
窪美澄さんの本は初めて読みます。これが面白かったので、他の本も是非読んでみたいです。
半年以上前にリクエストしていたのが、忘れた頃届いたので、どんな内容の小説だったか、記憶に無いという状態で最初の章を読んでびっくり。うわー結構凄い性描写が・・・。
この1章目の「ミクマリ」は、新潮社の「女による女のためのR-18文学賞」の第8回受賞作だったんですね。
驚いた事には、2章目からは全部斉藤君とあんずと繋がった人が登場する短編だったことです。どの話も面白く、しかもそのバランスがとても良いんですね。
1章目だけ読んだら、あ~エロ小説だった・・だけで終わっちゃったかもしれませんが、その後の章をも全部読み終わったらば、なかなか良い本だったなー、面白かったなーという気持ちの良い?読後感がありました。4つ☆
最初の章は、高校生の男の子斉藤君と、アニメ・コスプレ好きの不妊治療をしている主婦あんずのお話。
後の章になって、高校生の背景、彼のことが好きな女子高校生、主婦とその夫の馴れ初めや、普段の暮らしぶりなどが解って来ます。
高校生と主婦の関係がネットでバラまかれて学校で噂になってしまうとか、全体的に今どきの要素を入れた2ちゃんねる的小説って感じもしなくもないです。
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」あんずの話
あんずの過去。モテなかった女子がFラン大学に入ってモテるようになった(本当のモテとは違う、ただやれるだけの女子という存在で・・)その後ヤリマンというレッテルを貼られる・・。主婦とその夫が、2人ともいじめられっ子だったことで心を通わせていると思われるところがあったので、奥さんに裏切られて、なんだか夫がちょっと可哀想な気もしましたね・・。浮気している現場を室内カメラで撮ってるとは・・。
「2035年のオーガスム」斉藤君を好きな女子の話

斉藤君の友人の良太は、家庭環境が厳しく貧困だ。
そんな中、コンビニのバイトで、勉強を教えてくれる、開業医のご子息で優秀な塾教師だったある男と知り合う。彼の丁寧な教えで、成績がドンドン上がって行くが・・・その男には人に言えない性嗜好があった・・。
「花粉・受粉」助産院で長年子供を取り上げている斉藤の母の話4編が収録されています。
窪美澄 / 2010年07月発売
2011年本屋大賞第2位 第24回山本周五郎賞受賞
・・・・・・・・・・
なんと!映画化なんですね。
あんずが田畑智子は、かなりぴったり。斉藤君は永山絢斗、高校生には見えないけど、まあまあ・・かな。
その他の出演者は、窪田正孝(期待~♪ 何役だろう・・良太役?むしろ斉藤君役に合ってる気がするけど)、三浦貴大、原田美枝子。
うわ~、この本の話ができてうれしいよ~。
第一章を書いた時点では、全体の構想はなかったらしいね。
その後、連作短編って巧く繋げてるよね~、凄いわ。
この著者の窪さんに興味があって、『週刊ブックレビュー』に出演されていたのを観たよ。
タイトルがまたいいよね~、編集者に何度もダメ出しされて、すごく苦労して考えたとおっしゃってたわ。
>これが面白かったので、他の本も是非読んでみたいです。
『晴天の迷いクジラ』っていう長編が出ていますよ。もう予約とかされたかな?
私は、ちゃんとした感想は書けなかったんだけど、「3月に読んだ本」ってエントリの中にちょこっと感想書いてます。
よければ、読んでみてね!
そうなのか・・・、1章目を書いた時は、その後の章を意識してなかったのね?
すごいなぁ、さすが作家さんだわ。
1章目も面白かったけど、むしろ後半の章が1章をうわまわって良かった気がするなー
えー週刊ブックレビューに出てたのね?
見たかったなぁ・・・。
そうそう!晴天の~は、これを読む前に予約してあって、順番待ち中。まだ随分先になりそう。楽しみだわー
>最近デビュー作の『お引っ越し』
えーそうだったの? 私昔見たんだけど、もう全然覚えてないわ。
菊池桃子と一緒にキッコーマンか何かの「おいがつおつゆ」のCMで頭にインプットされた女優さんんです。
良かったですよね。
映画化されるんですか?
どんな感じになるのでしょうね。
『晴天の迷いクジラ』もいい作品でしたよ。
そうなんですよね、最初のお話の、特に最初お部屋に入った時のあんずの様子には、うわっ
映画も見てみたいです。
晴天~リクエスト中なのですが、なかなか回って来ません!早く読みたいなぁ