kurogenkokuです。
373冊目は・・・。
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著作権の世紀 ―変わる「情報の独占制度」
福井健策 著 集英社新書
著作権とは、創造の果実と言える一定の情報について、創作した人に一定期間与えられる独占的な権利です。ここでいう情報には、文字、写真、音楽、映像、ソフトウエアなどが幅広く含まれます。
情報は物と違って占有管理が難しい。デジタル、ネットの普及によってこの著作権が話題に上ることが多くなりました。
著者は著作権の分野においては第一人者です。非常にわかり易いですし、私見も実例に基づいており説得力と納得性があります。デジタル化のうち注目すべきもののひとつに動画投稿サイトがありますが、そこにかかわる利害関係者の視点を踏まえた解説は非常に興味深いものがありました。
個人的な話ですがアニメによるまちおこしにかかわってからというもの商品開発におけるライセンス料の考え方や、某アーティストのコンサートでJASRACとのやりとりを経験させていただいたので、著作権がいかに大きい権利なのか、いやというほど思い知らされました。
知らないで「ついうっかり」ということが無いようにもっともっと勉強しなければデスね。
本書はかなりお勧めできます。
【目次】
第1章 情報の独占制度
第2章 対立するテクノロジーと著作権
第3章 多次的創作の時代‐カヴァー、アレンジと二十世紀芸術
第4章 PD、オア・ノットPD、それが問題だ‐著作権は何年間守られるべきか
第5章 アーカイヴィングの現在‐電子図書館、番組ライブラリー、フィルムセンター
第6章 変容する著作権‐リフォーム論、DRM、パブリック・ライセンス
第7章 擬似著作権と情報の「囲い込み」
終 章 情報の「世界分割」
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