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【467冊目】リーダーシップ[アメリカ海軍士官候補生読本] 


kurogenkokuです。
467冊目は・・・。



リーダーシップ[アメリカ海軍士官候補生読本] 
アメリカ海軍協会 著 武田文男・野中郁次郎 共訳  生産性出版

日経新聞「経営書を読む」のコーナーで紹介されていたのですが、これは素晴らしい。リーダーシップ論の著書の中ではナンバーワンでしょう。
科学的合理主義、精神主義、人間的情緒主義あらゆる角度から「リーダーシップ」を考えることが出来ます。

本書で言うリーダーシップとは「一人の人間がほかの人間の心からの服従、信頼、尊敬、忠実な協力を与えるようやり方で、人間の思考、計画、行為を指揮できかつそのような栄誉を与えうる技術、科学、ないし天分」と定義されています。


最初から最後まで、頭の中に叩き込むべきエッセンスが凝縮されていて、すべて紹介したいくらいですが、自分の中で印象に残ったものを2点。

ひとつ目が、バーク大将の「海軍のリーダーシップの実践」におけるリーダーの人格的特性です。それは、①自信、②知識、③熱意、④力強く明確に表現する能力、⑤無能な不適任者をふるいにかける道義的勇気、⑥大義のために何かをしようとする意思。特に「⑤無能な不適任者をふるいにかける道義的勇気」は本当に勇気がいると思います。果たして自分にできるのだろうか。

ふたつ目が「人間関係をうまくやっていく際の13の落とし穴」、これは自分自身への戒めとして深く心に刻んでおきたいです。
①自分勝手な善意の規律を設けようとすること
②他人の楽しみを自分自身の物差しで測ろうとすること
③世間の意見の画一性を期待すること
④無経験を酌量しないこと
⑤全ての気質を同じ型につくりあげようとすること
⑥重要でない、ささいな事柄について譲歩しないこと
⑦自分自身の行動に完全を求めること
⑧つまらぬことに自分自身また他人についてくよくよ思い悩むこと
⑨場所のいかんを問わず、助けることができるときにだれも助けないこと
⑩自分自身が実行できないことを不可能と考えること
⑪我々有限の心で捉えうるものだけしか信じないこと
⑫他人の弱点を酌量しないこと
⑬その人をつくりあげるのが内部の質的基準であるのに、外部の質的基準で評価すること


すみません。
他にも紹介したいことが山ほどあるのですが、損しないと思うので是非購入して読んでください。永久保存版です。


【目次】
第Ⅰ部 基礎編
 第1章 リーダーシップの概念
 第2章 心理学研究の歴史的背景
 第3章 人間行動の研究における科学的方法
 第4章 集団の構造と機能
第Ⅱ部 実践編
 第5章 道義的リーダーシップ
 第6章 海軍士官の役割
 第7章 有効なリーダーシップの人格的特性
 第8章 リーダーシップのダイナミックな特性
 第9章 その他の重要な成功要因
 第10章 人間関係
 第11章 カウンセリングと面接
 第12章 規律と士気
 第13章 組織と管理
 第14章 リーダー・シップとアメリカ合衆国戦闘員綱領

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