ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。
2022年4月のメールマガジン145号のテーマは「幸せに生きるために、子ども時代を子どもらしく過ごす」です。
メルマガより一部抜粋します。
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・・・フロイトはこの出生時に起因する“寄る辺なさ”と依存性、
そして、人間が生まれると同時に絶対的な無力をあらわにすると言いました。
未熟で無力であるが故に、養育者(母)による適切な世話が必要です。
・・・対人関係で見たときに、最初の対象である養育者(母)が安全であること。
当然ネグレクトや虐待はもっての外です。
母が自分を守ってくれる安全な存在であると思えたなら、
赤ちゃんは自ら能動的・積極的に母に近づこうとします。
しかし、安全性が感じられなかったなら、能動性・積極性は早くも消去され、
待ちの姿勢になります。
・・・更に、親が自分を守ってくれないと、自分で自分を守るしかありません。
・・親の元では自分を持たずに、親に他者に合わせるしかありません。
もしくはひきこもって、自活できるまでじっと待ちます。
しかし、ひきこもっている間に対人交流は絶たれ、・・・社会に出て行こうとしたとき自分一人の力だけでは出て行けなくなります。
子どもとはこういう寄る辺なき無力な存在であることの、大人達の理解が必要です。
・・・クライアントの訴えに多いのは、早ければ幼稚園時代から母親の手伝いをさせられたというものです。
これは母親が子になり、子が母になる役割・立場の逆転です。
本来の子ども時代は甘えと依存、適切に世話されることです。
・・・母は子どもに甘えられ世話するだけで、母が得られる利益、見返りが無いと思います。
更にいうなら、親となる人達が、自分の親との間で
子ども時代を甘えと世話を受けて育つ経験をしていることです。
・・・そこで、母は子どもにとっての父との関係が問題になります。
夫婦(子どもの両親)の間で大人として甘え合い、与え合う、
つまり夫婦中が良いことです。
・・・ああして欲しかったのにしてくれなかった、否定された、拒否された、
放ったらかしにされた…と、子ども時代が終わりません。
ここに精神分析が要請される一つの要因があります。
・・・世話された子どもの満足と笑顔に親が喜びを感じられるかどうかです。
対人関係の原型は両親の姿から学びます。
そして人にとって大事なことは、甘えと世話される親子関係から、
“子ども時代を子どもらしく過ごす”ことです。
そうして子どもは幸せに向かいます。
そのための『オールOK』適切・敏速の子育て法があります。
(2022年3月LAFAERO1 https://lafaero1.com/
こころの科学 No.46より)
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
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