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眩 (くらら) ドラマと小説のネタバレ感想 朝井まかて

2020-07-15 | 小説・漫画他
以前「美の巨人」で葛飾応為の回を見ていたので、おおよそどんな画風で人生だったのかは知っていましたが、その時はまだ朝井まかてさんの本の事は知らなくて・・・。前回のドラマも見逃していました。

その後、NHKのドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」が再放送をやってくれたので、見ることができました。
ドラマ版は面白かったし、まかてさんの本ということもあって、小説も読みました。
こういう順番だと、映像版も小説も両方楽しめてお得だなー。

まずはドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」の感想
お栄の衣装がカッコ良かった。男風の生地の着物に半襟がお花柄だったりして、腰帯っていうのかな?普通の女性の帯と違って男性風になっていて、下には今でいうレギンス風のズボンをはいていたりするんですよね。
衣装は、あの伊藤佐智子さんによるものだそうです。納得。 
大柄のなかなか難しそうな柄×柄を、すらっと背の高い宮崎あおいちゃんが着こなしていました。

主役のお栄にあおいちゃんが合っていたかどうかは、ちょっと解らないですが、演技は上手でした。
もし他の女優さんだったら誰かな?って考えてみたのだけれど、浮かばない・・・。
北斎を演じた長塚京三さんは、神がかってました。凄く良かったんじゃないかな!
あと、善次郎は松田龍平で合っていたけど、どっちかっていうと、オダギリジョーの方がより一層良かったかも。

吉原の芸者3名に会うシーンの部屋の紅いインテリアとかも素敵でしたし、全体的にお金かけてガッツリ作ったなあーと思いました。ドラマ賞?みたいのを受賞しているそうですね。


小説を読んだ後、思った事、ドラマ版との差異
おおよそ原作に忠実に描かれていたんですね。上手い事まとめたなあーと感心しました。
あと、幼い頃からどうしょうもなくて、北斎一家に迷惑をかけつづけた時太郎(お栄のおいっ子)の部分は、カットしたんですね。彼が莫大な借金を作って、それを返済するために北斎やお栄が苦労するのとか、読んでいてイライラしっぱなしでした。

あと、ラストも違っていました。小説版の方が、お栄の幾つになっても前向きでやる気に満ちてる処が感じられて良かったかもなー。

あとドラマ版で凄く印象に残ったシーンで、お栄が「おやじ殿は光だよ 私には追いつけない光だ」 ってのに対して、善次郎がお栄に「俺にしてみれば、お前が光だ」って言うシーンがあったんだけど、それはドラマならではで、小説ではなかったですね。
あと、あの有名な灯篭の前での美人画についての部分も、ちょっと違ってました。

そうそう、今年上映される予定だったHOKUSAIっていう映画(来年に延期したそうな)柳楽君と田中泯さんが主演とのことで、それも楽しみです。どんな映画なのかな?って画像検索したら、昔、北斎漫画っていう映画があって、それの画像が出て来ちゃって、田中裕子さんとか樋口可南子さんとタコのカラミ等の乳●見えてるヌード写真が出て来てびっくり。そういや、そういう映画あったよな、当時普通にTVで放映されたよな、って思い出しました。現在もお二人ともお綺麗でご活躍中ですよね。

眩 (くらら)』 朝井 まかて 著.(2018/9/28)


朝井まかてさんの他の本の感想
「恋歌」「先生のお庭番」
「実さえ花さえ」
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6 コメント

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Unknown (水無月・R)
2020-07-15 22:01:13
latifaさん、こんばんは(^^)。
ドラマを見ていないので、こちらにコメントするのはどうなのだろうと思いつつ・・・(笑)。
矜持というものが光る、とても魅力的な物語だったと思います。
やっぱり、朝井さんの作品は、素晴らしいですね!!
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観ました (こに)
2020-07-16 08:58:59
最初の放送を観ました。
4Kドラマということで映像も美しかったですね。
杉浦日向子さん原作の映画「百日紅」と比べる感じになりましたがこれはこれで良かったです。

柳楽君のHOKUSAI、知らなかったです。
公開されたら是非観たいです♪

いつもの脱線
随分前のですが、宮崎あおいさん主演のNHKドラマ「蝶々さん」も良かったです。あまり好みではない女優さんなので手放しでは誉めたくないけどいい女優さんに成長されました。
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水無月・Rさん☆ (latifa)
2020-07-16 11:31:45
水無月・Rさん、こんにちは
いやはや、なんか気が付いて見れば、画像も探しちゃったので、ドラマ版の方が良かった風な感じになっちゃってますが、そんなことは全然ないので!!

朝井さんが書くお話は、やっぱり女性ってこともあるのでしょうか。女性が生き生きと描かれているのがとても良いです。好きです!
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こにさん☆ (latifa)
2020-07-16 11:38:28
こにさん、こんにちは!
こにさんは初の放送をご覧になっていたのですね。

>杉浦日向子さん原作の映画「百日紅」と比べる感じになりましたがこれはこれで良かったです。

さっき見ました!
順番的に映画が最後でしたので、こにさんとは順番が逆かなー。
映画も良かったです。

柳楽君のHOKUSAI、もし世界でも注目されたら、いいなあ・・。子供のころカンヌで賞を取ったけど、大人になっても活躍してるんだぞ、っていうのを知ってもらいたいなあ・・って言ってるのを聞いたものだから。

「蝶々さん」
私もちょこっと見たのですが、ちゃんと見ずでした・・。
私もあおいちゃん、そんなに好きでも嫌いでもないんです・・・。
気がつけば、画像を一杯貼っちゃったりして、ファンの様な感じになっちゃってますが、そんなこたぁーないんです
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どっちも良かった (todo23)
2020-07-16 15:39:50
私の中では「読んだら観ない、観たら読まない」が基本なのですが、これはlatifaさんと同じく観てからう読みました。何せ宮崎さんのファンで朝井さんファンなので。
どっちも良かった!

特に小説の終章。様々な事を踏み越え、60歳を迎えて人間的に丸くなりつつも、なお絵に対する情熱を失わず、新たな旅立ちを果たそうとする姿がお栄の清々しく。
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Todo23さん☆ (latifa)
2020-07-17 07:53:35
Todo23さん、こんにちは
>「読んだら観ない、観たら読まない」が基本
そうでしたよね。
でも、たまには例外もあって、両方楽しめたなら良かったです。
私は、なぜか、読んで見てみたく、見たら読みたくなる性分です。
原作から映像版だと、あまりにキャストとか雰囲気がダメそうなら見ませんが・・・。

そうですね、小説のラスト、とても良かったです。
お栄は才能が凄くあったのに、世に名前を残すアーティストになるまでに至らなかったのは、自己評価が低いというか、野心が無いというか、慎み深過ぎる人格だったからなのかなーと思いました。
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