「婚活マエストロ」宮島未奈

宮島未奈さんの「成瀬」が面白かったので新作も読んでみました。
いまだ成瀬の続編が順番待ちで回って来ず、それよりもこちらを先に読むことになってしまいました。

本作は静岡・浜松が舞台です。
ちょこっと婚活ツアーの先として琵琶湖あたりも登場してきました。

フリーでWebライターしている猪名川健人40歳が主人公
大学時代からずっと同じ部屋に住み続けており、趣味は寝ることで学生時代からあまり変わらないまま40になってしまった男性。

準主役？は、匂いでカップルになりそうなのが子供の頃から解るという才能？を持つ鏡原さん
その才能があるのが解るのが後半です。
「サイゼリア」が一杯登場したり、コンビニ飯や「なか卯」が出てくる等、庶民的で親近感が湧く感じでしたよ。

インパクトがある内容ではないかもしれませんが、重いお話やLGBTQや虐待や社会問題等の本を読む機会が多かったので、こういう本が逆に貴重に感じる今日このごろ。

とても読みやすく、気軽に楽しく読めて、あっという間に読み終わりました。
良い感じで終わっていて、この後どうなるのかなー？というのも気になりました。
続編も想定されているのかな？　
是非この後のも読んでみたいな。
３つ★半～４つ★くらい

婚活マエストロ 2024/10/25
宮島未奈

〈あらすじ〉
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。

「成瀬は天下を取りにいく」