ここでは主に【戦略と組織「チャンドラーの命題」】と【組織のコンティンジェンシー理論】について取り上げます。
【戦略と組織】
(チャンドラーの命題)
A.チャンドラーは、「組織は戦略に従う」と述べています。
「組織は戦略に従う」とは、戦略が変われば新しい課題が生まれ、その課題を解決するためには組織構造を適したものに変えなければならない、ということを意味しています。
企業の組織構造は経営戦略と強い結びつきを持っているので、企業戦略に適した組織構造であれば競争力は高まり、適していなければ競争力は低下することになります。
【組織のコンティンジェンシー理論】
組織のコンティンジェンシー理論とは、どの企業にも必ずあてはまる最適な組織はないとするものです。
つまりそのときの企業のおかれた状況、要因によって組織の構造が規定されてくるとするものです。
コンティンジェンシー理論の代表的なものには、下記があります。
(バーンズ=ストーカー)
バーンズ=ストーカーは組織を機械的組織と有機的組織に分け考察を行いました。
・機械的組織・・・安定した環境条件に向く
・有機的組織・・・不安定な環境条件に向く
(ウッドワード)
ウッドワードは生産技術と組織構造の関係を研究しました。
・有機的管理組織・・・個別受注生産に向く
・機械的管理組織・・・大量生産に向く
(ローレンス=ローシュ)
ローレンス=ローシュは「分化と統合」の研究を行いました。
その結果、不確実性の高い環境に有効に適応している組織ほど分化と統合の程度が高いことを証明しました。
(マイルズ=スノー)
マイルズ=スノーは戦略選択アプローチを提唱しました。
これは戦略のタイプを「防衛型」「探索型」「分析型」「受身型」に分け、 「防衛型」「探索型」「分析型」については「市場と製品・サービスの決定」や「技術」「組織」の3つの整合性が取れている戦略とし、「受身型」については3つの整合性が取れていないと主張しました。
以上で経営組織に関する分野は終了です。
次回から「意思決定システムとコンフリクト」について取り上げます。
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