kurogenkokuです。
516冊目は・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/8b/8efeda48560983d2e12290196b69ed36.jpg)
もうダマされないための「科学」講義
菊池誠, 松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子 著 光文社新書
takeshiさんがfacebookで紹介していたのですが、非常に面白そうなので読んでみました。確かにこれはアリですね。
我々はついつい「科学っぽいもの」に騙されてしまうのですが、「科学っぽいもの」とは何か。本書は見事にそれを表現しています。
********************
強い相関関係があるが因果関係はない場合
********************
因果関係の有無を証明するのは難しいと思うのですが、相関がみられたからと言ってすぐに「科学的だ」と言い切ってしまうのはいかがというのは同感です。
また、いま話題のあの人に向けたメッセージであるかのような一文。
********************
科学を定義する上で、絶対に外せないポイントは「信頼性」です。我々が科学というものに何を期待しているかといえば、信頼性と呼ばれるものです。ある種の基準を満たしているからこそ、信頼できる情報となる。
ピュアレビューであるとか、再現性の保証とか、いわゆる科学的な方法論として科学者が想定するもの、科学的要請として思い浮かべるものは、多くの分野では信頼性を確保するために有効な手段です。それが利用できるのに利用しないとしたら、信頼性の高い情報を獲得しようとしているとは言えない。
********************
最近、政治やマスコミなどから入る情報。我々は何を信じればよいのか理解に苦しみますが、「信頼性」が科学を定義するうえでのポイントであるならば、情報の正確性は科学によって証明される。ちょっと大げさかもしれませんが言えているかと。
【目次】
1章 科学と科学ではないもの 菊池誠
2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治
3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松永和紀
4章 3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題
付録 放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち
<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=kurogenkoku-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4334036449&ref=qf_sp_asin_til&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>