日々の雑記

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ふくらはぎの腓骨を複雑骨折した話 最終回

2025-02-04 01:00:00 | 日記
リハビリ中に理学療法士の方から色々な
話を聞いて、それが凄く勉強になったので
最後に紹介したいなと。

「最近は君より若い人でも骨折する人は多い。
若いのに足腰が弱っているから。
その理由はバリアフリーの場所、あと洋室が
増えているから。バリアフリーや洋室は身体に
負荷がかからないからお年寄りには優しいが、
若い人には身体を衰えさせるだけのもの。君の
田舎の家は和室でしょ?下に座るでしょ?
段差も多いでしょ?ベッドじゃなくて敷布団でしょ。
でもそれが良いんだよ」

「例えば敷布団の場合、起きるあがるのもベッドより
遥かに足腰を使う。そして布団を畳んで押入れにしまう。
この動作も足腰を使う。下に座るのも椅子に座るより
足腰を使う。段差を乗り越えるのにも足腰を使う。
足腰はね、使わないと衰えるんだよ。それに年齢は
関係無い」

「エレベーターやエスカレーターの普及も足腰が
弱くなる人を増やしている。ちゃんと階段を使えば
そう簡単に弱らない。現代社会は身体に優しくなって
いるが、言い方を変えれば身体に甘くなっている。
それは足腰にかかわらず身体全体を衰えさせる。
普段から運動が習慣の人はともかく、そうでない人
はどんどん身体が弱っていく。その結果、どこかで
転倒して簡単に骨折する」

「身体を鍛えるというのはね、身体をいじめること
なんだよ。逆に身体は甘やかすほど衰えていく。
いじめすぎはよくないけど定期的にいじめて衰え
を防ぐことが肝心」

「職業病だけど駅とかで階段を降りる人をつい
観察してしまう。1段、1段、しっかり降りている人
は足腰がしっかりしている証拠。逆に不安定だったり
若い人に多いけど凄い勢いで降りていくのは駄目。
ちなみに上る時は勢いでなんとかなるから参考に
ならない」 

「最近若い子の不良が少ないよね。良いことだけど、
不良ってヤンキー座りで座ってるよね。あれ足腰を
凄く使うポーズで、たぶんあれが出来る子が減ってる
んじゃないかな?」

「女性のヒールは論外だよ。足首の柔軟性は凄く
大事。その足首を固定する履物で転倒しても
驚きが無いね。だから足首のストレッチ、色々
教えたでしょ?ヒールじゃなくても足首が
固いと転倒する確立は跳ね上がるよ」 

最後に。私のリハビリを担当してくれたのは
リハビリ科のトップの人だった。年齢は不明だが
頭は白髪で真っ白。髪の量もだいぶ少なかった。
50代後半は間違いなかっただろう。その代わり
身体は筋骨隆々。私が何かメニューをこなして
いる間、隣でずっと片足スクワットをやっている
鉄人だった(片足スクワットとは片足を真っ直ぐ
伸ばした状態でもう片方の足だけでスクワット
すること。数あるスクワットの中で最も負荷が
高いと言われる。それを私に話しかけながら
ずっとやっていた)歩く姿は身体の上下左右の
ブレがほとんど無く、歩いている。というより
スベっているように錯覚させた。あの歩き方だと
関節に負担がほとんどかからないだろう

理学療法士として何十年と積み重ねてきた経験
のおかげで私は元通り歩けるようになった。
本当に感謝しかない。

長いシリーズのお付き合い。
ありがとうございました。

最後にみなさんも私のように
なりたくなければ日頃から足腰の
ストレッチと運動をかかさないように。
冗談抜きでリハビリが上手くいかなかった
ら二度と歩けない身体になっていたので。