平成29年1月23日(月) 晴れ
前回の次の日の日記ですが、今回は長編アドベンチャー作品(サボってただけ)につき、だいぶ更新が遅くなってしまいました。
前日(⇒前回の日記)のハードになるであろう飲み会に備え、一泊のばして予備日をとっておりました。しかしあろうことかディープな飲み会はキャンセルせざるを得なくなり、一人ホテルで、「お疲れちゃん、自分」的に缶ビールロング缶8本とハイボールを飲んでスパルタ最終日を過ごすこととなりました。
この日の予定は夢の二郎ラーメンを食しに乗り込むため、初心者向き(?)な店も下調べしておりました。そして山手線で新宿や池袋や渋谷などメジャーなところに降り立ちながら軽く雰囲気を味わい東京を去る予定でした。
しかしながら前日飲み過ぎたせいか、朝ごはんにコンビニのおにぎり2個とサンドイッチ2個と食べ過ぎたせいか、はたまたやっぱり前日から具合が悪かったのかわかりませんが本調子ではありません。特にお腹の調子に不安があります。ここは無理せず、一人穏やかに東京で過ごす事にしました。
9時半の少し前に水道橋駅近くのホテルをチェックアウトして、神保町方面に歩きます。どうせなら昔小説で読んだ道を一部辿るのもいいかなという思いもありました。
神保町の交差点をまっすぐ通過します。
交差点の信号に一ツ橋と書いてあります。ここもまっすぐ通過。
橋があったのでもしやと見てみると、
やはり「一ツ橋」でした。以前彷徨った日本橋(⇒その時の日記)で、橋のつく地名にはその名前の橋があること(ないこともあるのかな?)を学習しております。
9時45分、お堀にぶつかりました。
ぶつかりに「内堀通り」と「平川門」の看板があります。道路を渡っていると、目の前のお堀沿いを左側から右方面に若者10人くらいの集団が歩いていきました。おらも右折してお堀沿いを歩いてみる事にしました。
若者たちの様子をみていると、結構ハイな感じで元気いっぱいです。話し声からすると、どうも中国からのお客様のようです。じゃれあったり、写真撮ったり、彼らなりに楽しんではいるのですが、その集団のすぐ後ろを歩くおらはペースが遅いのと孤独なのとでちょっと居心地が悪い感じがします。その先の美術館への案内看板の所でじゃれあっている隙に、おらは道を右折しました。
かなり遠回りをしているような感じはしますが、一人気ままにルンルン気分で歩きます。やがて、左手に武道館と思われる建物の屋根が見えてきました。屋根の上に見えるそれはたしかに「大きなタマネギ」のようです。ここは以前歩いた(⇒その時の日記)記憶があります。
そしておそらくは、神保町の大きな交差点を右折していればこんなに歩かずにここに来ることができたであろう大通りに差し掛かります。せっかくなので靖国神社に参拝していく事にしました。
九段下の駅を左折します。
10時10分、荘厳なる鳥居が目に入ります。この偉大なる建造物を、政治家の参拝に反対な国の人と思われる団体さんも一生懸命写真に収めております。
礼をして鳥居をくぐります。神殿までは遠い。
前回中は写真を撮らないでといわれたので、撮影はここまで。
お参りを済ませ、前回見なかった遊就館の方をぐるっと見てみました。たぶん撮影はOKだと。
ここで便所タイムとします。腹の調子が悪いので、今日は細やかな休憩が必要と思われました。売店脇のトイレに入ると、先に入ったタクシーの運転手が自販機のような機械にお金を入れています。新橋ビル同様、ここもチップ制のトイレなのでしょうか?そして一足先に個室をとられてしまい、泣く泣くそのトイレを後にしました。
その後通路の反対側の売店脇にも便所があるのを目にし、内股でモジモジと移動してそちらを使わせていただく事にしました。こちらも入口に機械があります。これは「流せるティッシュ」の自販機でした。トイレットペーパーは置いていないんですね。
五分後、この日の天気同様すっきりしたさわやかな顔で外に現れたおらは、うるさい大通りを避け、反対側の細く静かな道を歩きたい気分です。巡査か警備員みたいな人に、裏の道から市ヶ谷駅まで行けるか尋ねると、行き方まで優しく教えてくれました。装甲車があったり巡査みたいな人がいっぱいいたりして物々しいですが、意外と(優しくしてもらっておきながら失礼な)親切な方で、感心感心。
ということで、気分を良くして裏道を一人気ままに歩きます。大通りとかだと乗り物でも通れますが、知らない土地のこういう道は、自分の足で歩かないとなかなか通れません。
緩やかな下り坂の起点にある「富士見坂」の看板が目に止まりました。
昔はここから富士山が見えたと書かれています。道の先には大きな建物しか見えませんが、その昔はきれいに富士山が見えたのでしょう。そんな情景を想像しながらでかい法政大学の脇を歩き続けます。
大学を過ぎると、中央線の線路沿いに道路があり、そのさらに間の線路のすぐ上に公園のようになっている通路があります。そこを歩いてみました。途中、近くのサラリーマンと思われる人たちが溜まっている喫煙所があり、そこはすごい煙でした。
10時55分、市ヶ谷駅を過ぎ、左側にむずります。
しかし、やはりゴミゴミした通りはイヤなので、またコーヒーショップの先の細い路地に右折します。たぶん線路沿いに続いていると思われます。
狭い通路でしたが、人とすれ違う心配もなくゆったりとした気持で歩けます。どうせならこのまま線路沿いに「新宿まで歩いちゃおっかな~」なんて考えたりもしました。そのまま半分工事中の道を歩き続け、車通りのある道に合流したなと思ったら、間もなく四ツ谷駅に行き着きました。11時8分でした。
結構な大通りです。ここまで来たら、新宿まで歩いて行けそうな気がしてきました。
道路を渡り、線路沿いに歩くつもりで上智大学脇の道を進みます。ここにも一段高いところに遊歩道的な道があったのでそこに上がって歩きました。下には大学のものでしょうか、広いグランドが見えています。(この時すでに線路から外れている事に気がつくべきであった($・・)/~~~ )
人気がないのと、その歩きやすさからどんどん進みます。山形では考えられないほど天気もいいし、暖かい(比較で)し、最高のブラマイクルのコンディションです。
しばらく歩き、もう一つ交差点を超えると、大きなホテルにたどり着きました。看板にはニューオータニという聞いたことがある名前が書いてあり、結構人が(女性が多い?)入っていきます。
そこは気にせず、これまでの続きと思われる細い道を歩き続けました。ライオンの像も置いてありました。
なんか歩いていいような道に感じられなくなった頃、看板が目に入りました。どうやらここはホテルの敷地内のようです。ガッカリです。
不法侵入者にならないよう、コソコソ(急に態度が変わった)来た道を戻ります。ホテルの入口に戻って中央線の線路を探しますが、線路沿いと思って歩いてきた道の脇はグランドで、汽車の音すら聞こえてきません。気付かないうちにロストしたようです。それとも足元の地下を線路が走っているのでしょうか?
いつもこうなのですが、道路の交わりがタテ横じゃないので、いつの間にか方角を間違えてしまいます。もうこの時点で新宿がどっち方向なのか分からなくなっていました。とりあえずでっかい公園のようなものが見える方に歩きます。下を首都高が走っていました。その先のビル群がおらには新宿に見えています(マジでそう思っていた(-_-;))、どっちがどうなのかもう分かりません。この時11時26分。
ぶつかりの交差点の信号で足止めを食らい、ここは楽に歩ける下り坂を選択し、新宿と思われる方向に歩きだします。やがてその道は首都高の下に合流しました。
そのまま歩き続けます。その先の案内看板を見ると、道なりに行った先には日本橋と案内されています。あ゛ーもう、新宿とは逆方向だべー!、何でこうなった?
混乱と後悔と、そして今の自分の行動がばかばかしく感じられ、切なくなってきます。やがて交差点が現れ、左折方向の看板にはホテルニューオータニが載っています。さっきの入り口とは反対側まで歩いてきたようです。恐るべしニューオータニ、この土地の広さはタダものじゃないです。
その大きな交差点には「赤坂見附」の文字が。
新宿じゃなく赤坂・・・・・もうどうでもいいですっ!おらはひたすら歩き続けますっ!
首都高の案内板が一番分かりやすいかも。
道なりに歩き続けます。
国立劇場の案内板の先に、なんかすごい建物がありました。四角いでっかい石があちこちから浮遊して集まってきて、次々と合体してできたような。案内板からすると国立美術館ではないことはわかりますが、後でネットの地図をみると最高裁判所のようでした。オサレな建物です。
裸婦の像に癒され・・・
11時50分、大きな道路の、おっかない複雑な交差点を渡ると、お堀が現れました。ここで頭の中の地図と自分の大体の位置が少しづつ一致してきました。ゆえに清々しく、気持ちのいい道歩きになってきます。
やがてお役所的な四角いビル達が見えてきました。
そしてさらに進むと、東京駅近辺と思われるビル群も見えてきます。これで完全に自分の位置とこれから進むべき方向がはっきりしました。まだまだ遠いですが、気持ちは不安から安心に切り替わっております。
国会前を過ぎ、
レンガ造りの建物の前にある門から皇居に入ります。桜田門。
時間はちょうど12時。2時間半以上歩き続けてきました、フー。ここのベンチで休憩します。
しばし休んだ後、慣れた皇居内を東京駅に向かって歩き始めます。外国人観光客の団体さんが多いです。
丸の内までやってきました。最後に丸ビルで便所をお借りしました。
その後、丸の内オアゾまで歩き、一度歩いてみたかった東京駅北側自由通路を歩いて八重洲口まで歩いてみます。
八重洲口に出ました。通路の途中にいろんな店が並ぶエリアがあって、食べたり時間を潰したりできそうなところがここにもある事を知りました。知れば知るほど奥が深いぜ、東京駅。
13時5分、かなり歩きましたが、まだまだmaikuruの冒険は続く。
ここから山手線に乗って次は上野に向かいます。あてもなくブラブラするよりは目的があった方がいいと思って、この日の行動(案)リストとしてとっておいたところです。
13時21分、駅を降りると大きなパンダがいました。
今度の目的は不忍池でたくさんのポケモンを捕まえることです(オイオイ)。上野公園に行く必要がありますが、駅から出たばかり特有のココハドコ?状態になり、一人立ち止まり辺りをキョロキョロ見渡します。
OIOI(おいおい?)の看板が見え、これは以前アメ横に連れていってもらった時に見た(⇒その時の日記)ことはありますが、上野公園方面は見当がつきません。駅周辺によくいる髪の毛やひげがボーボーの人達がいる一角に案内看板があったので、息を止め、勇気を出してそのエリアに入りました。
眼の前の広い通路が「パンダ橋」でその向こうが上野公園のようです。月曜日だからなのか人の少ないパンダ橋を渡り、上野公園の入口と思われる場所に着きました。
ホテルからここまで食事どころか水分もとっていません、不忍池に向かう途中で昼食をとる事にし、階段を下りて通りに出ます。アメ横がありました。
体調があまり良くないので、ガッツリしたものや脂っこいものは食べられません。立ち食いそばでもないかな~なんて歩いていると、
ありました。立ち食いではありませんが丁度いいところが。
たぬきそば390円をいただきました。
その後、またも方向が分からないおらは、道をあちこちに曲がり、1時55分ようやく不忍池に到着しました。
ポケモンはいっぱい現れるのですが、レアキャラは出てきません。
さっそくですが、トイレが必要なようです。お腹に食べ物を入れたので、寝た子を起こしてしまいました。池の周りを4分の1くらい歩いた所にステージがあり、その脇にトイレを見つけてほっと一息。
スカイツリーも見えています。
おらの浅はかな予定とあてにならない頭の中の地図では、池の周りからちょっと外れた所に湯島天神があるはずです。近くで宝くじ買ってお参りする目論見でした(フフフフフ)。
池の周りの道路沿いに歩き、動物園も通過しますが、歩いても歩いても一向に湯島天神様は現れてくれません。道路に救急車が止まっていたので、邪魔になる前にipadをポケモンから地図に切り替え(最初から使えよ!)、現在の場所を確認してみました。
するとどうでしょう、湯島天神様は遥か手前で、トイレを借りた場所からここまで一生懸命離れてきていたのでした。またも泣く泣く引き返しますが、引き返す道の遠く感じること。イヤになっちゃいます(泣)。
戻る途中、またもピッピちゃんがやって来て、目的地は湯島天神ではなく、その近くの便所になりました。
無事にピッピちゃんをやり過ごし、目の前の交差点を渡って湯島天神を目指します。さっきから思っていたのですが、そんなに有名な場所じゃないのかあまり看板などで案内がされておりません。道も思ったより複雑なので、カバンにしまったipadを取り出し(だから最初から使えよ!)位置を確認しながら歩きます。最後の交差点を曲がり、坂道を登ってあとは湯島天神様に入るばかりと思って、大きなマンションの立つその場所に行ったそこは
道路を渡れない
ところでした。道の向かいすぐに目的のそこはあるのですが、ご丁寧に道路の真ん中がガードレールで塞がっております。直前に追い抜いたおばちゃんたちの集団もブツブツ言いながら、一緒に下の交差点に向かいUターンです。坂を降りたその時またピッピちゃんが騒ぎ出し、近くの地下鉄の駅に下りてまたトイレをお借りしました。
地上に上がり、宝くじ売り場を探すためまたもやバッグからipadを取り出し(ずっと持ってたら?ってみんな言うと思う)、運よく近くにあった宝くじ売り場でくじを購入し、先程の湯島天神に向かい坂道を登ります。
紆余曲折(大げさ)ありましたが、2時50分やっと湯島天神に着きました。
結構人がいます。おらが登ってきたところはあまり人が通らなかったのでメジャーな入口ではなかったようです。学業の神様でもあるので、息子の勉強もできるようになるようお参りしました、宝くじ片手に・・・。
中を散策します。梅の花(?)が咲いていました。
案内板を見ると、ここには階段が3つあり、それぞれ「男坂」・「女坂」・「夫婦坂」というようです。自分には大切な妻がいるので、帰りも夫婦坂を通りたいのですが、今回は一人なので違う坂も通ってみました。
3時15分、またも不忍池に戻り、周回してポケモン捕獲です。池の真ん中にお寺があります。
ボート乗り場あたりでまたもピッピちゃんの襲来を受け、急ぎ足で道路沿いのトイレを目指します。なんとか間に合いました。この日の不忍池は綱渡りしている気分でした。
一周半すると3時45分です。少し日が傾いてきました。そろそろ行動の拠点を東京駅近辺にするべきです。上野公園を通過して上野駅に行くつもりが、またもや迷ってジグザグに進むハメになりました。
上野駅でもトイレを借り、山手線で東京駅に向かいました。
この後新幹線の長丁場があり、絶対に胃腸薬が必要であると思われます。八重洲に出て、ドラッグストアを探して以前歩いた覚えのある界隈を歩きました。
しかーし、ツルハとかカワチみたいな店は見つかりません。ボヤっと歩いていると八重洲の駅前大通りの真ん中(中央分離帯みたいなところ)で信号が赤になってしまいました。ここでピンときたおらはまたもやipadを取り出し、
「ヘイ、シリ」
と話しかけます。無反応なsiriをボタンで無理やり起動し、
「近くにドラッグストアある?」
と話しかけました。
「聞キ取レマセン、モウ一度ヤリ直シテクダサイ」
といつものやりとりが始まりました。どうもおらの相棒は訛りを理解してくれないようです。そんな事をしているうちに(たぶん信号は2、3回変わってたと思う)やっとドラッグストアの検索結果を表示してくれました。一番近い店は、
現在地から10m
の所にあるそうです。しかしここはだだっ広い大通りのど真ん中、周りを見回すもおらを中心に右も左も広い道路をたくさんの車がビュンビュン走っています。移動販売の車だったらこんなに早く走らないと思います。とりあえずGPSの誤差で、渡りきったら10mでビルの中にでも薬局があるのかなと思い、青信号でやっと大通りを渡り切りました。
しかしそこにあるビルは店が入っているような華やかな感じではありません。ふと横をみると、
八重洲地下街入口
がありました。うん、これです。山形ではありえない、縦横だけではなく上下も含めた3Dで考えなくてはならない都会の常識ってやつですね。
地下に降りると、すぐにマツモトキヨシがあり、
「水みたいな」
と説明し、胃腸薬を無事に購入しました。
面白そうなので、地下街を歩いてみます。
広いです。一番奥まで歩いて、反対側通路を引き返します。
道路の下がこんな立派な商店街なんて、なんてナイスな発想でしょう!宇宙にでもいるようです。そのまま東京駅まで地下を歩いていきます。
お土産屋とかいっぱい店があってとても楽しいのですが、すでに足が痛くて、足首にかかる体重が苦痛でなりません。脚を引きずるようになっても、人の流れがあるので頑張って歩かされます。
足休めに座って夕食を食べたいと思いました。夕食を食べられるところで思いつくのは、八重洲口のマクドナルドです。地上に上がり、北口から反対側まで最後の力を振り絞って歩きます。
ようやく着いたマクドナルドを外から覗くと、なんと椅子がなく、みなさんテーブルに向かって立ち食いしております。おらの足がイヤイヤと言っています。再び引き返し、先ほど歩いた八重洲の中に松屋があったのでそこに向かいました。
ようやく何時間かぶりに椅子に座る事が出来ました。そして夕食。
その後大丸でお土産を買い(今度は日本人扱いしてもらえた)、トイレを借りるため個室を求めて1階づつ登って入ってみますが個室の需要が多いようです。少し恥ずかしかったのですが女性下着売り場のあるフロアでようやく個室が空いていたので、無事に用を済ます事が出来ました。
いろいろあった東京もひとまずは終わりです。すっかり日の暮れた東京を、それでも明るい夜の東京を、様々な思い出を胸につばさのシートに身を任せ後にしました。
完
前回の次の日の日記ですが、今回は長編アドベンチャー作品(サボってただけ)につき、だいぶ更新が遅くなってしまいました。
前日(⇒前回の日記)のハードになるであろう飲み会に備え、一泊のばして予備日をとっておりました。しかしあろうことかディープな飲み会はキャンセルせざるを得なくなり、一人ホテルで、「お疲れちゃん、自分」的に缶ビールロング缶8本とハイボールを飲んでスパルタ最終日を過ごすこととなりました。
この日の予定は夢の二郎ラーメンを食しに乗り込むため、初心者向き(?)な店も下調べしておりました。そして山手線で新宿や池袋や渋谷などメジャーなところに降り立ちながら軽く雰囲気を味わい東京を去る予定でした。
しかしながら前日飲み過ぎたせいか、朝ごはんにコンビニのおにぎり2個とサンドイッチ2個と食べ過ぎたせいか、はたまたやっぱり前日から具合が悪かったのかわかりませんが本調子ではありません。特にお腹の調子に不安があります。ここは無理せず、一人穏やかに東京で過ごす事にしました。
9時半の少し前に水道橋駅近くのホテルをチェックアウトして、神保町方面に歩きます。どうせなら昔小説で読んだ道を一部辿るのもいいかなという思いもありました。
神保町の交差点をまっすぐ通過します。
交差点の信号に一ツ橋と書いてあります。ここもまっすぐ通過。
橋があったのでもしやと見てみると、
やはり「一ツ橋」でした。以前彷徨った日本橋(⇒その時の日記)で、橋のつく地名にはその名前の橋があること(ないこともあるのかな?)を学習しております。
9時45分、お堀にぶつかりました。
ぶつかりに「内堀通り」と「平川門」の看板があります。道路を渡っていると、目の前のお堀沿いを左側から右方面に若者10人くらいの集団が歩いていきました。おらも右折してお堀沿いを歩いてみる事にしました。
若者たちの様子をみていると、結構ハイな感じで元気いっぱいです。話し声からすると、どうも中国からのお客様のようです。じゃれあったり、写真撮ったり、彼らなりに楽しんではいるのですが、その集団のすぐ後ろを歩くおらはペースが遅いのと孤独なのとでちょっと居心地が悪い感じがします。その先の美術館への案内看板の所でじゃれあっている隙に、おらは道を右折しました。
かなり遠回りをしているような感じはしますが、一人気ままにルンルン気分で歩きます。やがて、左手に武道館と思われる建物の屋根が見えてきました。屋根の上に見えるそれはたしかに「大きなタマネギ」のようです。ここは以前歩いた(⇒その時の日記)記憶があります。
そしておそらくは、神保町の大きな交差点を右折していればこんなに歩かずにここに来ることができたであろう大通りに差し掛かります。せっかくなので靖国神社に参拝していく事にしました。
九段下の駅を左折します。
10時10分、荘厳なる鳥居が目に入ります。この偉大なる建造物を、政治家の参拝に反対な国の人と思われる団体さんも一生懸命写真に収めております。
礼をして鳥居をくぐります。神殿までは遠い。
前回中は写真を撮らないでといわれたので、撮影はここまで。
お参りを済ませ、前回見なかった遊就館の方をぐるっと見てみました。たぶん撮影はOKだと。
ここで便所タイムとします。腹の調子が悪いので、今日は細やかな休憩が必要と思われました。売店脇のトイレに入ると、先に入ったタクシーの運転手が自販機のような機械にお金を入れています。新橋ビル同様、ここもチップ制のトイレなのでしょうか?そして一足先に個室をとられてしまい、泣く泣くそのトイレを後にしました。
その後通路の反対側の売店脇にも便所があるのを目にし、内股でモジモジと移動してそちらを使わせていただく事にしました。こちらも入口に機械があります。これは「流せるティッシュ」の自販機でした。トイレットペーパーは置いていないんですね。
五分後、この日の天気同様すっきりしたさわやかな顔で外に現れたおらは、うるさい大通りを避け、反対側の細く静かな道を歩きたい気分です。巡査か警備員みたいな人に、裏の道から市ヶ谷駅まで行けるか尋ねると、行き方まで優しく教えてくれました。装甲車があったり巡査みたいな人がいっぱいいたりして物々しいですが、意外と(優しくしてもらっておきながら失礼な)親切な方で、感心感心。
ということで、気分を良くして裏道を一人気ままに歩きます。大通りとかだと乗り物でも通れますが、知らない土地のこういう道は、自分の足で歩かないとなかなか通れません。
緩やかな下り坂の起点にある「富士見坂」の看板が目に止まりました。
昔はここから富士山が見えたと書かれています。道の先には大きな建物しか見えませんが、その昔はきれいに富士山が見えたのでしょう。そんな情景を想像しながらでかい法政大学の脇を歩き続けます。
大学を過ぎると、中央線の線路沿いに道路があり、そのさらに間の線路のすぐ上に公園のようになっている通路があります。そこを歩いてみました。途中、近くのサラリーマンと思われる人たちが溜まっている喫煙所があり、そこはすごい煙でした。
10時55分、市ヶ谷駅を過ぎ、左側にむずります。
しかし、やはりゴミゴミした通りはイヤなので、またコーヒーショップの先の細い路地に右折します。たぶん線路沿いに続いていると思われます。
狭い通路でしたが、人とすれ違う心配もなくゆったりとした気持で歩けます。どうせならこのまま線路沿いに「新宿まで歩いちゃおっかな~」なんて考えたりもしました。そのまま半分工事中の道を歩き続け、車通りのある道に合流したなと思ったら、間もなく四ツ谷駅に行き着きました。11時8分でした。
結構な大通りです。ここまで来たら、新宿まで歩いて行けそうな気がしてきました。
道路を渡り、線路沿いに歩くつもりで上智大学脇の道を進みます。ここにも一段高いところに遊歩道的な道があったのでそこに上がって歩きました。下には大学のものでしょうか、広いグランドが見えています。(この時すでに線路から外れている事に気がつくべきであった($・・)/~~~ )
人気がないのと、その歩きやすさからどんどん進みます。山形では考えられないほど天気もいいし、暖かい(比較で)し、最高のブラマイクルのコンディションです。
しばらく歩き、もう一つ交差点を超えると、大きなホテルにたどり着きました。看板にはニューオータニという聞いたことがある名前が書いてあり、結構人が(女性が多い?)入っていきます。
そこは気にせず、これまでの続きと思われる細い道を歩き続けました。ライオンの像も置いてありました。
なんか歩いていいような道に感じられなくなった頃、看板が目に入りました。どうやらここはホテルの敷地内のようです。ガッカリです。
不法侵入者にならないよう、コソコソ(急に態度が変わった)来た道を戻ります。ホテルの入口に戻って中央線の線路を探しますが、線路沿いと思って歩いてきた道の脇はグランドで、汽車の音すら聞こえてきません。気付かないうちにロストしたようです。それとも足元の地下を線路が走っているのでしょうか?
いつもこうなのですが、道路の交わりがタテ横じゃないので、いつの間にか方角を間違えてしまいます。もうこの時点で新宿がどっち方向なのか分からなくなっていました。とりあえずでっかい公園のようなものが見える方に歩きます。下を首都高が走っていました。その先のビル群がおらには新宿に見えています(マジでそう思っていた(-_-;))、どっちがどうなのかもう分かりません。この時11時26分。
ぶつかりの交差点の信号で足止めを食らい、ここは楽に歩ける下り坂を選択し、新宿と思われる方向に歩きだします。やがてその道は首都高の下に合流しました。
そのまま歩き続けます。その先の案内看板を見ると、道なりに行った先には日本橋と案内されています。あ゛ーもう、新宿とは逆方向だべー!、何でこうなった?
混乱と後悔と、そして今の自分の行動がばかばかしく感じられ、切なくなってきます。やがて交差点が現れ、左折方向の看板にはホテルニューオータニが載っています。さっきの入り口とは反対側まで歩いてきたようです。恐るべしニューオータニ、この土地の広さはタダものじゃないです。
その大きな交差点には「赤坂見附」の文字が。
新宿じゃなく赤坂・・・・・もうどうでもいいですっ!おらはひたすら歩き続けますっ!
首都高の案内板が一番分かりやすいかも。
道なりに歩き続けます。
国立劇場の案内板の先に、なんかすごい建物がありました。四角いでっかい石があちこちから浮遊して集まってきて、次々と合体してできたような。案内板からすると国立美術館ではないことはわかりますが、後でネットの地図をみると最高裁判所のようでした。オサレな建物です。
裸婦の像に癒され・・・
11時50分、大きな道路の、おっかない複雑な交差点を渡ると、お堀が現れました。ここで頭の中の地図と自分の大体の位置が少しづつ一致してきました。ゆえに清々しく、気持ちのいい道歩きになってきます。
やがてお役所的な四角いビル達が見えてきました。
そしてさらに進むと、東京駅近辺と思われるビル群も見えてきます。これで完全に自分の位置とこれから進むべき方向がはっきりしました。まだまだ遠いですが、気持ちは不安から安心に切り替わっております。
国会前を過ぎ、
レンガ造りの建物の前にある門から皇居に入ります。桜田門。
時間はちょうど12時。2時間半以上歩き続けてきました、フー。ここのベンチで休憩します。
しばし休んだ後、慣れた皇居内を東京駅に向かって歩き始めます。外国人観光客の団体さんが多いです。
丸の内までやってきました。最後に丸ビルで便所をお借りしました。
その後、丸の内オアゾまで歩き、一度歩いてみたかった東京駅北側自由通路を歩いて八重洲口まで歩いてみます。
八重洲口に出ました。通路の途中にいろんな店が並ぶエリアがあって、食べたり時間を潰したりできそうなところがここにもある事を知りました。知れば知るほど奥が深いぜ、東京駅。
13時5分、かなり歩きましたが、まだまだmaikuruの冒険は続く。
ここから山手線に乗って次は上野に向かいます。あてもなくブラブラするよりは目的があった方がいいと思って、この日の行動(案)リストとしてとっておいたところです。
13時21分、駅を降りると大きなパンダがいました。
今度の目的は不忍池でたくさんのポケモンを捕まえることです(オイオイ)。上野公園に行く必要がありますが、駅から出たばかり特有のココハドコ?状態になり、一人立ち止まり辺りをキョロキョロ見渡します。
OIOI(おいおい?)の看板が見え、これは以前アメ横に連れていってもらった時に見た(⇒その時の日記)ことはありますが、上野公園方面は見当がつきません。駅周辺によくいる髪の毛やひげがボーボーの人達がいる一角に案内看板があったので、息を止め、勇気を出してそのエリアに入りました。
眼の前の広い通路が「パンダ橋」でその向こうが上野公園のようです。月曜日だからなのか人の少ないパンダ橋を渡り、上野公園の入口と思われる場所に着きました。
ホテルからここまで食事どころか水分もとっていません、不忍池に向かう途中で昼食をとる事にし、階段を下りて通りに出ます。アメ横がありました。
体調があまり良くないので、ガッツリしたものや脂っこいものは食べられません。立ち食いそばでもないかな~なんて歩いていると、
ありました。立ち食いではありませんが丁度いいところが。
たぬきそば390円をいただきました。
その後、またも方向が分からないおらは、道をあちこちに曲がり、1時55分ようやく不忍池に到着しました。
ポケモンはいっぱい現れるのですが、レアキャラは出てきません。
さっそくですが、トイレが必要なようです。お腹に食べ物を入れたので、寝た子を起こしてしまいました。池の周りを4分の1くらい歩いた所にステージがあり、その脇にトイレを見つけてほっと一息。
スカイツリーも見えています。
おらの浅はかな予定とあてにならない頭の中の地図では、池の周りからちょっと外れた所に湯島天神があるはずです。近くで宝くじ買ってお参りする目論見でした(フフフフフ)。
池の周りの道路沿いに歩き、動物園も通過しますが、歩いても歩いても一向に湯島天神様は現れてくれません。道路に救急車が止まっていたので、邪魔になる前にipadをポケモンから地図に切り替え(最初から使えよ!)、現在の場所を確認してみました。
するとどうでしょう、湯島天神様は遥か手前で、トイレを借りた場所からここまで一生懸命離れてきていたのでした。またも泣く泣く引き返しますが、引き返す道の遠く感じること。イヤになっちゃいます(泣)。
戻る途中、またもピッピちゃんがやって来て、目的地は湯島天神ではなく、その近くの便所になりました。
無事にピッピちゃんをやり過ごし、目の前の交差点を渡って湯島天神を目指します。さっきから思っていたのですが、そんなに有名な場所じゃないのかあまり看板などで案内がされておりません。道も思ったより複雑なので、カバンにしまったipadを取り出し(だから最初から使えよ!)位置を確認しながら歩きます。最後の交差点を曲がり、坂道を登ってあとは湯島天神様に入るばかりと思って、大きなマンションの立つその場所に行ったそこは
道路を渡れない
ところでした。道の向かいすぐに目的のそこはあるのですが、ご丁寧に道路の真ん中がガードレールで塞がっております。直前に追い抜いたおばちゃんたちの集団もブツブツ言いながら、一緒に下の交差点に向かいUターンです。坂を降りたその時またピッピちゃんが騒ぎ出し、近くの地下鉄の駅に下りてまたトイレをお借りしました。
地上に上がり、宝くじ売り場を探すためまたもやバッグからipadを取り出し(ずっと持ってたら?ってみんな言うと思う)、運よく近くにあった宝くじ売り場でくじを購入し、先程の湯島天神に向かい坂道を登ります。
紆余曲折(大げさ)ありましたが、2時50分やっと湯島天神に着きました。
結構人がいます。おらが登ってきたところはあまり人が通らなかったのでメジャーな入口ではなかったようです。学業の神様でもあるので、息子の勉強もできるようになるようお参りしました、宝くじ片手に・・・。
中を散策します。梅の花(?)が咲いていました。
案内板を見ると、ここには階段が3つあり、それぞれ「男坂」・「女坂」・「夫婦坂」というようです。自分には大切な妻がいるので、帰りも夫婦坂を通りたいのですが、今回は一人なので違う坂も通ってみました。
3時15分、またも不忍池に戻り、周回してポケモン捕獲です。池の真ん中にお寺があります。
ボート乗り場あたりでまたもピッピちゃんの襲来を受け、急ぎ足で道路沿いのトイレを目指します。なんとか間に合いました。この日の不忍池は綱渡りしている気分でした。
一周半すると3時45分です。少し日が傾いてきました。そろそろ行動の拠点を東京駅近辺にするべきです。上野公園を通過して上野駅に行くつもりが、またもや迷ってジグザグに進むハメになりました。
上野駅でもトイレを借り、山手線で東京駅に向かいました。
この後新幹線の長丁場があり、絶対に胃腸薬が必要であると思われます。八重洲に出て、ドラッグストアを探して以前歩いた覚えのある界隈を歩きました。
しかーし、ツルハとかカワチみたいな店は見つかりません。ボヤっと歩いていると八重洲の駅前大通りの真ん中(中央分離帯みたいなところ)で信号が赤になってしまいました。ここでピンときたおらはまたもやipadを取り出し、
「ヘイ、シリ」
と話しかけます。無反応なsiriをボタンで無理やり起動し、
「近くにドラッグストアある?」
と話しかけました。
「聞キ取レマセン、モウ一度ヤリ直シテクダサイ」
といつものやりとりが始まりました。どうもおらの相棒は訛りを理解してくれないようです。そんな事をしているうちに(たぶん信号は2、3回変わってたと思う)やっとドラッグストアの検索結果を表示してくれました。一番近い店は、
現在地から10m
の所にあるそうです。しかしここはだだっ広い大通りのど真ん中、周りを見回すもおらを中心に右も左も広い道路をたくさんの車がビュンビュン走っています。移動販売の車だったらこんなに早く走らないと思います。とりあえずGPSの誤差で、渡りきったら10mでビルの中にでも薬局があるのかなと思い、青信号でやっと大通りを渡り切りました。
しかしそこにあるビルは店が入っているような華やかな感じではありません。ふと横をみると、
八重洲地下街入口
がありました。うん、これです。山形ではありえない、縦横だけではなく上下も含めた3Dで考えなくてはならない都会の常識ってやつですね。
地下に降りると、すぐにマツモトキヨシがあり、
「水みたいな」
と説明し、胃腸薬を無事に購入しました。
面白そうなので、地下街を歩いてみます。
広いです。一番奥まで歩いて、反対側通路を引き返します。
道路の下がこんな立派な商店街なんて、なんてナイスな発想でしょう!宇宙にでもいるようです。そのまま東京駅まで地下を歩いていきます。
お土産屋とかいっぱい店があってとても楽しいのですが、すでに足が痛くて、足首にかかる体重が苦痛でなりません。脚を引きずるようになっても、人の流れがあるので頑張って歩かされます。
足休めに座って夕食を食べたいと思いました。夕食を食べられるところで思いつくのは、八重洲口のマクドナルドです。地上に上がり、北口から反対側まで最後の力を振り絞って歩きます。
ようやく着いたマクドナルドを外から覗くと、なんと椅子がなく、みなさんテーブルに向かって立ち食いしております。おらの足がイヤイヤと言っています。再び引き返し、先ほど歩いた八重洲の中に松屋があったのでそこに向かいました。
ようやく何時間かぶりに椅子に座る事が出来ました。そして夕食。
その後大丸でお土産を買い(今度は日本人扱いしてもらえた)、トイレを借りるため個室を求めて1階づつ登って入ってみますが個室の需要が多いようです。少し恥ずかしかったのですが女性下着売り場のあるフロアでようやく個室が空いていたので、無事に用を済ます事が出来ました。
いろいろあった東京もひとまずは終わりです。すっかり日の暮れた東京を、それでも明るい夜の東京を、様々な思い出を胸につばさのシートに身を任せ後にしました。
完
山形に戻られてからは、お腹の具合いは回復しましたか?
だいぶお疲れで、体調も悪いと言いながら
アクディブだな~と感動(?)しました。
お腹の調子が悪いと言いながらお蕎麦たべてるし~
Mac食べたらどうしようとか
手に汗にぎる展開でした。
上野近辺、湯島は、昔昔、OL時代お勤めしていたので、懐かしく~
この時季、湯島天神に梅見に
行ったりしていたなぁ~って
私も行って見たくなりました。
1月から自宅パソコンが使えず難儀しておりまして、返事が遅くなり申し訳ありません。
お腹の調子は八重洲の薬を服用したら一発で治りました。さすが東京の薬は違いますねぇ(笑)。でもお昼はもう少し軽めにしておくべきでした
ちょっと前(?)のOL時代にノアさんが見た梅の花と同じものを、時は違えどポンコツmaikuruも見られたなんて、なんかドラマチックな感じです。おかげでバカバカしい1日がいい思い出になりました