絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

小さな仕立屋さん

2014年11月30日 | 英語教室
こども英語教室ラボ・パーティのtutorたちは、
この時期、秋研修というお勉強会をしています。

その中で、劇活動の研修を、します。
こどもたちと一緒にやっているように、お話を選び、
そのお話を研究し、音声教材をよ〜く聞き込み、
気持ちをこめてお話の劇を表現して、
劇として作り上げます。

劇のグループ活動は
1回数時間の活動を4回だけなので、
子どもたちのようにゆっくりとした積み上げができないのですが、
それでもこの期間は、お話の中の住人になり、
命の洗濯をしていますよ。

物語を織り成している言葉たちの、さまざまな色や模様や響きが、
耳から身体中までぐるぐる流れています。
お話の場面がいつも目の前を巡るようになります。
ほんとうに沢山のことばや思いに出会いますよ。
そして生き方が洗われます。

別世界を表現することで
人生が何倍にも豊かになります。
まるで俳優さんのようですね。
そこから得た言葉は生きています。

最近、6年生の女の子が、
「小さな仕立て屋さん」の主人公のロッタのセリフを嬉しそうに言いながら
…このひとは自分とは全然ちがう、ほんとに優しいんだもの、自分はこんなふうになれない、
意地悪な役の方があっていたかな…

なんて、つぶやいていました。
でも本当に嬉しそうにロッタになっていたんですよ。
そういうところが、この活動のすてきなところです。



さてtutor秋研修の、わたしのグループはお話を決めるとき、
この春刊行されたあたらしいライブラリー(音声と本の教材)の中から、
新しい出会いにドキドキしたいという期待から、選ぶことになりました。
魅力的な物語ばかりでしたが、
「小さな仕立て屋さん」は、
エレナ・ファージョンの作品であることに、好きな人も馴染みのない人も、
今までにない「引き」がやはりあり、
石井桃子さんではない新しい翻訳をした、三辺律子さんの講演を春に聞いたことも
記憶に新しく、とても新鮮だったことも、
それにラブストーリーであるということも、
やはりドキドキしたい!という大人女子の生きる欲求もありだと思いますが、
選ばれたのです。

ファージョンの物語は、昔話のような形をしたファンタジー。
主人公や、登場人物がとても魅力的。何か惹かれる。
このお話も、王様とお姫様が出てくるけれど、普通の昔話のように聞いていると
そんな結末にはならないところが、また魅力的。


主役たちのラブストーリーを温かく見守り、盛り上げるような表現にしたい気持ち、
それでいて他の役たちのそれぞれの楽しみ、
ファージョンの語りを、スラスラとナレーションする難しさと気持ちよさを、まさに体験する活動でした。

明日、発表会なのですよ。
ドキドキ、ふふふ。
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