子や立地環境を実際に見て、当方の立てた事業計画が本当に実現可能かどうかを判断するものと思われます。

  これが提出書類の要の創業計画書のフォーマットです。日本政策金融公庫のホームページからダウンロードできます。
 
項目を列挙すると、
1.創業の動機(創業されるのは、どのような目的、動機からですか。)
2.経営者の略歴等(略歴については、勤務先名だけではなく、担当業務や役職、身につけた技術等についても記載してください。)
3.取扱商品・サービス
4.取引先・取引関係
5.従業員
6.借入れの状況(法人の場合、代表者の方の借入れ)
7.必要な資金と調達方法
8.事業の見通し(月平均)
9.自由記述欄(追加でアピールしたいこと、事業を行ううえでの悩み、欲しいアドバイス等)
  と、こうなります。記載内容の裏付けとなる資料や補足資料、写真なども添付することになります。

ちなみに、1の創業の動機については以下のように記載しました。
・遣り甲斐と実益を両立させセカンドライフを充実させる
・リソース(蕎麦打ちなどの調理スキル・自宅改装・退職金・時間とタイミング・家族の協力・人脈など)を最大限有効活用することが出来る
・地域に根を張った生き方を目指す

 

 20日の店舗の視察のあと審査が行われ、融資の可否と融資額が決定します。結果は2月最終週に出る予定と聞いています。

 

 

 

 


  


漆塗りパート2 ❹塗りの開始です

2019年02月16日 | 日記

 せいろの塗りの工程に入ります。

 塗りを始める前に一点どうしても気になる箇所があったので、まずはそこを解決してからになります。

 せいろの内側にホッチキスの針のようなコの字型の釘が打たれている箇所がせいろ一つに六ケ所あります。下の写真のように釘の頭が木の面よりも上に出ている箇所が半分以上ありました。このまま上から漆を塗っていくと当然出っ張りができて見た目にも美しくありません。 

 そこでまずは釘を木の平面より中に押し込むために、マイナスのドライバーを釘の頭にあて、金槌でたたきました。これがかなりの難作業となりました。釘とドライバーが金属同士であること、かつ真上から(垂直に)ドライバーを当てられないことによって、ドライバーが滑ってダイレクトに釘の方に力が伝わらない状況でした。時間はかかりましたが全ての釘の出っ張りをどうにかこうにか押し込むことが出来ました。
 
 次に釘を押し込んで出来たくぼみに木工用パテを使ってパテ埋めを施します。

 乾燥してから余分なパテを取り除きサンドペーパーで磨くと写真の通りきれいな平面の出来上がりです。

 

 パテ埋め乾燥後の様子。写真は三か所を写していますが、対面にも三ケ所ありますので20個のせいろで合計120ヶ所のパテ埋め作業になりました。 

 真っ平らになりました。

 さて、いよいよ漆塗りの工程に入ります。
 本来、塗り工程の最初に行わなければならない重要な作業に「下地」(したじ)という工程があります。塗りが完成すれば見えない部分ですが、木地の凹凸をならすとともに漆器を堅牢にするための作業です。下地の工程は下地漆(主に生漆)に地の粉や砥の粉という土の粉を混ぜたものを木地に「塗っては研ぎ」を繰り返して行います。
 
 今回のせいろの漆塗りにおいては、この本格的な下地工程は省略します。理由は材質が檜なのでケヤキやタモなどのような大きな導管孔(目地・木目)が無く凹凸が少ないこと、そしてせいろそのものが頑丈に作られているからです。
 
 したがって、まず最初に木地固めのみを行い、それから仕上げの漆を塗り重ねていく方法で作業を進めていくことにしました。 

 まずは「木地固め」
 生漆(瀬〆)をテレピン油で希釈し、漆刷毛で木地に吸い込ませるように全体を塗っていきます。

 塗り終えたせいろは乾燥のために漆室(うるしむろ・江戸和竿の漆塗り用に自作)に並べていきます。適度の湿気を与えて乾燥を待ちます。今の時期は気温と湿度が低いためなかなか乾きません。このペースでやっていてはお店のグランドオープンに間に合わなくなる恐れが出てきました。何とか工夫していかなければなりません。

 

 木地固めをする前と後です。

 

 木地固めをした後、黒呂色漆(くろろいろうるし・呂色漆ともいう)を一回塗りました。

 こんな具合にこれから塗りを重ねて行くことになります。
 呂色(黒)だけではなく、溜塗り(ためぬり・木地が透けて見える)もやっていきたいと考えています。そして内側は朱になるので、「黒内朱」「溜内朱」の二種類のせいろが完成する予定です。

 いずれにしても時間との戦いがしばらく続きそうです。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

  【初の雪見障子からの雪景色】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


お店のユニフォームは?

2019年02月11日 | 日記

 このタペストリーは今年に入って訪れた作務衣のお店の御店主にいただいたものです。図案が猫の七福神になっていてユーモアがあり気に入っています。お店のどこかに飾ろうと思います。


 

 手打ち蕎麦・日本酒を楽しんでいただくお店で、内装も和調を意識しているので、お店で着用するユニフォームは作務衣にすることにしました。
 今年に入って、現在愛用中の作務衣のお店に行っていろいろと相談に乗ってもらいました。 

 
(写真は今愛用しているのと同タイプの作務衣です)

 お店で着用する作務衣は、この「藍無地」に加え、「柿渋」と「泥染」の三種類でスタートすることにしました。従って今回発注したのは、藍無地の女性用、柿渋と泥染はそれぞれ男性用と女性用が一着ずつで合計五着です。(ちなみに、「くにじ」は夫婦二人で当面は運営することにしています)

 これは見本ですが、これと同様、女性用の藍無地には紋様を入れたいと思います。「青海波」(せいがいは)という紋様で、波を扇状の形に描き表す幾何学的模様で、どこまでも広がる大海原に絶えず繰り返される穏やかな波のように、平穏な暮らしがいつまでも続くようにという願いが込められている吉祥紋様だそうです。これを前見頃の一部と背中にワンポイントとして入れます。
 また、女性用は胸元がはだけないように襟下胸元に釦が付きます。

 

 柿渋は布の上に柿渋を塗って染めるのではなく、糸を柿渋液に漬けて染め上げているので、斑に染まった糸によって格子文様の絶妙の雰囲気があります。完成が楽しみです。


 泥染は世界で唯一奄美大島でのみ行われている染色方法で、大島紬の糸の染色に使われています。
 奄美大島のいたるところに自然に生えている車輪梅(シャリンバイ)という木を煮出して出来る、タンニン成分を含む赤みのある染料で染めた後、鉄分を多く含む奄美大島の泥で染めていくことで、鉄分と繊維中のタンニンが化学反応して茶~黒に染まっていきます。しかし、その色は少しずつ定着していくため、黒い色を出すためには草木で20回染め、泥で1回染めるという工程を5クール、つまり約100回も染めなければならないそうです。


(写真は見本です)

 

 作務衣の完成が待ち遠しいです!!