モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

【516冊目】もうダマされないための「科学」講義


kurogenkokuです。
516冊目は・・・。



もうダマされないための「科学」講義
菊池誠, 松永和紀,伊勢田哲治,平川秀幸,片瀬久美子 著 光文社新書


takeshiさんがfacebookで紹介していたのですが、非常に面白そうなので読んでみました。確かにこれはアリですね。


我々はついつい「科学っぽいもの」に騙されてしまうのですが、「科学っぽいもの」とは何か。本書は見事にそれを表現しています。

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強い相関関係があるが因果関係はない場合
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因果関係の有無を証明するのは難しいと思うのですが、相関がみられたからと言ってすぐに「科学的だ」と言い切ってしまうのはいかがというのは同感です。



また、いま話題のあの人に向けたメッセージであるかのような一文。

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科学を定義する上で、絶対に外せないポイントは「信頼性」です。我々が科学というものに何を期待しているかといえば、信頼性と呼ばれるものです。ある種の基準を満たしているからこそ、信頼できる情報となる。
ピュアレビューであるとか、再現性の保証とか、いわゆる科学的な方法論として科学者が想定するもの、科学的要請として思い浮かべるものは、多くの分野では信頼性を確保するために有効な手段です。それが利用できるのに利用しないとしたら、信頼性の高い情報を獲得しようとしているとは言えない。
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最近、政治やマスコミなどから入る情報。我々は何を信じればよいのか理解に苦しみますが、「信頼性」が科学を定義するうえでのポイントであるならば、情報の正確性は科学によって証明される。ちょっと大げさかもしれませんが言えているかと。


【目次】
1章 科学と科学ではないもの 菊池誠
2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治
3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松永和紀
4章 3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題
付録 放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち

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