ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。
2022年7月のメールマガジン147号のテーマは「子どもの感覚を尊重する」です。
メルマガより一部抜粋します。
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子どもの感覚を尊重すること。
痛い、痒い、寒い、暑い、お腹が減った、お腹が一杯になった…
様々な子どもの感覚を否定しないことです。
子どもが転んで「痛い」と言う。
お母さんが「痛いね」と言うと、子どもの痛いと感じたことは肯定・承認され、
正しく感覚器官が機能していきます。
しかし、子どもが「痛い」と言ったのに、お母さんが「痛くない」と言うと、
子どもは自分が痛いと感じたことと、お母さんの「痛くない」の言葉が一致しないため、
どちらが正しいのか分からなくなります。
これが積み重なると、多少の傷みは感じなくなり、
更に痛みを正しく感じられなくなり、けがや病気に気づくのが遅れて悪化し、
手遅れになる可能性もあります。
子どもが「お腹が空いた」と言うと、「今食べたでしょ」と言われます。
…「お腹が空いたのね、何が食べたいの」と聞くことです。
「今食べたでしょ」という言葉は、
「今食べたのだから、お腹がすくはずはないでしょう」ということであり、
子どものお腹が空いたという感覚を否定していることになります。
…自分の内部知覚を正しく受信し感じることさえ、他者(親)の反応によって
歪められてしまうことを養育者は知っておくことです。
…自分の考えや価値観を押し付けます。
自分とは別個体である子どもの感覚を尊重しなければ、親に都合のいい
親の言いなりになる操り人形です。
…子どもが「今日は暑いから、薄着でいい」と言ったら、その通り受け入れます。
「いや、寒いから一枚多く来ていきなさい」…言われ続けたクライアントは
自分で暑い寒いがわからなくなり、
「周りの人が着ている服装をみて判断した」と言いました。
…子どもが言った言葉に反応しないと、その子どもは透明人間になってしまいます。
自分の言葉が相手に届いて反射・反応した言葉なり態度が、自分の存在を明らかにします。
…温かく見守る眼差しと、その優しさと愛のもとにかけられる声。
それ以外の眼差しは監視の目であり、命令指示や否定・非難のなど不適切な声になります。
子どもの心が健全に成長するか、病むかの分かれ道です。
…日本の婚姻・出生率の低下は、愛する能力の低下ではないかと考えます。
(2022年6月LAFAERO1 https://lafaero1.com/
精神分析家 蘇廻成輪氏 メタ言語講座 より筆者まとめ)
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
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