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ネタバレ感想 小説「帰れない山」パオロ コニェッティ

2023-12-19 | 小説・漫画他
映画を見て面白かったのと、原作では映画で描かれていない部分があるかもしれないから、そこをもっと知りたいと思って読みました。

映画も小説も両方とても良かった。
なんというか・・・良い読書タイムを過ごせた?という感じ。
長い30年程の山の様子と親友との交流、両親との関係等が書かれており、丁寧だけど長ったらしくなく、お説教っぽくもなく、読みやすいんですよね。
イタリアだけじゃなく世界各国で人気のある作品というのも解るわ。

映画は小説をほぼそのまま上手く再現されていて、雰囲気も全て良い感じにまとまっていた良作だったのね・・・。本だけより映画を見る方が山の自然や風景も見られて楽しめるかも。

★以下ネタバレ★

小説版では父の幼少時代や父と母の出会い(幼い頃からの幼馴染で、一緒に成長し、その後父が医者希望の親友と山登りに行った先で親友だけが亡くなってしまい(しっかり下準備せず無防備な登山だったことを責められ)、父や親類と確執が出来疎遠に・・・でも母は落ち込む父に寄り添い結婚することになったという事が解りました。

あと、主人公が誰かと良い仲になっても長続きせず、すぐ自分から終わらせてしまう性分であること、ラーラもその一人であり、たった2ヶ月の交際であったのね。彼の方から別れようと言って、了解済みだったのね。

20代中盤のころ、父とブルーノは映画では山登りとかたまに会う関係だと思っていたら、小説を読んだらお母さんから毎日会う様な関係だったと・・・そんなに親しかったんだね・・・

それと、ブルーノとラーラとラブラブだった初期の頃、ラーラがちょっとそっけないとブルーノが感じてていた件で、ラーラが「彼と結婚するなんてとんでもない」と、生活力がないことが大きなネックになっていた様子でした。でも子供が産まれた。それは作ろうと思ってなのか?出来ちゃったのか?未婚のまま産んだのか、それとも入籍後なのかは解らなかったです。


坂本龍一さんの推薦本だったそうな。amazonで、そうコメント書いている人がいた

映画版の感想

帰れない山 (新潮クレスト・ブックス) – 2018/10/31
Paolo Cognetti (原名), パオロ コニェッティ

街の少年と山の少年 二人の人生があの山で再び交錯する。山がすべてを教えてくれた。牛飼い少年との出会い、冒険、父の孤独と遺志、心地よい沈黙と信頼、友との別れ――。北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、本当の居場所を求めて彷徨う二人の男の葛藤と友情を描く。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー。
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8 コメント

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読みましたよ (todo23)
2024-02-02 16:11:54
良い小説でした。
映画も見てみたくなりましたよ。

http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/33410959.html
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todo23さん☆ (latifa)
2024-02-03 21:02:45
todo23さん、こんばんは
これ、お読みになられたのですね。

私もこれ好きでした。
世界中で人気の作品というのも解ります。

映画もご覧になって頂きたいなー
風景とかリアルに見られるし、小屋を作るシーンとかも映画の方が色々解るし・・・
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Unknown (todo23)
2024-02-04 16:04:32
大学時代まで山に登っていました。
中四国、九州あたりの夏山なので、さほど標高は無く、雄大さにも欠けますが。
今はもちろん登る気力も体力もないのですが、どこかあこがれの様なものは残っているようです。
DIYも大好きですしね。
Amazonでレンタルしたら500円ほどの様です。
少ししたら、借りてみましょう。
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todo23さん☆ (latifa)
2024-02-04 19:12:40
todo23さん、こんばんは
再度コメントありがとうございます。

そうなんですか。山登りの趣味もあったとは。
todo23さんは好奇心旺盛で器用、色々な楽しみをお持ちですね!

私は山登りはめっぽうダメです。体力無いし、情けないです。

映画は、まだ新作扱いですが、もうちょっと経つと値段下がると思います。
私は先に映画だったから違和感無かったけれど、原作が先だと、主人公の2人のルックスとかがイメージと違うぞーって思われるかも・・・
余り期待せずにご覧になってみて下さい

PS 松家仁之さんの本、一冊リクエストしてみました。
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こんにちは (牧場主)
2024-05-09 12:04:04
映画も小説も両方よかったです。
小説は父親の真情を後から想像するシーンが映画よりダイレクトに伝わってきました。
初めに小説を読んでいたら、多分山の高さとかがイメージできなかったと思います。特に家を作るあたりはファンタジーっぽく想像しちゃってたと思います。とても丁寧に書かれているんですけども、登山がそもそも遠い話なので頭の引き出しにないんですよね。
屋根に穴の空いた小屋が心の中で朽ちてゆくような読後感があって、↑に坂本さんが推薦してた本って書いてあったので、それを共有できたような気持ちになりました。
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牧場主さん☆ (latifa)
2024-05-09 14:25:40
牧場主さん、こんにちは
GWが終わってやっと、ほっと出来てるかなー?体調崩されていたなんて、、疲れがどっと来ちゃったのね、可哀想です・・

GW私は、さっきアップしましたが、デデデ・・を12巻読むのが一番時間を費やしていたことです

私も山登りとか全然知識がなくて、
だから前回牧場主さんが、山の高さが・・ってお話をされていて、え!全然そういう処考えてなかったな、って気がついた次第。

>小説は父親の真情を後から想像するシーンが映画よりダイレクトに伝わってきました。

そうでしたね。
この作品は、映画と小説とそれぞれ面白く、両方知ってより楽しめるっていうお得?な良作でしたよね。

PS 今、宇野君が引退されるというニュースが入って来てビックリしています。
好調に見えたのに、何か心境の変化があったのかな・・・。
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読みました (こに)
2024-09-23 13:41:39
latifaさんの記事で知った本だったのを思い出しました<m(__)m>
新潮クレストブックスは外れが少ないですね。
映画も観たいです!
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こにさん☆ (latifa)
2024-09-23 13:56:53
こにさん、こんにちは!
あ!こにさん、これ読まれたのかな?
これからお邪魔しますね

新潮クレストブックス、洒落たブランドですね。私はまだ数冊しか読んだことがないので、他にも手を広げてみたいです。

映画もなかなか良かったですよ!
私は最初に映画で、次に原作でした。
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