萩尾望都「一度きりの大泉の話」
竹宮恵子さんの「少年の名はジルベール」は以前読んでいます。
その後、この本が出版されたものの物凄い順番待ちで、「ジルベール」の本の内容を忘れかけた頃に回って来て読みました。
うーーー
かなりキツイ内容で、創作でもなんでもなく、これって実話であり、プライベートをさらしている内容ですよね。
この本を読んだ竹宮さんや増山法恵さん、周りの方々は、どう感じられただろう・・・
それと、この本でも沢山登場し、竹宮さんと凄く親しかった増山法恵さんが、21年秋に突然亡くなられていた事を知りました。
天才だけど自己評価の低い萩尾望都さんは、秀才で自己評価高く、何でも上手にこなせてしまう竹宮さんでさえも嫉妬する、というのが理解できなかったのかもしれないですね。
この本の中で、何度も萩尾さんが、一緒に暮らし始めた頃からずっと、BLについての良さとか少年愛とかは解らない、そして内容読まなかった等と書かれていました。
そして、上手く説明できないし、自分はばかだから、と。
うーん、そうかもしれないけれど、一緒に暮らしてあれだけ仲が良く、全てじゃないけれど、色々な本や映画、雑誌を共有し語り合った人達ですよね。
だからこそ、若干似た共通する部分のある漫画を描く事になったとも言えるんじゃないのかな。
萩尾さんは真似する気持ちなんか全く無かったと思いますよ。
ただ、竹宮さんや増山さんらから多大なる影響を受けて、ヨーロッパの少年が出て来て、寄宿舎だったり、そういう舞台の作品を書くに至ったであろうと思うんですよ。
どっちが先とかじゃないけど、あの2人が昔から物凄い生粋の少年BL愛だったことは彼女も知ってるわけですよね? 若干似た舞台設定とかの漫画を、別に少年愛とかBLに思い入れのなかった萩尾さんが竹宮さんよりも先に世に発表してしまうのは、竹宮さん側がおもしろくなく思ってしまうのも私は理解できます。
ただ、呼び出してキツイ事を言ったり手紙を渡されて、それによって萩尾さんが精神を病み、具合も悪くなってしまい、その後の漫画制作においてトラウマを引きずってしまったのは、本当にお気の毒だし可哀想だと思います。
今50年程たって、竹宮さんは良い思い出として話せる様になっているみたいだけど、それに対して萩尾さんは拒絶、完全シャットダウンという答えを、この本で表しました。
なんだかとても悲しいし、残念です。 私はどっちの肩をもつとかはないです。
そもそも私は、発表からずいぶん経ってから彼女らの作品を大人になってから読んだ人間で、思い入れが凄くあるわけではないのです。
まあ、よく言われる事ですが、凄く個性の強いアーティストが一緒に住んだり、あまりに距離が近い関係でいるのは良くない というのはホントだな・・・と思いました。
それと当たり前ですが、50年前にも日本の女の子で熱烈なBLファンがいたんだなーというのをひしひしと感じました。
一度きりの大泉の話 2021/4/21 萩尾望都
約50年前、漫画家・竹宮惠子や彼女のブレインと共同生活をしていた練馬区大泉。当時の“出会いと別れ”を、現在の心境もこめて書き下ろした70年代回想録。
竹宮恵子さんの「少年の名はジルベール」は以前読んでいます。
その後、この本が出版されたものの物凄い順番待ちで、「ジルベール」の本の内容を忘れかけた頃に回って来て読みました。
うーーー
かなりキツイ内容で、創作でもなんでもなく、これって実話であり、プライベートをさらしている内容ですよね。
この本を読んだ竹宮さんや増山法恵さん、周りの方々は、どう感じられただろう・・・
それと、この本でも沢山登場し、竹宮さんと凄く親しかった増山法恵さんが、21年秋に突然亡くなられていた事を知りました。
天才だけど自己評価の低い萩尾望都さんは、秀才で自己評価高く、何でも上手にこなせてしまう竹宮さんでさえも嫉妬する、というのが理解できなかったのかもしれないですね。
この本の中で、何度も萩尾さんが、一緒に暮らし始めた頃からずっと、BLについての良さとか少年愛とかは解らない、そして内容読まなかった等と書かれていました。
そして、上手く説明できないし、自分はばかだから、と。
うーん、そうかもしれないけれど、一緒に暮らしてあれだけ仲が良く、全てじゃないけれど、色々な本や映画、雑誌を共有し語り合った人達ですよね。
だからこそ、若干似た共通する部分のある漫画を描く事になったとも言えるんじゃないのかな。
萩尾さんは真似する気持ちなんか全く無かったと思いますよ。
ただ、竹宮さんや増山さんらから多大なる影響を受けて、ヨーロッパの少年が出て来て、寄宿舎だったり、そういう舞台の作品を書くに至ったであろうと思うんですよ。
どっちが先とかじゃないけど、あの2人が昔から物凄い生粋の少年BL愛だったことは彼女も知ってるわけですよね? 若干似た舞台設定とかの漫画を、別に少年愛とかBLに思い入れのなかった萩尾さんが竹宮さんよりも先に世に発表してしまうのは、竹宮さん側がおもしろくなく思ってしまうのも私は理解できます。
ただ、呼び出してキツイ事を言ったり手紙を渡されて、それによって萩尾さんが精神を病み、具合も悪くなってしまい、その後の漫画制作においてトラウマを引きずってしまったのは、本当にお気の毒だし可哀想だと思います。
今50年程たって、竹宮さんは良い思い出として話せる様になっているみたいだけど、それに対して萩尾さんは拒絶、完全シャットダウンという答えを、この本で表しました。
なんだかとても悲しいし、残念です。 私はどっちの肩をもつとかはないです。
そもそも私は、発表からずいぶん経ってから彼女らの作品を大人になってから読んだ人間で、思い入れが凄くあるわけではないのです。
まあ、よく言われる事ですが、凄く個性の強いアーティストが一緒に住んだり、あまりに距離が近い関係でいるのは良くない というのはホントだな・・・と思いました。
それと当たり前ですが、50年前にも日本の女の子で熱烈なBLファンがいたんだなーというのをひしひしと感じました。
一度きりの大泉の話 2021/4/21 萩尾望都
約50年前、漫画家・竹宮惠子や彼女のブレインと共同生活をしていた練馬区大泉。当時の“出会いと別れ”を、現在の心境もこめて書き下ろした70年代回想録。
私、「モー様は神」な人間なので、この本発売日に買ってすぐ読みました。
なかなか凄い内容だったよね、、、拒絶が凄い。
「ジルベール」には全然そんなこと書いてなかったから、余計びっくりした。
まぁ、大人げないっちゃそうだよね。
あそこまで天才だと、ちょっと人並みの感覚では生きてないんだろうなと思いました。
モー様、つい先日アメリカの大きなコミックの賞を受賞されてね~。
ファン(私)は「めでたい!次はノーベル文学賞!」と騒いでおりました(笑)。
真紅さんは、すごい萩尾さんファンなのねー。
発売日に買ってすぐ読んでいたのかー。
先に「ジルベール」読んでから、これ読むと、おお・・・って感じだよね。
でも、しょっちゅう取材やらマスコミに同居時代の事あれこれと、たずねられるの凄くストレスになっていたと思うから、バシッと気持ちを書いて発表するっていうのも解るよ。
良い思い出なら良いけど、思い出したくない時代の事だものね。
メンタルに来ちゃうよなあー
そうそう、先日のアメリカの名誉ある賞の受賞、私もすごいなーって思った。
PS この前、真紅さんへのレスに「あみ子」の事ちょっと書いたすぐ後に真紅さんちのインスタ見たら、映画鑑賞されていたー!!