kurogenkokuです。
202冊目は・・・。
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ユニクロ VS しまむら
月泉 博 著 日経ビジネス人文庫
ユニクロは製造小売業(SPA)、『しまむら』は集荷型小売業と対極的な戦略をとりながら発展してきた両社を、経営者の考え方を含めて鋭く分析している良書です。
本書は2006年刊行の同名の書を文庫本化しているため、補章でその後のユニクロとしまむらを分析、追記しています。H&Mやフォーエバー21に代表される「外貨ファストファッション」に対して「ユニクロ&しまむら」がどう挑んでいくのか、またその世界戦略などは非常に興味深いです。
(本書のキーフレーズ)
・流通業は今、「消費者の購買代理人」として、市場で求められる商品をいかに生産者から適時・適品・適量に調達・供給し、その期待に応えられるかという、よりレベルの高い機能が求められている
・「20世紀は製造技術の革新の時代だったが、21世紀は提供技術の革新の時代になる」(菱食会長 廣田正)
・問屋無用論などというのはとんでもない見当違いだ。成熟消費でモノ余り、モノ離れ現象が急速に進展し、製造セクションのインパクトがますます弱体化する中、中間流通のポジションは逆に高まる一方である
・店舗の大型化と、坪効率の低下という趨勢にきちんと対応して、しっかりと儲けを出す小売業ほど強い
・しまむらはこの10余年で売上を2.8倍に、店舗数を3.4倍に、売場面積を4.7倍にそれぞれ拡大している。にもかかわらず、売上対販管費比率はこの十数年間ほとんど変化が見られない
・直接顧客の目に触れる店や商品は全く別物だが、目に見えない後方の仕組みは共に既存のインフラがフル活用される。そこがしまむらの多業態戦略における最大の強みである
・コモディティとブランドの狭間にこそ、今後の成長領域がある
・「消費創造時代」における、強い流通業であるためのキーワードは、「ソリューション」「ディスティネーション」「ライフスタイル」
【目次】
はじめに
プロローグ なぜ今、「ユニクロvsしまむら」なのか?
第1章 中間流通の不要化(ユニクロ)と内包化(しまむら)
第2章 [早わかり]ユニクロ、しまむら 創業と成長の軌跡
第3章 まさに対極に位置する経営・業態構造
第4章 トップのマネジメントとその生き様
第5章 成熟消費時代を突破する2強の「市場解読力」
第6章 〝日本発〟世界標準流通業を目指して
第7章 「2強の天下」はいつまで続く?
エピローグ ユニクロ、しまむらは何を破壊し何を創造したのか?
文庫版のための補章 その後のユニクロとしまむら
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