眠むの木の今週のひとこと

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羽毛布団の選び方1

2006-08-29 19:05:22 | お知らせ
最近、布団の話題から大いに外れていっていたので、
話を少し戻してみます。

暑い夏も過ぎて、これからだんだん涼しくなり、
寒くなってゆきますね。
今更ですが、羽毛布団選びのポイントを書いてみます。

日本寝装品研究所発行の寝装とインテリアの情報誌
「ボンニュイ」Vol.33秋冬号から転記・参考にさせていただきました。
途中で自分の意見なども入るかも。(^^

○羽毛ふとんを見極めるポイントは…

1.詰めもの(羽毛)

2.側地(側生地)

3.縫製(キルティング)

などがありますが、価格を大きく左右するのは詰めものと側地です。

まず始めに…

羽毛布団(うもうふとん)と羽根布団(はねふとん)の違いは、
水鳥(グースやダウン)の羽毛は形状の違いにより、
ダウン(羽毛)羽根(フェザー)に分けられます。

その布団に使われてる水鳥羽毛のうち、
ダウンの比率が50%以上のものを羽毛布団(うもうふとん)
反対に、フェザーが50%以上のものが羽根布団(はねふとん)となります。

もちろん、空気を沢山含む羽毛布団の方が
羽根布団に比べ価格は上がります。
中には、ダウン率が高くても価格が安いものがありますが、
未熟なダウンや粗悪なダウンでも「ダウン」とみなされますので、
ダウン率だけで選ぶのも禁物ですが…


ポイント①
 詰めもの(羽毛)

羽毛ふとんの詰めものには、主に食用の家禽として、
世界中で大量に飼育されているグース(ガチョウ)と
ダック(アヒル)の羽毛が使われています。

また、羽毛の形状の違いによって、ダウンとフェザーに分けられます。
グースは野生のガンを家禽に、ダックは野生のカモを家禽に、
それぞれ改良したものです。同じ条件で飼育された場合を比較すると、
グースの方がダックよりも、次の理由で優れています。

理由1
グースの方がダックよりも体形が大きいため、
ダウンボール(タンポポの綿毛のような球状のダウン)が大きく、
空気をたくさん含み、カサ高性に優れている。

理由2
ダウンの小羽枝の三角形の節が、
ダックは先端に片寄って集中しているが、
グースの節は問隔も長く、平均的に根元まであります。
このためグースの方が、羽毛同士が絡みにくく、
カサ高性に優れています。

理由3
グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細くて軟らかく、
ふとんに使用した場合に、肌添いが良くフイット感があります。

◆羽毛の色(カラー)

グースにもダックにも、
ホワイトとグレー(シルバー)があります。
側地から色が透けず、清潔そうに見えることから、
一般にホワイトの方が人気があり、価格が高いのですが、
品質面ではほとんど差がありません。

むしろグレーの方が羽毛に若干弾力があるともいわれています。
ダウンの中で最高級品といわれ、高価なアイダーダックも茶色です。

ダウンの名称



配達に行ってきますので、
続きはまた明日にでも…

書いた人 長男

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