おらと煙は・・・  ~ Diary of  ”Maikuru” ~

高い所が好き。山の頂上で食べるラーメンが大好物。
密かにアクティブ宣言した勘違いオヤジの日記。

尾瀬

2014年10月06日 | 山歩き



平成26年10月3日(金)     晴れ
平成26年10月4日(土)     曇り





 ちょっと尾瀬に行って来ました。


(行程)

(一日目)
 山形出発(5:00) → 戸倉駐車場(10:00) → 鳩待峠(10:30) → 山の鼻(11:40 - 12:20) → 牛首(13:00) → 竜宮小屋(13:30) → 見晴(14:00) → 東電小屋(14:45)(泊)

(二日目)
 東電小屋出発(6:50) → ヨッピ吊橋(7:10) → 牛首(7:40) → 山の鼻(8:20) → 鳩待峠(9:30) → 戸倉駐車場(10:05)




「尾瀬さ行きたいな~ 今回は群馬からな、よろしく


 今から遡ること3ヶ月前、先輩のKさんがおらに話しかけてきました。先輩に言われればいいも悪いも自分に選択肢はありません。言われたとおりに従順にプランを企画・実行するのがおらの存在意義というか役目であります。

 昨年の夏、一度Kさんの呼びかけで6人で尾瀬に行ってます(もちろんプランから会計等全部おら)。その時は福島県側から入って

御池~沼山峠~尾瀬沼~見晴(泊)~三条の滝~御池

と回ってきましたが、その時のノリで今度は群馬県側からという話が出ていたのですが、すでに先輩の中では今年の確定事項の予定となっていたようです。

 その前回、尾瀬ヶ原の奥(群馬県側)まで行くことができなかったので、今回は鳩待峠から入って山の鼻から見晴まで直線的に結ぶ木道(メンバーに説明するために「中央通り」と名付けた)を歩いて、前回と今回で尾瀬ヶ原の北から南を一つにつなげる計画です。もちろん中央通りを往復だけでは物足りないので周回コースとし、時間や体力を考慮するとその立地場所から必然的に山小屋は「東電小屋」となりました。

 ということで早速昨年のメンバーに声を掛け、尾瀬ヶ原の草紅葉を狙い山小屋に予約を入れ(インターネット予約ではすでに2ヶ月前には4~5日の土日は埋まっていた)、先月の谷川岳と並行しながら少しづつプランを練りました。今回のメンバーは2人減って4人です。2人の女性のうち一人は山歩きデビューのTさんとなりました。先月の谷川岳や伊勢・大阪旅行など出費がかさんでるので、金銭的に無理のない予定を考えます。出発前の集金額は一人1万7千円(山小屋1泊2食付1万円、シャトルバス往復代、高速・ガソリン代、駐車場代)に抑え、その他食事代は個人持ちとし、おらは節約のため2食分おにぎりをもっていくことにしました。



 朝5時に山形市内を出発。山形北インターより高速に乗り、まずは栃木県の宇都宮インターから日光を目指します。曇りの天気予報ははずれていい天気、日光宇都宮道路から男体山が見えてきた。




いろは坂に入り登っていくと、紅葉も大分すすんでいます。明日は日光の観光もいいかもね~とか話しながら車はいろんな沼の脇をどんどん進みます。金精峠から




片品村から戸倉駐車場へ




 10時戸倉駐車場に到着、日本全国いろんな地名のナンバーの車が止まっているので、一つ一つ確認するだけでも飽きません。ここからは鳩待峠までマイカー規制です。シャトルバスの時間はまだですが、先に着いたお客さん達が次々とジャンボタクシーで出掛けていきます。一人では大変だからと今回会計係を買って出てくれた優しいYさんが乗車券を購入してきてくれました。クマの話を得意げに話す乗り合いタクシーの運転手さんが時々車を止めてクマポイントを教えてくれます。興味津津で聞いている他のお客さんに紛れ、最後部座席には一人静かに真剣にクマの情報に耳を傾けるおらがいました。今回デビューのTさんはいくら使ったのでしょうか?持ち物や上から下まで着るもの全てが本格的なものでコーディネイトされています。


 鳩待峠到着、バスが数台とジャンボタクシーが10台くらい止まっていました。





 みなさんトイレを済ませて尾瀬ヶ原までの道に足を踏み入れます。いきなり下り坂が続きますが、前をゆく団体さんがゆっくりで渋滞です。明日の帰り道での登りが心配でした。


 30分程進むと至仏山も見え、周りの紅葉も最高にきれいです。草紅葉どころか木々の紅葉も最盛期じゃないでしょうか。








川の近くを歩くようになり、間もなく山の鼻到着。テン泊場もあります。








 他のメンバーは昼食を持ってきていないので至仏山荘に入り食事を注文します。おにぎりを持ってきたおらはタダで食事する訳にはいかず、缶ビールを購入し最高の気分で飲みながら妻の握ってくれたおにぎりを頬張りました。女性2人は食事の他にソフトクリームを食べていました。


 ゆっくり食事を楽しんだ後尾瀬ヶ原に突入。おお、黄色い!これから長丁場となる中央通りの向こうに燧ヶ岳が見えます。

「また来たぞー!尾瀬ー!何でこんなに広いんだ―!」
心の中で叫びました。






逆さ燧、風でちょっと波が立って残念




振り返って至仏山




中学生の集団と次々にすれ違い、挨拶も忙しいです。特に坊主頭のいかにも野球部っぽい男子はみんな挨拶がよく、とても印象的でした。疲れ始めた頃牛首に到着、椅子に腰かけて休みます。




おっ燧ヶ岳にガスがかかってきた。天気予報では雷に注意と夕方から雨だったので、風も出て来たし少し急ぎましょう。






この広大な草原の草紅葉、あり得ません。かなり感動。

いつも過ごしている田んぼの景色は忘れて、メンバーにも気遣いながらこの空間に浸りきって歩きます。

周りの山々の紅葉もきれいだし、ホント今日は楽しいな。しかし、徐々に燧ヶ岳方面にガスがかかってきています。









 30分程で竜宮小屋到着。




ビール飲んだのでトイレに直行しました。スッキリして今度は見晴に向けて出発!GoGo!と林を抜けると




えっ広大な景色が?ない?




考えようによっては晴れた尾瀬と霧の尾瀬、1日で2度美味しいってか?ポジティブに気持ちを切り替え、仲間と楽しく話しながら歩き続けます。

 またまた30分程で見晴に到着、ここで去年と合わせて尾瀬ヶ原が一つに繋がりました。距離を測って作ったみたいにチェックポイントが正確に訪れるのも驚きです。




 さあ後は東電小屋に向けてラストスパートです。ここで初めてTさんから先頭を歩いてもらいました。チョッチョッちょっとTさん、歩くの速過ぎです。今回のメンバー唯一の立ち仕事人は伊達じゃないです。霧の中、幻想的な空気の中を進みます。




東電吊橋で急な坂があり、そこでTさんと先輩のKさんが見えなくなるほど先に進んで行きました。。







 吊橋から15分程で東電小屋到着、TさんとKさんが小屋の前に座って待っていてくれました。




男女4人が相部屋でちょっと驚きましたが、部屋からの眺め。




 尾瀬の山小屋は電気が使え、風呂も入れ、食事も食堂で食べられます。ホテルみたいです。とりあえず熱い風呂に浸かり、缶ビール(どうしても飲んでしまう)で乾杯し、リュックの中に持ってきたウイスキーとつまみで宴会の始まりです。Tさんのつまみ小袋とYさんの自家製枝豆とKさんのアーモンドチョコレートと、みんな持ち寄ったものですでに腹いっぱいになりました。


 2時間ほど飲んだ後、アナウンスに従い夕食を食べて部屋に帰ると疲労困憊のメンバーはバタンキューでした。6時半から尾瀬の自然についての話があると聞いていたので、寝始めた3人を置いて一人談話室に入りました。他のお客さん(酔っ払っているのはたぶんおらのみ)と一緒に管理人さんの話を聞きます。

 ネットにネタバレはよくないので内容はさておき、それはそれは楽しい話の内容で、これを聞くだけでも東電小屋に泊まる価値があると思いました。



 次の日の朝5時半頃




 出発前




 インターネットで見れるライブカメラはここからなのかな?




 6時に朝食を食べ、名残惜しいですが予定より早く小屋を後にします。






木道の向こうの林からバサバサと音が聞こえてきます。伐採でもしているかのような音が鳴り響きますが人が入るような所ではないです。クマさんも食事しているのかな?


 気になっていたヨッピ吊橋、工事中でした。




ペンキで塗ったかのような白い木




歩いていると雨が落ちてきました。今回は傘をさして歩きます。










 牛首にて、ワシ?




 広い広い尾瀬もあと少しで最後です。至仏山頂はずっとガスの中。紅葉を眺めつつゆっくりと景色を堪能しながら歩きました。あーいつまでもここに居たい。










「サラバじゃ~尾瀬~!」

心の中で大きな声で叫びました。

 山の鼻から鳩待峠に向かう道はたくさんの人達とすれ違いました。団体さんもハンパなくいます。頑張って、頑張って、鳩待峠到着。観光バスがたくさん止まっていました。




 戸倉までのタクシーの運ちゃんもクマの話題でガイドしながら運転してくれます。今朝も木の上にクマを見たとの事でした。今年の紅葉はナナカマドの赤が少ないと説明してくれました。

 10時、駐車場到着。近くの風呂はまだ入れなく、仕方がないのでそのまま車で出発。途中、硫黄の臭いに導かれ日光の手前の元湯温泉に立ち寄りました。












蛇口が黒くなっています。いい風呂でした。あ~あ、楽しかった尾瀬もこれで終了です。みなさん、お疲れ様でした。よく頑張った、自分。







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