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ネタバレ「兄の終い」村井理子

2022-07-02 | 小説・漫画他
あっという間に一気読み。
重い内容なんだけれど、疾走感というか勢いがある。
女性陣(妹の村井さんと、藻と妻の加奈子さん、娘の満里奈ちゃん)が強い。

そして息子の良一くん、こんな父と2人で汚部屋で暮らしていても愛情はしっかり受けていたのね・・・。
父の事全く悪く言わなかったし・・・。良い子だよね・・・。
クリスマスにはケンタッキーとケーキで祝っていたそうな。

元々、この兄と母親が共依存で、もうね・・・・
色々読みながら、ため息ですよ。
村井さん、辛かったよね・・・。これはきついなあ。

でも幼いころは優しくて良い兄だったのね、、、
亀の名前とか、切なかったな・・・
若くして兄は突然亡くなったけれど、
このままもし高齢になるまで、こんな感じで生きてたら・・・と考えるとね・・。

でも兄にも10数年間はぶりのいい時期があったのね。
まるでずっとニートだったわけじゃないのですよ。

それと印象に残ったのは、市役所や警察の人、学校の先生、自動車販売店の人等、多賀城の人たちの優しさ、温かな人間性。

これは是枝監督が映像化すると良いかも。

村井さんのことは存じてなかったのですが、これを機会にちょっと読んだり見たりしてみたいな。文章、とても上手な方ですね。

兄の終い  2020/3/31 村井理子
憎かった兄が死んだ。
唯一の肉親であり、もう何年も会っていなかった兄の訃報。第一発見者は、兄と二人きりで暮らしていた小学生の息子・良一君。いまは児童相談所に保護されているという。いつかこんな日が来る予感はあった。金銭的にも精神的にも、迷惑ばかりかける人だった。二度目の離婚をし、体を壊し、仕事を失い、困窮した兄は、底から這いがることなく、一人で死んだのだ。
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4 コメント

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Unknown (わぐま)
2022-07-03 08:32:16
この方の「家族」という本の中に、兄がたくさん出てきました。また、本書についても触れてました。気になってたけど、「家族」が重かったので、なかなか読む気になれず・・・。
家族って?血の繋がりって?いろいろと考えてしまいました。
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わぐまさん☆ (latifa)
2022-07-03 14:11:48
わぐまさん、こんにちは!
わぐまさんちで、この本は読まれているかな?と検索はしていたのですが、「家族」を読まれていたのですね。

私は未読なのですが、ダメな兄の事、書かれていたのでしょうね。ここの家族は、そもそも、お母さんも問題有ったんだろうなあ・・。

兄弟って、家族って、難しいですよね。

連日の暑さ、わぐまさん無理をせずに。
なんとかこの夏を乗り切りましょうね。
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Unknown (bamboo)
2022-07-12 10:52:36
”兄の終まい”、レビューをかなり興味深く読みました。村井理子さんは初めて知った作家さんです。彼女を検索していたら“ケミストリー”の書評を書いていてhttps://www.shinchosha.co.jp/book/590160/#b_review
尚更、読みたくなっちゃった!
『家族』をモチーフにした小説や映画に惹かれるのは、私が育った家族があまり機能していなかったからかもしれないと思ったり~。父母が他界し7歳下の妹と疎遠になっているのは何故なのだろう。いつまでも悩ませる過去の家族・・・。是枝さんは疑似家族を良く描く監督さんだという私の印象です。『ベイビー・ブローカー』を先日観て(未だレビューを書いていない)、「万引き家族」に相通じるものを感じました。
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しずくさん☆ (latifa)
2022-07-12 13:10:07
しずくさん、こんにちは
コメントありがとうございます。

“ケミストリー”
リンク先に飛んでみました。私は知らない本でしたが人気のある本なのですね。
村井さんが書評を書かれていたのかー。

私も家族を題材にしたお話、興味があって映画や小説で選ぶ事が多いです。
私は子供の頃から成人迄、異常に厳しい親と関係が良くなかったです。

家族と言ってもそれぞれの相性もあるし、難しいですよね・・・。
しずくさんには7つ下の妹さんがいるのですか。
兄弟と疎遠になってる人って、意外と多いですよ・・・。
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