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これは凄かった。こういうお話は初めて読みました。
自分ならどうするだろう?と、ずっと考えてしまう内容。4つ★半
この前、一穂ミチさんの本(直木賞受賞の「ツミデミック」)を読みましたが、こちらの方で直木賞をあげた方が良かったんじゃないか?って思ったくらい、勇気が要る内容というか、3歩くらい踏み込んだお話でした。
婚約者が性犯罪(女子高生のスカートの中をスマホで盗撮)した!
出来心の様で、それ以外は何も問題のない、とても良い人だった。
別れる?そのまま結婚する?
後半は今度は被害者の女子高生と、婚約者の男の目線でのお話。
綺麗な足だな、と思って撮影したものの、顔を見て「え?」とガッカリしたのを見破られていた、いつもそういう目に遭っている女の子という設定が、これまたエグい内容。
ルッキズムや女性の辛さを描いていて、こちらの視点もかなり鋭かったんだけど、
★以下ネタバレ★
ホテルで彼に女子高生のコスプレをさせて写真を撮り、そのままの姿で駅まで歩かせるんだけど、それはちょっと仰天だったな・・・。
この彼、いい人だけど、盗撮した事に対してホントに反省してるのかなあ、重大さを理解してないのでは?って思う処もあったな。コスパとかって言葉を使ったりして・・・。
さんざん悩んだあげく結局別れるんだけど、決定的に別れのきっかけになったのは、電車の中で誰かがスマホの撮影をした時のカシャって音に思わず反応した彼女のその瞬間の顔を見て、彼がショックでいたたまれなくなったって感じなのかな・・・。
後編は偶然バッタリ遭遇した被害者の女子高生に声をかけられ交流を持ち、しかも結構親しくなる(この設定はありえ無いでしょーって思っちゃった)
実は彼女の両親はyou-tuberで、義父は娘をダシにした内容や映像を使っている。彼女はスタイルは抜群だけどお顔が残念で、近い将来整形すると言っており・・・。
それと前編では彼女が彼にすすめてみた性加害者の会みたいのには行かない!と言っていたけど、後編では自発的に行っていた。そこで知り合った男性が、最後の最後にまた再犯してしまう・・・っていうところは悲しかったな・・・。その人の彼女の気持ちを思うと辛いわ・・・。
彼も新しい職場で盗撮の事、結局周りにバレちゃってたし・・・。どこに転職してもいつかバレてしまいそう、一生やった事からは逃げられないのかもしれない。以上
彼の母親って嫌な人だったわー。夫の浮気等嫌な事があるとジャムを作って気を紛らわしているという、生々しいがありそうな設定が凄かった。
タイトルの「恋とか愛とかやさしさなら」は、グレーな感じがあっても許されるのに、信じるというのは0か100しかないというのは、なるほどなーと思いましたよ。
信じられるというのは最も崇高で難しく大切な事なのかも。
タイトルと本のデザインや装丁から想像がつかない内容で、凄く引き込まれて読ませてもらいました。後編の設定が、ちょっとありえないかな?って思ってしまったので4つ★半にしましたが、読み応えというか、考えさせられ度とか、インパクトは5つ★近かったです。
一穂ミチさん、攻めてるなー!
恋とか愛とかやさしさなら 2024/10/30 一穂ミチ
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
一穂ミチ
スモールワールズ
ツミデミック
自分ならどうするだろう?と、ずっと考えてしまう内容。4つ★半
この前、一穂ミチさんの本(直木賞受賞の「ツミデミック」)を読みましたが、こちらの方で直木賞をあげた方が良かったんじゃないか?って思ったくらい、勇気が要る内容というか、3歩くらい踏み込んだお話でした。
婚約者が性犯罪(女子高生のスカートの中をスマホで盗撮)した!
出来心の様で、それ以外は何も問題のない、とても良い人だった。
別れる?そのまま結婚する?
後半は今度は被害者の女子高生と、婚約者の男の目線でのお話。
綺麗な足だな、と思って撮影したものの、顔を見て「え?」とガッカリしたのを見破られていた、いつもそういう目に遭っている女の子という設定が、これまたエグい内容。
ルッキズムや女性の辛さを描いていて、こちらの視点もかなり鋭かったんだけど、
★以下ネタバレ★
ホテルで彼に女子高生のコスプレをさせて写真を撮り、そのままの姿で駅まで歩かせるんだけど、それはちょっと仰天だったな・・・。
この彼、いい人だけど、盗撮した事に対してホントに反省してるのかなあ、重大さを理解してないのでは?って思う処もあったな。コスパとかって言葉を使ったりして・・・。
さんざん悩んだあげく結局別れるんだけど、決定的に別れのきっかけになったのは、電車の中で誰かがスマホの撮影をした時のカシャって音に思わず反応した彼女のその瞬間の顔を見て、彼がショックでいたたまれなくなったって感じなのかな・・・。
後編は偶然バッタリ遭遇した被害者の女子高生に声をかけられ交流を持ち、しかも結構親しくなる(この設定はありえ無いでしょーって思っちゃった)
実は彼女の両親はyou-tuberで、義父は娘をダシにした内容や映像を使っている。彼女はスタイルは抜群だけどお顔が残念で、近い将来整形すると言っており・・・。
それと前編では彼女が彼にすすめてみた性加害者の会みたいのには行かない!と言っていたけど、後編では自発的に行っていた。そこで知り合った男性が、最後の最後にまた再犯してしまう・・・っていうところは悲しかったな・・・。その人の彼女の気持ちを思うと辛いわ・・・。
彼も新しい職場で盗撮の事、結局周りにバレちゃってたし・・・。どこに転職してもいつかバレてしまいそう、一生やった事からは逃げられないのかもしれない。以上
彼の母親って嫌な人だったわー。夫の浮気等嫌な事があるとジャムを作って気を紛らわしているという、生々しいがありそうな設定が凄かった。
タイトルの「恋とか愛とかやさしさなら」は、グレーな感じがあっても許されるのに、信じるというのは0か100しかないというのは、なるほどなーと思いましたよ。
信じられるというのは最も崇高で難しく大切な事なのかも。
タイトルと本のデザインや装丁から想像がつかない内容で、凄く引き込まれて読ませてもらいました。後編の設定が、ちょっとありえないかな?って思ってしまったので4つ★半にしましたが、読み応えというか、考えさせられ度とか、インパクトは5つ★近かったです。
一穂ミチさん、攻めてるなー!
恋とか愛とかやさしさなら 2024/10/30 一穂ミチ
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
一穂ミチ
スモールワールズ
ツミデミック
う~~~「ツミデミック」も本書も予約中~~~。
本書は、本屋大賞ノミネートを知ってから予約して、、、11人待ち。
ので、ゴメン!高速スクロールしてしまった^^; いや~早く読みたいんだよね。
読んだら(覚えてたら)また来ます。
あ!リクエスト中なのね? それは楽しみー。
読んだら是非お話したいな。
わぐまさんなら、どうするかなー?って
ツミデミックもまあまあ面白かったけれど、わぐまさんは一穂さん、結構前に色々読まれていて、でも最近は・・・って感じだったよね。私はこの本で3つ目で、ツミデミックもスモールワールズも短編だったから、本作は読み応えがあって面白かったんだ。