夜明けの縁をさ迷う人々 (2007/09) 小川 洋子
最近の小川さんの小説は、あたたかい話が多かったように思いますが、今回は初期の小川さんの作風に戻った感じのする、少しグロテスクなお話が多かったです。
私は、暖かい話しも、こういうひんやりしたお話も両方好きです。
●曲芸と野球
僕がレフト方向にしかヒットが打てない理由・・それは・・
女性曲芸師の技がすごい。
小川さんらしい、どこかシュールなお話。
●教授宅の留守番
留守番のD子さんに招かれ、色々な食事、大量の花に・・。
気持ち悪い~。読みながら、ううっ・・となりそうになっちゃいました。
オチも怖かったなー。
●イービーのかなわぬ望み
中華料理店のエレベーターに住む青年は、産まれた場所もエレベーターだった。
この話、好きです。はかなげで・・、でも小川さんらしい作品。
ラストが哀しかった。
●お探しの物件
人が希望する家ではなく、妙な家に住める人を捜す?不思議な不動産屋さん
可笑しかった^^
●涙売り
楽器の音色を美しくするという涙を流すことができる少女
これも小川さんらしい!作品。面白かったし、切なかった。
●パラソルチョコレート
50代のベビーシッター。たまにシッターさんの家に行くと、喫茶店に連れて行ってくれて、私と弟は好きなものを注文させてもらえた。そして、シッターさんは奥の部屋で一人でチェスをしていた・・
●ラ・ヴェール嬢
指圧師、そしてそのお馴染み客のおばあさん「ラ・ヴェール嬢」。指圧をしている間、おばあさんは話す・・・。
●銀山の狩猟小屋
●再試合
高校野球。決勝戦で決着がつかず、再試合に・・・
以前アップした、小川洋子作品のレビューです
「偶然の祝福」「博士の本棚」感想
妊娠カレンダー、貴婦人Aの蘇生、寡黙な死骸 みだらな弔い
薬指の標本 5つ☆ +ブラフマンの埋葬
「おとぎ話の忘れ物」と、「凍りついた香り」、「海」
「ミーナの行進」「完璧な病室・冷めない紅茶」感想
最近は短編小説集「まぶた」を読んでいます。
ブラフマンは、どこか村上春樹で感じた感覚を思い出しましたが、「まぶた」は、また別の趣です。
主人公たちに降りかかる不思議な奇妙な出来事は、少しグロテスクな雰囲気のお話が多くて
昔なら拒絶してましたけど、経験値が上がったせいか(年をとったとも言います、笑)幻想風味を楽しみました。
新しい絵文字が入ったので、お初なので、ちょっと使ってみたくて。
めっきり寒くなりましたね~~
「まぶた」まだ読んだことがなかったんです。
存在する音楽さん、有名どころじゃない、渋い処から読まれていらっしゃるわ0
私も近々読んでみまーす
今日はこの秋、一番冷えたそうで、すごく寒かったんですよー。今、ストーブ(ファンヒーター)焚いてます
この短編集、幻想風味、シュール感が一杯の作品でしたね
私は、イービーの話を短編じゃなくて、もうちょっと長い作品で読んでみたかったです
もうお正月の用意はできましたか~?
大晦日はいつもお雑煮の出汁を取る所から始まります。
あれこれ忙しくてなかなかパソコンに向かう時間もないわよね(泣)
latifaさんはご旅行だったのね。
私はあのニュースが飛び込んできて、なんとかlatifaさんと連絡(?)を取ろうとしたのだけど、どちらのブログも更新されていなくて・・・・。
香椎由宇ちゃんとのウワサは半信半疑だったものの否定し切れなかったし、彼自身もいろんなインタで「結婚したい」というニュアンスのことを散々述べていたのである程度の覚悟はできていたのですが・・・・。
やっぱり実際に彼の口から発表になると動揺してしまいました。
これがまたFAXで報告ってことになったら、それも彼らしいとは思うののの寂しかったかも。
とにかくファンの心の中って複雑です。
これからも彼の映画はずーっと見続けて応援するつもりだけれど、彼を見るとその背後に必ず香椎由宇ちゃんの背後霊(失礼!)を見てしまいそうで・・・。
あ、ごめんなさい。
本の話でしたよね。
小川さんの本、やっぱり読み甲斐があるわね~。
「教授宅の留守番」はかなり怖かった!
「イービー」では『海の上のピアニスト』を思い出しました。
怖かったり哀しかったり切なかったり、いろんなタイプのお話があって最後まで飽きませんでした。
ミチさんちは、ちゃんとおだしからお雑煮を作るのね~すごいなー!
金沢方面のお雑煮って、どんな感じなのかな?
お雑煮って、地方色が結構あるのよね。
私んちは、旦那と子供が、お雑煮の汁があまり好きじゃない人達なので、がんばって作らないの。
餅は、海苔と醤油とチーズ(爆)で食べるのが一番美味しいって言う人達なの。
きゃ~!結婚のニュースの時、私と連絡を取ろうと思って下さったなんて~~嬉しいなー!! PCの無い生活なんて私には考えられないので、ああいう文化芸能の大きいニュースが起こったら、もうアタフタしちゃうんです。あ~~話したいのに、話せないっ!!って。
私の場合、現実のお友達よりも、ネットのお友達の方が、むしろそういった趣味関係では、強いものを感じてしまっているので・・・。
それにしても、ミチさん、さすが筋金入りのファンだわ~。ちゃんと結婚についてなんとなく推察もされて、覚悟も出来ていたなんて・・・。
香椎由宇さんのことは、良くは知らないんだけど、良い処の娘さんで、賢い帰国子女なのですよね・・・?オダギリジョーが持ってない部分に惹かれる処があったのかなあ・・・。
まぁ、それでもキムタクが結婚した時みたいに、ギャー!!とまでは思わなかったかな。(私はキムタクファンではないけど)
で、本の話し(^^;)
「イービー」⇒『海の上のピアニスト』
言えてますねー!!!ああいう物悲しいお話は好きだな~。
ミチさんところで、さっき書いて来ちゃいましたが、エコールとか小川さんの世界とかって、静かで上品なエロティックさ・・って感じで、好きです
こういうひっそりと深く静かで、さみしくてひんやりした世界もいいですよね。
短編それぞれ、読み始めてすぐに小川ワールドに引き込まれてしまいました。
私もこの中ではlatifaさんと同じく「イービーのかなわぬ望み」と「涙売り」が好きです。
あとは「パラソルチョコレート」の一人チェスをするシッターさんと裏側にいる人も、なんだか切なくて妙に心に残っています。
今日も雨です(juneさんところも、きっとそうですよね) 何か今年は雨が多くてイヤです。暑い日と寒い日の落差が良くないのか、ずっと体調不良で・・・。
小川さんの作品には、しっとり霧雨が合うような、ひんやりした孤独?みたいな お話がありますよねー。
おっ!juneさんも、イービーと涙売りがお好きでしたか
イービーは、何か、こう、初期の村上春樹っぽい感じがありませんでしたか?(注・真似してるとか、そういうのじゃ無くってです!)
チェスをするシッターさんとその回りの人達も、好きでした。こういう、淋しげな中年女性(何か凝り性の)みたいな役柄?は、何故かソソられるものがあり、好きです(小川さんのお話には、そういう淋しさ故に、新聞の文字間違えを捜す、お金持ちのマダムとか・・そういう女性がしばしば登場しますよね)
曲芸師の話は特に悲しくも永遠を感じる不思議な世界観があります♪
コメント、こちらに勝手に移してしまってごめんなさい。
スイマセン!私、勘違いをしていたみたいで、夜明けの縁をさ迷う人々は、かなり好きな小説だったことを、自分の感想読んで、はっと思い出しました・・・・
先程は、忘れてしまった・・って書きましたが、忘れてません!!しっかり覚えている小説です。別の小説と間違っていました