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全日本Rd.7-鈴鹿(4)

2007-11-01 | レース/全日本
【JSBスタート前のハプニング】
JSB決勝では2レースともにスタート前に赤旗が出るハプニングがありました。SUGOの悪夢が一瞬頭をよぎりました。。。でも今回はそんなに大事にはならずに済みました。(って言っても影響は少なからず出ましたが。(-_-;)

レース2ではスタート直前に秋吉選手のマシンにトラブルが発生し、スタート出来ないとのことでディレイに。レース1では何とコース上に小動物が侵入したとのことで、ウォームアップに向けてエンジンを吹かしている最中に赤旗中断となりました。
小動物???と不思議に思った次の瞬間、ビジョンにその小動物を追いかけるオフィシャルさんたちの必死な様子が映し出されました。場所は裏ストレート、だったでしょうか?その様子には場内、及びグリッドの選手たちからも思わず笑いが。(笑)足の短い犬(コーギー?)かウサギのようにも見えましたが。。。なぜ入ってしまったのでしょうね?(^^;

こうしてオイル漏れなどの深刻な事態ではなかったことで多少和やかムードも漂っていたのですが、このたった数分間の中断の間にもタイヤはみるみるうちに冷えてしまったようで、この後のウォームアップでは1コーナーで横江選手、山口選手が絡んで転倒!というアクシデントが発生してしまいました。(涙)
結局この2選手はレース1のグリッドに付くことは出来ず。山口選手にいたってはランク2位につけていたにも関わらず、レース2も欠場となってしまいました。残念!

清成選手【JSB決勝レース】
JSB決勝レースは2レースともに清成選手の圧勝!となりました。(^^)v ちょうど見ていたグラスタからはS字の一部が少しだけ見えたのですが、清成選手の切り返しは誰よりも早く、切れ味抜群でした!
そしてレース1のゴール時には、人差し指で一番~!と示しながらホームストレートを駆け抜けていった清成選手!も~そのカッコ良さったらなかったですよ!!(笑)本当にシビレました。
今まで見ることが出来なかったBSBでのレースを目の前で再現してくれたようで、私もとても嬉しかったです。(^^) 今までもきっとこういう素晴らしい走りで、英国のファンのハートを鷲掴みにしてきたのでしょうね♪
この2レースを見ての感想、清成選手への思いはもちろんたくさん有りますが、有りすぎて長くなるので(爆)それはまた別で書きたいと思います。(^^;

今回のレースでは中須賀選手、安田選手もいい走りでした!酒井選手もまだケガが癒えていない状態なのにレース2では3位に入り、安田選手とともに今年ステップアップしてきたとは思えないほどの活躍ぶり。来年も本当に楽しみです♪

ノックアウト方式Q2で惜しくも敗れた伊藤選手、柳川選手のベテラン二人は、伊藤選手は後方で力走を披露。バトルをしながら着々と順位を上げ7位、6位でレースを終えました。
柳川選手は今回なぜだか踏んだり蹴ったりで(涙)レース1では転倒リタイア。レース2ではジャンプスタートのペナルティを受け、しかもそのまま走行を続けたため黒旗失格!両レースで結果を残すことが出来ませんでした。残念。

このクラスのチャンピオンとなったのは渡辺選手!両レースともに6位、9位とちょっと下位に沈み、いつものキレのある走りは見られませんでしたが、確実に走りきって無事タイトルを決めました。
チャンピオン表彰式では『来年は世界に行きます!』と力強く宣言していた渡辺選手。どこへ行くのかはこの時明言はしませんでしたが、インテリマークの記事によると、来季はリズラ・スズキからBSBにフル参戦することが10月31日付で正式に発表となったようです♪
どんな走りを見せてくれるかワクワク、楽しみです!全日本でその走りが見られないのは寂しいですし、BSBはきっと来年もまた熾烈で、過酷だとは思いますけど(^^; また新たなステージでぜひ頑張ってもらいたいです!

清成選手は表彰式インタビューで『今まで乗ってきたCBRが来年モデルチェンジするので、最後に勝って終われて良かったです』と言ってました。それを聞いて私も、勝って今シーズンを締めくくれたことは本当に良かった!と嬉しく思ったので・す・が~。。。同時に、来年マシンがモデルチェンジするということに一抹の不安を抱いてしまいました。(-_-;
これまでも、そして今季のMotoGPでも初年度のマシンに苦戦する選手たちの姿をイヤというほど見てきましたからね!願わくば一年目から速く走れるマシンでありますように~っ!頼みますよ~!ホンダさ~ん!!
ちなみに今回清成選手が乗っていたマシンは、8耐仕様そのままのマシンだったそうで。エントリーリストを見た時、手島選手とは違う表示だったので、あれ?と思っていたのですけどね。そんなマシンでもぶっちぎり。もう素晴らしいの一言です。(^^;

【チャンピオンという重み】
今大会では全クラスでチャンピオンが決定したわけですが、皆チャンピオンというプレッシャーからなのか?レースでは固くなってしまったようで、会心の走りというのはなかなか見られませんでした。快走出来たのは結局、小西選手だけでしたね。あとは皆、ガチガチに緊張していたような?(^^;
そして終わった後は皆、同じように安堵の表情を浮かべていたのが印象的でした。宇井選手は今までを振り返って涙する場面もありましたしね。
BSBでチャンプを決めてきた清成選手も、ピットウォークで話を聞いた限りではギリギリだったようですし。やっぱりチャンプを取るということはすごく大変なことで、重みのあることなんだなぁと改めて思った、今大会でありました。

大変な重圧の中、見事栄光を掴み取った新チャンピオンの皆様、本当におめでとうございました!

【献花、黙祷。。。】
今大会ではヤマハブースにて阿部典史選手、沼田憲保選手、奥野正雄選手の追悼コーナーが設置され、献花台も設けられていました。私たちも花を持参し、お供えしてきました。
展示されていたたくさんの写真パネルや主を失ったマシンを見て『あ~もう本当に、この方たちはこの世界には存在しないんだ。。。』と思ったらグッと悲しみが込み上げてきましたが、お花をあげ、手を合わせて祈ることで、少し気持ちの整理がついたように思います。



決勝日にはレースの合間を縫って、三人の死を悼み黙祷も捧げられました。
何の音もしない、異様なまでに静まり返ったサーキット。。。大勢の人が祈っていた間のつかの間の静寂は、悲しみに溢れていたようにも思います。でも同時に、決然とした思いも感じられました。
そんな沢山の人たちの思いに触れられて、私もやっと今回のことにけじめをつけ、前向きな気持ちになることが出来ました。これからもしっかりと前を向いて歩いていこう、という覚悟が。

悲しみはそう簡単に消えるものじゃない。これで全てが割り切れるというものでもない。でも今まで言う気にもなれなかった言葉が、今は言える。
沼田選手、奥野選手、そしてノリック。。。今まで本当にありがとう。どうぞ安らかに。
サーキットで祈りを捧げたことで、やっと3人にお別れの言葉が言えた私でした。

でもやっぱり、レースを見ている限り、サーキットに足を運んでいる限り、選手たちの存在は私たちの心の中で生き続けていくと思いますし、これからもそばに感じると思います。
きっと彼らも近くから見守ってくれている。私はそんな気がします。
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