embrace:everything

他愛ない日常に
流れゆくものすべてを
あるがままに。

E:ENTERTAINMENT -THE HYDE-

2012-02-07 11:19:22 | hyde:HYDE
※ご注意

・主観的内容です。憶測を含みます。
・音楽性に対する私的意見を含みます。
・かなり長文です。

おkならどうぞ↓



















彼の「エンターテイメント」に対するこだわりがよく顕れてる。
観客を「楽しませる」ということ。


ソロやVAMPSでアングラなロックを…という視点から、
それをやることで、お客さんは、ほんまに楽しんでくれてるんか?
っていう視点に変わっていったんやと思う。
ステージの上、自分のプレイ、から、
もっと向こうの…ステージの下の、観客の反応、へ。

それは、ある意味余裕ができたってことやろうと思う。


わたしは、HYDEさんを初めてライヴで見たのがVAMPSやった。
L'Arc~en~Cielはずっと聴いてたけど、ライヴに行ったことはなくて。
…っていうか、地味にわたし箱入りやったんで、
ライヴというものに行ったことがずっとなくて(汗)
初めて行ったのはポカリス●ットのイベント…城ホで、ジュディマリ見たくて(笑)
あれは、楽しかった。やっぱり初ライヴって忘れられへん。


VAMPS初は、USJの2日目。
ロックのライヴが初めてやったわたしは、
箱でもなく野外やし、夏やし(笑)、
どうなるんやろ、めっちゃ押しとかあったら潰されてしまうわ、
後ろでおとなしく見てよう…
…と思っとったけど、最前ブロック3列目という好条件の上、
自分がおった上手側からハーレーでHYDEさんとK.A.Zさん出てくるの見た瞬間に、
なんか全部吹っ飛んだ…(笑)

中盤には、最前で、柵掴んで頭振ってた…人生初ヘドバン(笑)

それぐらい、楽しかった。
ウォーターガンで水もかけてもらったし(笑)
実はソロ曲ほとんど分からんかった。ソロから離れてたから。
VAMPS(アルバム)だけを聴いていったみたいなもんやったけど、
それでも、手を振り上げ、頭を振って、跳んで。
魂ごと揺さぶられるっていうんはこういうライヴを言うんやって思った。


この章で、おっ、と思ったのは、
超人気アイドルグループを多数抱えてる、某事務所主催のステージを絶賛してたこと。
ジャンルは全く違うけど、
エンターテイメントを提供するプロっていうのは、
面白いことをする人たちのステージ見てるんやなって。
わたしは某事務所所属アイドルにキャーてなってたのは小学校で終わってしまったけど、
やっぱり、特にファンってわけじゃなくてもすごいと思う。

…ジャンルが全く違うって思ってんのは、もしかしたら見てる側だけかも。
彼は、もっと柔軟に、
自分ができる「もっと面白いこと」を考えるんやろう。
何かと何かをくっつけるのが得意、って、『A』の章で言うてはったし。


あともう一つ、おっ、てなったのは、
他国の国民に対する、一部の日本人の態度について、彼が触れてたこと。
この本が、いかに彼にとって、
掘り下げたことまで書こうとしたかっていうのが分かる。
過激な思想を持った人が読めば、批判を受けやすい内容で。
でも、あえて触れた。
多分雑誌のインタビューでは言わないような表現やった。

グローバリゼーションの流れに、日本は置いて行かれてる。
世界に行った彼やからこそ、それを肌で感じるんやろう。



ロックで、
こどもからお年寄りまで見に行きたいって思えるようなステージを、
日本で実現できたら、それはほんまにかっこいい。
…わたしは、彼にやってほしい。


うーんと、これはもう超私的な思いなんやけど、
日本で全世代に受け入れられるロック、をやるなら、
多分できるのはL'Arc~en~Cielやろうなって思う。
そして、彼の言う、ロックの本場アメリカでふつうにラジオでかかるロック、
ができるのは、VAMPSかなって。


日本人の好むロック…年齢を問わず、ってなると、
L'Arc~en~Cielの持つイメージ(楽曲にしてもヴィジュアル的な面でも)は、
幅広い人々の心を掴めると思う。

脱線するけど、ツイッターでも言うた話やねんけど。
先日60代半ばくらいの上品なご婦人お二人連れのお客様を接客したとき、
たまたまL'Arc~en~Cielの写真年賀状を表紙のポケットに挟んだ、
わたしの手帳がそこにあって。
「あらー」
「あらー…ねえ」
ってまじまじとご覧になってて。
え、まさか…と思ってたら、
「ねえ、そうよね?」
「両サイドとか…ほらこっちの方も、そうみたいやけど、そうかしら?
 なんか感じが違うわねえ」
っていう会話の後、わたしを見て、
「L'Arc~en~Cielよね?この人、ハイドさんでしょう?
 なんか雰囲気違うわね?でも、綺麗ねえ」

…さすが、日本を代表するロックバンド…。

って思った。
明らかにわたしの母より年上やった。
ご存知やった。

でも、わたしの母は彼らを知らんかって。
わたしが聴くから認識したけど、
そういう意味では、L'Arc~en~Cielには、
今以上に、できることがあるんやと思う。


VAMPSの彼は、ロック少年みたいで。
貪欲で、攻撃的で、
それでいてどこか、
求めて欲しくて、もっと近づいてきて欲しくて、
認めて欲しくて、愛して欲しがるような面があって。
そこが愛おしくなってしまう。
多分、そう思ってるのは、わたしだけじゃない。

HYDEソロ→VAMPSへの流れは、
アングラでコアなロックから、
そこを突き抜けて、
尖った感じを失わないまま、やんちゃさがプラスされたみたいな。
言い方がこれでいいんか分からへんけど、
「分かりやすくロック」で、楽曲のクオリティの高さと表現力とがあって。
ステージを一度見たら、ADDICTになるのは間違いない。

最初は嫌やったっぽいけど、
今となっては、
インディーズレーベルでありながら、使えるものは使う、
ていう商売のしたたかさも少しずつ強みになっていってると思う。
やり方は、メジャーレーベルのそれとは違うけど。
違うやり方で、自分たちを売り込んで、
世界にまで持って行ったことは、ほんまに、一つの大偉業やと思う。


いつも彼は、
何かを成功させては、
その次を、見てる。

「あれは成功やったな」
って、彼の口から聞くことの数が、
わたしらが思ってるものより遥かに少なくて、
わたしらが思う大きな成功すら、
次の目標へのステップになってるんやなって思う。

自分の生み出す最高のものを、次々と越えて行こうとする。
次は、もっと。
そのモチベーションが、彼の足を前へと動かすから、
わたしは、これからも、そうであって欲しいと、
ファンとして願う。
もっと見ていたい、もっと見てみたいから。



最後に、個人的な願い。

彼は、世界から、
「日本人だから」、「J-ROCKだから」っていう理由で、
ちょっと特別に見られるのを嫌っているみたい。
つまり、日本という国は彼が言うように、
世界から文化的に特別視されてて、それは現実で。
ヨーロッパでは空前の日本文化ブームやし、
彼らのつくる曲を、先入観なしに耳にする前に、
「日本の」
ていうフィルターがかかる。
そのことで、
純粋に、楽曲について、評価してもらえてない、と、
彼は思ってるんやろう。

それは、もしかしたら、事実かも知れへん。

でもね、J-ROCKも、J-POPも、それ自体が、一つのカテゴリーに成長して行ってると思うねん。
確かに、クオリティにはばらつきはある。
スキルが全てでは絶対にないけど、
明らかにプロとしてのスキルが発展途上なミュージシャンもいると思う。
でも、日本人が持つ耳の繊細さは、どこの国にも引けをとらへん、
とも思ってて。
日本人が生み出す曲の美しさ、生演奏とプログラミングのマッチング、
そういうのって、わたしは世界で通用すると思ってる。

だったら、
そのカテゴリーが成長し、完成度を上げて、
世界に認められるように。
「日本」といえば、
「J-ROCK」、
そして「JAPANIMATION」ていうぐらい、
一番最初に誰もが言うてくれるように、

それを牽引できるのは、
誰?


まずは、日本贔屓のフィルターを外してもらうこと。

そして
「その次」を、
わたしは彼に、やってほしい。

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