本日は連合会でお仕事。早朝から特急でお出かけします。。。
どうもkurogenkokuです。
このブログをお読みの方であれば、すでにご存じの方も多いと思いますが、4月28日に2023年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定され、公表されました。
【参考】2023年版「中小企業白書」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
【参考】2023年版「小規模企業白書」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/syoukiboindex.html
昨年は、経営力再構築伴走支援で取り上げていただきましたが、今回の白書もさまざまな場面でかかわらせていただいているところが多く、非常に身近なものに感じています。その内容を説明させていただきますと、やはり一番インパクトがあったのが、この取組みです。
■課題設定型支援を地域の経営支援の現場に広める 経営指導員等を対象としたOJT事業の取組(中小企業白書p542,小規模企業白書p359)
関東経済産業局の官民合同支援チームは、従来から課題設定型の伴走支援を展開していましたが、この取組みを商工会議所経営指導員のOJT事業として実施。公募の結果、土浦、前橋、高崎、所沢、浜松の5つの商工会議所が採択され、実施しました。まさに経営力再構築伴走支援の事業を生きたものにするためのガチ研修です。
白書では、所沢商工会議所の取組みが大きくクローズアップされていました。鈴木所長、中園経営指導員が参画されています。ここに登場する大舘社長は、以前、kurogenkokuのセミナーにも参加され、ちょこちょこメールでやり取りしていますが、所沢商工会議所に絶大なる信頼を持っています。鈴木さんや中園さんが日頃からどんな支援をされているのか、顧客の声から容易に想像できます。モデル的な支援事例ですね。
このような機会をつくっていただいた、関東経済産業局の皆様に感謝申し上げるとともに、このプロジェクトは今後も続く予定ですので、是非多くの商工団体の参加を期待します。
その他にも、kurogenkokuが関与しているものがいくつかありました。
■中小企業のおけるイノベーションの創出(中小企業白書p123,小規模企業白書p122)
現在、委員となっている「中小企業のイノベーションの在り方に関する有識者検討会」が紹介されています。報告書のとりまとめはまだ先になりますが、ドイツのフラウンフォーファー研究機構を引き合いに出しながら、イノベーションに取り組む企業をどのようにサポートしていくのか検討しています。
■中小企業の成長経営の実現に向けた研究会(中小企業白書p212)
これもまた現在委員になっている「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会」の紹介です。「成長志向の中小企業」を一者でも多く創出するため、「成長志向の中小企業」の挑戦・自己変革を阻む構造的な要因・課題とそれに対応する政策支援を考えています。成長の定義はいろいろあると思うのですが、手が届くところを目指す企業と、もっと大胆に事業を拡大させようという企業の支援は根本的に異なると個人的に考えています。政策的方向性は今後示されると思いますが、白書の内容は途中経過ということでご理解ください。
■人材活用ガイドラインの策定・普及(中小企業白書p234)
直接的に委員を務めてはいませんが、本ガイドラインについて、外野からの意見を求められていました。
■中小エクイティ・ファイナンス活用の場面におけるガバナンス(中小企業白書p266)
これについても直接的に委員を務めてはいませんが、外野からの意見を求められていました。
■経営力再構築伴走支援の更なる推進に向けた取組(中小企業白書p535,小規模企業白書p352)
一昨年度、伴走支援の在り方検討会の委員を務め、昨年度は経営力再構築伴走支援のWEB研修や、経営力再構築伴走支援シンポジウムでの講演など務めさせていただきました。白書では経営力再構築伴走支援シンポジウムが取り上げられ、私の紹介もいただきました。2年連続で、恐縮しております・・・。
このように今回の中小企業白書・小規模企業白書は、個人的に関与している内容が多く、読み方や見え方が随分と変わり、親しみを覚えています。自分のフィールドが広がると、新聞やニュースで「あっ、この取組みはよく知っている」なんてことが増えたりします。これからもいろいろなことにチャレンジすることが大切だなぁと改めて感じた次第です。
まだ白書のすべてを読み込んだわけではないので、このあと気づいたところがあれば、ブログに書き留めていきます。