認知症、老老介護、最近読んだ本の中で最も重い内容でした。3つ★半
そもそも雑誌「群像」に第一章だけが載っていたのを以前読んで面白かったので、後に単行本になったのを読んだという流れです。
『ホテルローヤル』の担当編集者に、ホテルローヤルの“その後”を書きませんか、と言われたのがきっかけだったそうです。
★注意 以下、全部ネタバレであらすじ、感想を書いています★
第一章の「智代」48歳。子どもが巣立ち、公務員の夫啓介と二人暮らし。美容院で働いている。
啓介の後頭部に円形脱毛症を見つけるが、髪が抜けるほどの出来事とは何だろうと。動揺しながらも、しかし、なかなか聞けない。
桜木さんがインタビューで、智代の感覚は限りなく私に近くて、うちの夫婦もこんな感じです。デリカシーのありようって夫婦によって違うと思いますが、最終的に触れちゃいけないところには触れないで来たから、二十年以上続いてきたようなところはあると思うんです。
っておっしゃってました。読みながら、桜木さんに近い人物なんじゃないのかな?と思っていたら、やっぱりそうでした。
第二章 智代の夫の弟・涼介と結婚することになる「陽紅ようこ」
バツイチの二十八歳の陽紅に、五十五歳の涼介。陽紅は涼介の母に、農協の窓口で熱烈に口説かれる。
結局結婚するのだけれど、夫は一度もしようとしない。そういう事は出来ないが彼女の事は好きだと泣く。結局妻の好きにしていいと言われる。
将来はパンのお店を開きたいと思っていて、札幌に月一回パン教室に通い、元夫とコンスタントに関係を持ち(セフレみたいな関係は、ちょっと私には・・・。ラストは妊娠しているのが解ります。)
なんだかなぁ・・・なお話でした。
第三章の「乃理」 乃理は智代の妹で、生活が結構苦しいながらも、優し過ぎる性格の夫を支え、両親に優しく接している。・・・が、溜まり溜まったストレスからアルコールに逃げていくようになって・・・。
ここまで夫や両親に優しく出来るなんて・・・。これは無理し過ぎてると思う。
第四章の「紀和きわ」は唯一、智代家族の親族ではありません。
八十二歳の猛夫が、物忘れのひどくなった妻のサトミを連れた船旅で出会う、二十代後半のサックス奏者。
これは、巻き込まれて?しまった感じでとても気の毒。たまたま船で知り合いになっただけなのに。
「最後にちょっと妻と一緒に降りてもらえるか?」と頼まれごとをされて、認知の妻を残したまま、車で自殺しようとしたのか、事故で入院。夫の気持ちも解るんだけどね・・・。
第五章「登美子」は、サトミの姉。
自分の娘2人がいるが、一人からは60歳を機会に結婚するし母との絶縁を告げられる。
もう一人は昔入れ墨のある男と出ていったっきり30年程音信不通だったが、なんと最近密かに一人で戻って来て、とみこの仕事関係の人の家に泊めてもらい、1万円を盗んで去ってったらしい。
「家族じまい」 2020/6/5 桜木紫乃
桜木紫乃さんの他の本の感想
「緋の河」
「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」「おばんでございます」
無垢の領域
「星々たち」
ホテルローヤル
「ラブレス」「恋肌」
「氷平線」
そもそも雑誌「群像」に第一章だけが載っていたのを以前読んで面白かったので、後に単行本になったのを読んだという流れです。
『ホテルローヤル』の担当編集者に、ホテルローヤルの“その後”を書きませんか、と言われたのがきっかけだったそうです。
★注意 以下、全部ネタバレであらすじ、感想を書いています★
第一章の「智代」48歳。子どもが巣立ち、公務員の夫啓介と二人暮らし。美容院で働いている。
啓介の後頭部に円形脱毛症を見つけるが、髪が抜けるほどの出来事とは何だろうと。動揺しながらも、しかし、なかなか聞けない。
桜木さんがインタビューで、智代の感覚は限りなく私に近くて、うちの夫婦もこんな感じです。デリカシーのありようって夫婦によって違うと思いますが、最終的に触れちゃいけないところには触れないで来たから、二十年以上続いてきたようなところはあると思うんです。
っておっしゃってました。読みながら、桜木さんに近い人物なんじゃないのかな?と思っていたら、やっぱりそうでした。
第二章 智代の夫の弟・涼介と結婚することになる「陽紅ようこ」
バツイチの二十八歳の陽紅に、五十五歳の涼介。陽紅は涼介の母に、農協の窓口で熱烈に口説かれる。
結局結婚するのだけれど、夫は一度もしようとしない。そういう事は出来ないが彼女の事は好きだと泣く。結局妻の好きにしていいと言われる。
将来はパンのお店を開きたいと思っていて、札幌に月一回パン教室に通い、元夫とコンスタントに関係を持ち(セフレみたいな関係は、ちょっと私には・・・。ラストは妊娠しているのが解ります。)
なんだかなぁ・・・なお話でした。
第三章の「乃理」 乃理は智代の妹で、生活が結構苦しいながらも、優し過ぎる性格の夫を支え、両親に優しく接している。・・・が、溜まり溜まったストレスからアルコールに逃げていくようになって・・・。
ここまで夫や両親に優しく出来るなんて・・・。これは無理し過ぎてると思う。
第四章の「紀和きわ」は唯一、智代家族の親族ではありません。
八十二歳の猛夫が、物忘れのひどくなった妻のサトミを連れた船旅で出会う、二十代後半のサックス奏者。
これは、巻き込まれて?しまった感じでとても気の毒。たまたま船で知り合いになっただけなのに。
「最後にちょっと妻と一緒に降りてもらえるか?」と頼まれごとをされて、認知の妻を残したまま、車で自殺しようとしたのか、事故で入院。夫の気持ちも解るんだけどね・・・。
第五章「登美子」は、サトミの姉。
自分の娘2人がいるが、一人からは60歳を機会に結婚するし母との絶縁を告げられる。
もう一人は昔入れ墨のある男と出ていったっきり30年程音信不通だったが、なんと最近密かに一人で戻って来て、とみこの仕事関係の人の家に泊めてもらい、1万円を盗んで去ってったらしい。
「家族じまい」 2020/6/5 桜木紫乃
桜木紫乃さんの他の本の感想
「緋の河」
「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」「おばんでございます」
無垢の領域
「星々たち」
ホテルローヤル
「ラブレス」「恋肌」
「氷平線」
桜木さんは智代の感覚に近くて、御夫婦関係もこんな感じなのですか!?
へぇ~知らなかった!
あまり、印象に残らずに。
陽紅ようこさんは、その後どうなっているのかな?
昨日、4回目のコロナワクチン接種(モデルナ)を受けて調子悪い今日です。戻り梅雨みたいなお天気のせいもあるのかなぁ。次男がラインで雨が降り憂鬱な連休だと言ってました。そちらもきっとよね。
以前雑誌で1話しか読んでなかったので、それ以外は認知の母親のヘビーな描写が多いと知らず・・・。
私も桜木さんは、「俺と師匠と~」みたいなのが好きだなあ!
その後、ワクチン接種の副反応はいかがでしょうか・・・。私も毎回熱や頭痛で辛いんですよ。
4回目は、ちょっと様子を見ているところです。いつまで、こういう生活が続くのでしょうね・・・。終わりが全く見えないなあ
こちらも雨でした。
でもギラギラの猛暑より、ましです!
8月に母の初盆を控えているので早めに打ちました。親戚が高齢なもんで
私は雨が好きなのでそこそこ戻り梅雨を楽しんでいます。
今週はDVDで『TOVE』を鑑賞する予定
そうですか、もう1年なんですね。いや、まだ一年・・・なのかな・・・。
大切な行事があると、準備とか前々から心積もりしますよね。
TOVE、感想楽しみに待ってます!