デフ・ヴォイス・シリーズのスピンオフ
水まきジイサンと図書館の王女さま
児童書なのでお子様でも読める様な本になっています。
デフ・ヴォイスシリーズで登場した美和ちゃんと仲良くなった英知君が本作の主人公。
ミステリー仕立てで読みやすい短編が数本入っていました。3つ★
★以下ネタバレ★
学校に登校する時に見かける謎の水まきじいさん、認知だったのね・・・。
偶然道で出会ったおばあさんが爺さんと繋がっていたとは。
このおばあさんと子供らが親しくなる様子は微笑ましかったな。手話を本格的に使える機会があって良かったな。
図書館で消えたしおり事件は、凄い執念だな・・と少々怖くなったわ。子供時代に凄く欲しかった栞らしいけど、10数年経って20代後半かな?になっても覚えていて、黙って持ち去って、図書館のスタッフさんや、2人の子供から質問を受けてもすっとぼける、嘘つくだなんて。
そもそも偶然同じ本を続けて借りる事になる偶然。図書館によく出入りする二人が狭いこの世界でバッタリいつか遭遇するかもしれないのに・・・。以上
水まきジイサンと図書館の王女さま 2022/7/19 丸山正樹 (著), 高杉千明 (イラスト)
『デフ・ヴォイス~法廷の手話通訳士』のスピンオフ版
手話通訳士の再婚相手の子ども美和と、シリーズ2作目に登場する友だち英知の学校を舞台に繰り広げられる。「水まきジイサン」「図書館で消えたしおり」「猫事件」「耳の聞こえないおばあさん」
発達障害や場面かん黙症という特性をもつ英知も、人前で話すことができないが手話を習得していて、二人の会話は手話である。
・・・・・・・・・
孤高の相貌
何森刑事が主役のスピンオフ小説。面白かったです。3つ★
途中から、荒井の妻と一緒にからんで仕事をするシーンも少しありました。
警察って、これがホントなら(いやホントなんだろうな)酷い処ですね・・・。本来だったら荒井や何森さんみたいな人がまっとうなのに。組織で歯向かうと解雇とか飛ばされたりとか腹が立つわー。
本作は3つのお話が入っていて、
・事故で車椅子を使うようになってしまった娘が一階で暮らす二階で母親が殺された事件。
・自分というものが無いというか、人の言う事に流されてしまい、自供する羽目になってしまう犯人。
・現金強奪犯3人の中で捕まった犯人の男は記憶喪失になってしまっていた・・・。
★以下ネタバレ★
一つ目のお話は以前映画でも少し似た心理(それも母娘でした)の事件でしたが、一方的に束縛というか、、娘が自分の思い通りにしないと切れる母・・・。悲しいね、こんなになっちゃうなんて。 結局そこの家に頻繁に出入りしていたケースワーカーの男性がその娘と親しい関係で・・・という事でした。
2つ目のお話、こういいったタイプの容疑者の取り調べのシーンを何度か映画等で見て来て、なんで流されちゃうんだろ?と不思議に思ってたんですが、そうか、そもそもこういう性分の人がいるのね・・・。納得。
3つ目のお話 記憶喪失を装って完全犯罪をしたのね。すごいわ。真面目で頭も良くて、どこに行っても一目置かれて信頼を受ける男性。幼い頃に養護施設で妹と2人で暮らした過去があり、兄妹凄く仲良くて、その妹が脳梗塞だっけな?で結婚前に倒れ、その難しい高額な治療を受けさせてあげたくて、犯罪に手を出したのね。その奪ったお金は妹の婚約者に渡し、そのお金でアメリカで治療を受け、現在はかなり改善されたみたい。でも、残念ながら記憶が一部消えてしまい兄の事は解らなかったみたい。一緒に犯罪を犯した仲間の兄妹の妹が彼の事が好きだったみたいね・・・。以上
刑事何森 孤高の相貌 – 2020/9/24 丸山正樹
埼玉県警の何森稔は、昔気質の一匹狼の刑事である。有能だが、組織に迎合しない態度を疎まれ、所轄署をたらいまわしにされていた。
丸山正樹「ワンダフル・ライフ」「デフ・ヴォイス 法廷の通訳士」「龍の耳を君に (デフ・ヴォイス2)」「デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない」、4「わたしのいないテーブルで」
水まきジイサンと図書館の王女さま
児童書なのでお子様でも読める様な本になっています。
デフ・ヴォイスシリーズで登場した美和ちゃんと仲良くなった英知君が本作の主人公。
ミステリー仕立てで読みやすい短編が数本入っていました。3つ★
★以下ネタバレ★
学校に登校する時に見かける謎の水まきじいさん、認知だったのね・・・。
偶然道で出会ったおばあさんが爺さんと繋がっていたとは。
このおばあさんと子供らが親しくなる様子は微笑ましかったな。手話を本格的に使える機会があって良かったな。
図書館で消えたしおり事件は、凄い執念だな・・と少々怖くなったわ。子供時代に凄く欲しかった栞らしいけど、10数年経って20代後半かな?になっても覚えていて、黙って持ち去って、図書館のスタッフさんや、2人の子供から質問を受けてもすっとぼける、嘘つくだなんて。
そもそも偶然同じ本を続けて借りる事になる偶然。図書館によく出入りする二人が狭いこの世界でバッタリいつか遭遇するかもしれないのに・・・。以上
水まきジイサンと図書館の王女さま 2022/7/19 丸山正樹 (著), 高杉千明 (イラスト)
『デフ・ヴォイス~法廷の手話通訳士』のスピンオフ版
手話通訳士の再婚相手の子ども美和と、シリーズ2作目に登場する友だち英知の学校を舞台に繰り広げられる。「水まきジイサン」「図書館で消えたしおり」「猫事件」「耳の聞こえないおばあさん」
発達障害や場面かん黙症という特性をもつ英知も、人前で話すことができないが手話を習得していて、二人の会話は手話である。
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孤高の相貌
何森刑事が主役のスピンオフ小説。面白かったです。3つ★
途中から、荒井の妻と一緒にからんで仕事をするシーンも少しありました。
警察って、これがホントなら(いやホントなんだろうな)酷い処ですね・・・。本来だったら荒井や何森さんみたいな人がまっとうなのに。組織で歯向かうと解雇とか飛ばされたりとか腹が立つわー。
本作は3つのお話が入っていて、
・事故で車椅子を使うようになってしまった娘が一階で暮らす二階で母親が殺された事件。
・自分というものが無いというか、人の言う事に流されてしまい、自供する羽目になってしまう犯人。
・現金強奪犯3人の中で捕まった犯人の男は記憶喪失になってしまっていた・・・。
★以下ネタバレ★
一つ目のお話は以前映画でも少し似た心理(それも母娘でした)の事件でしたが、一方的に束縛というか、、娘が自分の思い通りにしないと切れる母・・・。悲しいね、こんなになっちゃうなんて。 結局そこの家に頻繁に出入りしていたケースワーカーの男性がその娘と親しい関係で・・・という事でした。
2つ目のお話、こういいったタイプの容疑者の取り調べのシーンを何度か映画等で見て来て、なんで流されちゃうんだろ?と不思議に思ってたんですが、そうか、そもそもこういう性分の人がいるのね・・・。納得。
3つ目のお話 記憶喪失を装って完全犯罪をしたのね。すごいわ。真面目で頭も良くて、どこに行っても一目置かれて信頼を受ける男性。幼い頃に養護施設で妹と2人で暮らした過去があり、兄妹凄く仲良くて、その妹が脳梗塞だっけな?で結婚前に倒れ、その難しい高額な治療を受けさせてあげたくて、犯罪に手を出したのね。その奪ったお金は妹の婚約者に渡し、そのお金でアメリカで治療を受け、現在はかなり改善されたみたい。でも、残念ながら記憶が一部消えてしまい兄の事は解らなかったみたい。一緒に犯罪を犯した仲間の兄妹の妹が彼の事が好きだったみたいね・・・。以上
刑事何森 孤高の相貌 – 2020/9/24 丸山正樹
埼玉県警の何森稔は、昔気質の一匹狼の刑事である。有能だが、組織に迎合しない態度を疎まれ、所轄署をたらいまわしにされていた。
丸山正樹「ワンダフル・ライフ」「デフ・ヴォイス 法廷の通訳士」「龍の耳を君に (デフ・ヴォイス2)」「デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない」、4「わたしのいないテーブルで」
読みやすいですよね。
児童向けも色々書いて欲しいです。
昨日だったか、オウム真理教の麻原彰晃の詐病のニュースを見て、「孤高の相貌」の記憶喪失の話を思い出しました。
警察の酷さは色んな方が小説に書いているけどホント、変わらないんでしょうねぇ。こんなんで日本の治安が守られるのか不安です。
吉田修一さんの
読んだなかでは「最後の息子」と、最後の息子の主人公のその後を描いた「春、バーニーズ」にチラッと出てきます。「最後の息子」のタイトルが意味深。
多分そうかな、そうなら却って読みやすいと思います。
そうなんです。丸山さんの本、そんなに順番待ちが長くないので、サクっと借りられちゃうので数冊短期間に読めました。
警察の内部の酷い部分、こんなんじゃイヤだなあー。
オウム事件といえば、まだオウム真理教が続いてるってことに驚きますよ・・・
あんな事件を起こした宗教なのに、まだ入信する人が後を絶たないなんて・・。
こにさん、ありがとうございます!
吉田さんの「最後の息子」ってほぼデビュー作なんですね。その後のバーニーズは、昔読んだ記憶があるのですが、もう記憶があいまい・・感想も書いてないみたいだし。
よし!この2冊、さっそく今手元にある本が終わったら読んでみます。
感謝、感謝です!
もう、↑に頷きまくり~~~。
「水まき~」は、子供でも読めるから、子供が「聴こえない」って世界を知るきっかけになって良いのかな?と思ったけど、、、
私が引っかかったのは栞の件です。
執念深いってのもあるけど、これってただのパクリじゃね?って(笑) 本では、お互いの意志が分かるから良いけど、本書内ではお互いの意志が分からないですよね?そこが引っかかった。これを読んだ子供はパクリOKってなってしまうのか?(笑)
何森さんの話。
どっか別の本で読んだような、どっかのドラマで見たような、、、感じはしたけど、好きな本でした。
最後の、大金は返さないで良いの?とは思ったけど(笑)
作者さんね、、、意図的なのか?天然なのか?分からないけど、な~んかモヤモヤが残るのよね。
でもって、それを指摘するブロガーさんもほぼ居ないのよね^^; なので、latifaさんの突っ込みを交えた感想が嬉しかった!そうそう!そうなんだよ~~~って、ハイタッチしたくなった!!
そして、いつも私のブログの過去記事を検索してコメントしてくれてありがとう。本当に嬉しいです。こーやっていろいろと語り合えるのも嬉しいです^^
そっかー、やっぱり栞の件だったのね。
解る解る。
そうよね、子供向けの本なのに、これじゃあ・・・。
そうそう、心の中では許していても、外からは解らないよね。
凄く強い思いで欲しいと思っていたから、持ち逃げ?しても許されるっていうのは、ちょっとね・・・。
あと、大金奪った犯罪は返金するべきは、今回わぐまさんの感想読んで、はたと気がついた。
ほんと、こういう風に法改正すれば詐欺とかだいぶ減る気がするよー。
そうなのよ、あんまり否定的な感想とかって、作況しにくい処ではあるんだけど、なかなか見当たらないよね。
そんな中、わぐまさんはいつも正直な気持ちをスパッと書かれていて、そういうの私はすごい大好きだな
本音で色々お話出来るのがネットの世界の醍醐味?の一つだし、ハイタッチしたくなるようなそんな気持ちを私にも抱かせてくれて、わぐまさんありがとう!
ミステリーが嫌いと言う訳ではないのです。読みたい本は沢山あるので「ミステリーは読まない」と決めると本の選択が楽なのです。
http://todo23.g1.xrea.com/mumble/mum017.html
コメントありがとうございます✨
そうでしたよね、ミステリー読まない件、覚えています。
かつては一杯読まれていたのですね。
でも、そうやって選択肢を少し狭める方が多すぎる本の中で、やや楽になるかもです