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企業経営理論(経営組織 part6)

今回から「ヨコ型組織」について整理します。
「ヨコ型組織」とは「動態化した組織構造をもつ」組織のことです。
ここでは「プロジェクト組織」「マトリックス組織」「ネットワーク組織」「社内ベンチャー」を取り上げます。


【プロジェクト組織】
プロジェクト組織とは、目的別組織ともいわれ、特定の経営戦略的課題を解決するために、各部門から専門家を臨時的に召集した組織です。
プロジェクトのメンバーは、自分が所属する部署を離れ、専属して課題解決に取り組みます。
そして課題解決後は解散するところに特徴があります。

(プロジェクト組織の長所)
組織の人員構成を柔軟にすることができる
②プロジェクト参加者のモラールの向上につながる
③さまざまな知識を持つ専門家で構成されており高度な課題解決が可能になる

(プロジェクト組織の短所)
命令系統が曖昧になる可能性がある
母体となる組織とプロジェクト組織との間にコンフリクトが生じる可能性がある
プロジェクトを達成後のプロジェクトメンバーの処遇が難しい


【マトリックス組織】
マトリックス組織とは、職能別の部門化が行われる職能組織と、製品別・地域別といった目的別の部門化が行われる事業部制組織を結合した組織形態です。
ワンマン・ツーボス制を採用し、あえて命令一元化を放棄しています。

(マトリックス組織の長所)
組織の効率性と柔軟性を同時に追求できる
人的資源の最適配分が可能で、課題解決に柔軟に対応できる
組織内の情報共有が促進される

(マトリックス組織の短所)
マトリックスマネージャー間の主導権争いが発生する
②ワンマン・ツーボス制により命令系統が錯綜し、統率が図りにくい
責任の所在が不明確になる


「ネットワーク組織」「社内ベンチャー」については次回取り上げます。

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